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今年のGWは平日が3日間!GWの飛び石を休む人の割合は昨年よりも減少傾向に


株式会社 TimeTreeは、同社が運営するカレンダーシェアアプリ「TimeTree」内に蓄積されたユーザーデータから未来の兆しを読み取り発信する社内研究所『TimeTree未来総合研究所』を2024年4月1日に設立した。そして設立後、最初の調査レポートとして5月の生活者の予定動向をまとめた「未来データレポート」の5月版を公開した。

2024年5月は「休暇予定」が減少傾向。GWの「飛び石具合」が影響か

TimeTreeで登録される予定の中でも多くの割合を占める「休み」の予定。2024年5月1日~31日の1ヶ月間は、この休暇予定数が2023年、2022年に比べて減少傾向となった。

休暇予定数が減った原因を詳細に分析してみると、2024年はGW期間中に平日が3日連続で続いており、連休を繋げるために休暇を追加で取得する人が減ったことが影響していると考えられる。

具体的には、GW期間中の平日に休暇を1日以上取得した人が2022年は17.3%、2023年は16.5%いたのに対し、2024年は11.2%と減少。

さらにGW中に休みを取った人を20代~50代の世代別で見てみると、2022年~2024年どの年でも平日を全て休む人の割合は50代が最も高かった。年齢がある程度以上高くなると休みを取る抵抗感を感じづらくなるということも考えられる。

海外旅行予定は大幅増加、コロナ禍の反動で国内旅行需要は海外旅行需要に転換か

大型連休は旅行の予定も増える時期ということで、GWも含めた5月全体での「旅行」の予定を分析したところ、「海外の地名」「海外の地名+旅行」などのキーワードで登録された「海外旅行」の予定数は2023年に比べて161.2%と大幅に増加する結果だった。
登録予定数が最も多かった旅行先は「韓国(前年比149.2%)」で、次に多かった「台湾(前年比379.2%)」と合わせた予定数は、今回の調査で抽出した海外旅行関連予定の77.6%を占め、近場の海外旅行先の人気が目立つ。一方、「日本の地名」「日本の地名+旅行」などのキーワードで登録された「国内旅行」の予定登録者数は2023年に比べて102.8%とほぼ横ばいとなった。

都道府県別に予定登録者数が多かった行き先を見てみると、1位「東京(前年比97.0%)」、2位「大阪(前年比95.2%)」、3位「沖縄(前年比74.0%)」、4位「北海道(前年比73.3%)」、5位「福岡(前年比106.3%)」という結果に。沖縄や北海道など、飛行機で行くことが多い国内への旅行は近場の海外への旅行に置き換わっていることが予想された。

■分析データについて
・2022年~2024年の各年4月1日時点で利用登録をしていた日本国内のTimeTreeユーザーが2022年~2024年の各年4月1日時点で登録していた同年5月の予定について、登録者数が多かった「予定キーワード」上位1000位(各年合計で220万~370万件程度)まで抽出。
・2024年の上位キーワードと2023年・2022年の上位キーワードを比較し、登録予定数や予定登録者数の変化が大きかったものをピックアップして傾向を分析。
・データは、匿名性を保った状態で収集し、個別のデータを扱うことなく統計的に処理された。

 

『TimeTree未来総研』所長 深川泰斗氏のコメント

「未来データレポート」では、翌月1ヶ月間の予定データを分析し、この先の兆し・トレンドをお伝えすることを目的にしています。今回顕著に傾向が見えたのは、「GW中の平日日程と休みの関係」と「旅行予定の変化」で、前者については明らかに休みをとる人が減っている傾向が見えており、後者の旅行予定にも変化が垣間見えました。
2023年5月は、新型コロナウイルスが5類感染症に移行する節目の時期でした。コロナ禍では移動時の感染リスクに対する不安や出入国時の手続きの煩雑さから、旅行先としては「安近短」の条件が揃った国内が選ばれることが多くなっていました。しかし、そこから1年が経ち、長らく行けなかった海外旅行への思いと3~4日の比較的短い連休でも行ける場所、かつ円安という条件が重なった結果、今回の調査結果のように国内と同程度の予算で行ける、近場の海外旅行の大幅な需要増加に繋がったものと考えられます。なお、4月末の予定も含む形になるため、今回の調査には含まなかったもののGW期間だけの予定データを見ても、近場の海外旅行が増えている傾向は明らかでした。一方、本調査結果では「ハワイ」への旅行なども増えていることから、今後より遠い地域への旅行需要も徐々に復活してくると予想されます。

今年のGWは間に3日間の平日があり、同調査結果からもカレンダー通りに3連休と4連休という人が多そうだ。2回の連休があることで初めの3連休が終わってしまっても“3日(仕事や学校に)行ったらまた4連休がある”と思えるし、筆者個人としては大型連休よりも今年のGWは休み明けの憂鬱な気持ちが軽くいられそうだ。『TimeTree未来総合研究所』の調査レポートは、TimeTreeユーザーのデータ数の多さを活かし、またカレンダーに登録されたキーワードから分析するというリアルさが興味深い。今後の調査レポートにも注目していこう。

■『TimeTree未来総研』とは?
『TimeTree未来総合研究所』は、全世界の登録ユーザー数が5400万人を超えるカレンダーシェアアプリ「TimeTree」に登録された90億超の予定データを統計的に分析するTimeTreeの社内研究所。多様性に溢れ、先の読めない時代においても、生活者が納得して未来を選べるきっかけをつくるために、予定データから見える世の中の動きや未来の兆しを発信していく。

『TimeTree未来総研』Webサイト:https://timetreeapp.com/intl/ja/future-research-institute

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