ナチュラルクリーニング派の人は、衣類も「ナチュラル洗濯」をしたいと思いますよね。普段の洗濯ではそうでなくても、肌がデリケートな赤ちゃん用の衣類などにはナチュラル洗濯をしたいという人は多いことでしょう。そんな場合は、すすぎ時に使う柔軟剤の代わりにクエン酸が役立ちます。
クエン酸が柔軟剤代わりとして使える理由と使用方法を詳しく教えてくれたのは、株式会社シャボン玉石けんの広報担当・南さん。同社の「クエン酸」は、2015年に販売を開始して以来、多くのユーザーに支持されている人気商品です。
クエン酸は洗濯にも使える! その理由は?
掃除に使うイメージが強いクエン酸ですが、実は洗濯時に使うことも可能です。ただし、衣類の汚れを取り除くためではなく、柔軟剤の代わりとしての用途となります。
「洗濯用洗浄剤の多くは弱アルカリ性～アルカリ性。そして、クエン酸は酸性です。洗濯時の仕上げとしてクエン酸を使用すると、アルカリ性と酸性が中和されるため、使わない時よりふんわり仕上がります」と南さん。
特に石けんを使ったナチュラル洗濯では、「石けんカス」が残りがちに。クエン酸の酸性成分がその石けんカスを取り除いてくれる役割も果たしてくれます。
どんな仕上がりに? 柔軟剤との違いは??
クエン酸を柔軟剤代わりに使う場合の、柔軟剤使用時との仕上がりの違いは下記になります。
手触りはなめらかに
柔軟剤は衣類の繊維をコーティングすることで、ふんわりさせてくれます。それに対しクエン酸は、すすぎ時に繊維に残るとゴワゴワとしがちな洗剤や石けんカスを取り除く働きが。それゆえ、「ふんわり感」では柔軟剤に軍配が上がりますが、使い続けても吸水性が落ちることはなく、ゴワつかずなめらかな手触りになるのがクエン酸の特徴です。
無臭
クエン酸は無臭です。ナチュラル洗濯として同じく酸性の「酢」を柔軟剤代わりにする方法もありますが、酢の独特のにおいが気になるという人にもぴったりです。また、大半の柔軟剤には香りがついているため、香りを衣類に付けたくないという人にもクエン酸はおすすめです。
また、酸性のクエン酸は雑菌の繁殖を抑えてくれます。室内干しをしたときの生乾き臭も防いでくれます。
黄ばみ防止に
洗剤や石けんカスが繊維に残ると、衣類の黄ばみの原因になってしまいます。普段の洗濯はもちろん、衣替え前の洗濯でクエン酸を使うと、黄ばみを防いでくれます。
洗濯にクエン酸を使う方法
クエン酸を使ったすすぎ方法を紹介します。なおここでは、一般家庭の標準的な1回の洗濯量である約6kgの衣類を洗濯機で洗うことを想定し、クエン酸の使用量を「小さじ約1杯」としています。洗濯量によって微調整してください。
ドラム式洗濯機の場合
通常通り洗濯洗剤を使って洗濯機で衣類を洗う手順をですが、柔軟剤の代わりにあらかじめクエン酸小さじ約1杯を水約50ccで溶かし、柔軟剤投入口に入れておきます(クエン酸は水に溶けやすいため、溶かすのは湯ではなく水でOK)。あとは洗濯を開始するだけです。
縦型洗濯機の場合
基本的にはドラム式洗濯機の場合と同様。ただし、柔軟剤投入口に水で溶かしたクエン酸を入れる方法の他に、すすぎが始まったらクエン酸小さじ約1杯を洗濯槽に直接入れるという方法でも可能です。
ドラム式洗濯機で洗う場合は水で溶かすというひと手間が必ず生じますが、それ以外はいつもの方法と大差なく洗濯できますね。クエン酸をお持ちの人は、さっそく実践してみてはいかがでしょうか。
大谷翔平・野球ニュース