気温差による自律神経の乱れで免疫力が低下している?
季節外れのインフルエンザが大流行中の今シーズン。厚生労働省が2023年10月6日(金)に発表したデータでは、例年より早い段階でインフルエンザの患者数が大幅に増加しています。9月末のインフルエンザの定点当たり報告数は9.57と、昨年の同時期の0.01と比較すると急速に増加しているのだそう。
さらに、今年は屋内外や朝晩の気温差による自律神経の乱れなどから、免疫力の低下が顕著に表れているといいます。現時点でもインフルエンザが流行っていますが、本格的な流行期は冬。冬に突入する前に、免疫対策をしておきたいところです。
医療従事者の9割が「免疫のケアに食が大切」と回答!
そんな季節外れのインフルエンザが猛威を振るう中、キリンでは、医師・看護師600名を対象に「免疫の低下に対する危惧」に関するアンケートを実施。とても興味深い結果が出ました。
まず、今年の気候や環境などを鑑みて免疫の低下に対する危惧と、それに伴う免疫のケアに注意すべき度合いを「免疫注意報」で示すとどのレベルとなるかを聞いてみたところ、「警報(例年に比べてしっかりと注意した方がよい)」が23.8% 、続いて「要注意(例年に比べてややしっかりと注意した方がよい)」が53.2%と回答。なんと合わせて約8割の医療従事者が「例年よりも注意した方がよい」と答える結果に!
また、今夏の猛暑が免疫に影響するかという問いには約8割が「思う」と回答。
マスク任意や行動制限の解除されたことで、免疫低下が影響しているという問いには、約7割が「思う」と答えました。
さらに免疫対策については、約9割が「食・栄養による免疫ケアは大切」と答えています。
加えて医師の習慣では、「ヨーグルトなど発酵食品のなかでも乳酸菌を摂る」が最も多く、食生活の改善が免疫維持のカギになっているようです。
免疫低下が例年に比べ危惧される今年ですが、食生活を意識することで、免疫アップを目指せるということなのです。これはチェックしたい情報ですね!
免疫アップに有効な4つの栄養素と4つの食材!
そこで、イシハラクリニックの石原副院長から教えてもらった、免疫対策に有効な栄養素と食材について紹介します!
免疫アップに積極的に摂りたい栄養素と旬の食材は以下の4つ。
たんぱく質
免疫細胞の主原料となるたんぱく質を積極的に摂るよう意識しましょう。
【おすすめ食材】
鶏ささみ、鶏むね肉、鮭、大豆製品
【今食べたい旬の食材】
鮭
ビタミンDはもちろん、アスタキサンチンの抗酸化作用が体の健康をサポート。
ビタミンAでのどや鼻の粘膜を強化
粘膜を作るビタミンAでのどや鼻の乾燥を防ぎ、風邪を予防します。野菜に含まれるβ-力ロテンは摂取するとビタミンAに代わります。
【おすすめ食材】
にんじん、ほうれん草、レバー
【今摂りたい旬の食材】
にんじん
免疫力を高めるβ-カロテンの含有量が豊富!β-カロテンは体内でビタミンAに変換されます。
ビタミンDでウイルスからカラダを守る
免疫を調整し、免疫細胞を増やすビタミンDも積極的に!
【おすすめ食材】
鮭、ぶり、さんま
【今摂りたい旬の食材】
ぶり
良質なたんぱく質や脂質が豊富。ビタミンDも豊富に含まれています。
乳酸菌と食物繊維で免疫細胞活性化
乳酸菌と食物繊維で腸内環境を整え、免疫細胞を活性化させます!
【おすすめ食材】
ヨーグルト、大豆製品、きのこ、海藻
【今摂りたい旬の食材】
きのこ
細胞を活性化して免疫力を向上させる、ビタミンDが豊富に含まれています。
おいしく食べて、体の内側から健康になろう!
今回紹介したおすすめ食材は、どれもスーパーなどで気軽に買えるものばかり。免疫細胞には温度が高いと活発化するという性質があるそうなので、寒い冬には鍋やシチューなどにして身体の芯から温めながら食べるのも良さそうですね。
さらに、生姜やニンニクなどカラダを温める食材を積極的に摂ったり、朝起きたら白湯にショウガやシナモンなどのスパイスを入れる、お味噌汁を飲むのもよいのだそうです。
みなさんも、おいしい旬の食材を上手に使って、体の内側から免疫アップを目指してみましょう!
https://iemone.jp/article/gourmet/hana_449548/