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やはりアップル純正品が正解か! iPhone用ライトニングケーブルを検証したらさすがの工作精度だった



iPhone用Lightning(ライトニング)ケーブルはどれを買ったらいいのか? 断線して買い替える必要があったり、自宅用・職場用・持ち運び用など複数欲しい場合もあったりしますよね。


これまでmitokでは低抵抗のライトニングケーブルを求めて気になる製品を検証してきましたが、そういえばアップル純正品はチェックしていなかった……。というわけで、どうせ高品質なのはわかっちゃいるものの、ハンダマスターかしま氏に検証してもらいました!(編集部)



アップル純正ライトニングケーブル(MD818ZM/A)



コネクタ部分






ケーブル断面



仕様・検証まとめ



  • 価格 2,376円(税込)

  • 仕様 ストレート100cm

  • 用途 充電◯ 通信◯

  • 抵抗値 195.0mΩ

  • 電圧降下V(2A) 0.39V

  • 電源芯線 0.07mmΦ × 38本

  • シールド 編線+アルミ箔+GND線3


他製品との比較



過去に検証した製品を含め、抵抗値の低い順に並べたもの(検証した製品のケーブル長が異なるため比較には向かないが)。MFi非認証製品は軒並み高抵抗となっている。


総合評価 ★★★★☆


iPhone購入時に付属しているアップル純正ライトニングケーブルはさすがの出来だった。


中までこだわるアップルらしく、シールド部品やスポット溶接のポイント数、素材構成、工作精度など他メーカー製品とはもはや次元が違う。作りがしっかりしすぎていて、ライトニングコネクタ側は保護樹脂を取り切れずキレイに分解することができなかった。ゴージャスな設計はMFi認証を取得するためのコストがかからない自社製品ならではだ。


ただし、検証結果についてはサードパーティ製と大きな性能差があるわけでもなかった。MFi認証を取得しているケーブルは必要品質を満たしている。アップル純正品の1mで定価2,376円(税込)という価格は庶民感覚からは割高に感じるかもしれない(それがブランド価値)。かといってAmazonで販売されているアップル純正品を謳う割安製品の中には偽物もあると聞く。やはり純正品を購入するなら、正規ルートが無難だろう。


なお、筆者のように工作精度を気にするようなタイプでなければ、もっと安めのMFi認証品で十分であることは記しておく。


検証項目について


検証① 導通抵抗の低さ


抵抗が低いほど電流が流れやすい。つまり低抵抗のケーブルならば安定して短時間で充電できるわけだ。充電用ケーブルではもっとも重要な指標となる。抵抗値が低ければロスなく電力を供給でき、大容量機器でも安定して急速充電できる。2.0A充電など高電流対応機器が登場しても、ケーブルの抵抗が高ければ、本来のメリットは薄まってしまう。


検証② 2A充電時の電圧降下V


ケーブルの抵抗によって発生する電圧降下。ここでは2A充電時のロスを抵抗値から算出している。


検証③ 充電専用かどうか


充電専用のケーブルはデータ線が接続されていない。PCと接続してデータをやり取りするような用途には使えないことに注意してほしい。


検証④ シールドの有無


通信ケーブルを覆ってノイズを遮断するための機構。充電性能には関係がないが、通信ケーブルとしても使用するならばあったほうがよいだろう。


測定方法について


導通抵抗の測り方


各ケーブルのライトニングコネクタ側の分解後に+-銅線先端をショート。USB A端子側の電源ピン間にAgilent社34461A 6.5桁デジタルマルチメーターを接続し、4点抵抗測定を行なった。


data_lightningcable_04


電圧降下Vの計算


ケーブルの抵抗値と電流をオームの法則(V=I・R)に当てはめると、電圧降下(V)が算出できる。例として、ケーブルの抵抗値が200mΩで、10W充電(2.0Aするケースを想定してみよう。この場合、ケーブル(抵抗の両端)に発生する電圧降下は、0.2[R]×2.0[I]=0.4[V] となる。なお、エネルギーロスについては、2.0[I]^2×0.2[R]=0.8[W] が熱となって消えることになる。


daiso_lightning_00c


※本企画の検証結果はすべての商品で同様の結果を保証するものではありません。個体差等により結果が異なる可能性を踏まえたうえで、購入する際の一材料として参考にしていただければと思います。また分解等の検証は専門知識を持つ者が行なっております。真似しないようご注意ください。


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