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【インタビュー】つぶやきシローが自著で日々のモヤモヤをラクにするお手伝い 「これと言ってタメにはならないけれども、いい本に出会えるとは思います(笑)」


お笑いタレントのつぶやきシローが、さまざまな本を読み感想文をまとめた「こんな人いるよねぇ~ 本を読んでつぶやいた」が発売中だ。読書で出会った苦手な人を“つぶやく”ことで読者は「あるある!」と共感しつつも、気持ちがポジティブに切り替わり心温まるネタ満載の一冊だ。自著について本人に聞いた。

―著書、拝見いたしました。芸風も交えた独自の視点による書籍紹介が面白かったです。

バレちゃいましたか(笑)。無理なところには入り込まないというね。偉い先生方の本だったりするので、難しいことも書いてあるんですよね。つまり、ちゃんとした本なので、僕が難しい言葉で紹介しても返り血を浴びてしまうだけですよね。なので、みんなが足を踏み入れない優しいところ、そこを広げているのね。書きやすいところを書いている。わがままな文章かも知れないですけどね(笑)。

―本の紹介をしつつ、内容を抜粋して世の“あるある”で斬り、最後につぶやき流でまとめて共感を集めるという。計算されているなと思いました。

いや、そんなことなくて、それしか僕ができないだけで、何かに一石を投じるとかはまったくないわけです。「おい世の中よ…」みたいなキャラでもないですし、そもそもそう思っていないですし。僕は“あるある”が好きなので、言いたいことを言ってるだけなんです。本の力をきっかけに上手いことを言えているかはわからないですけれどね。

―ただ、その元の本も手にしてみようと思ったので、その意味では目的を達成されたのではないでしょうか。

本来はね、その本に興味を持って読んでくれたらありがたいですし、ためになることもいっぱい書いてあるし、つぶやきが紹介してないところにたくさんいいことも書いてありますからね。僕が言っていることはすべてじゃないので。元の本の作家さんには申し訳ないんですけど、悪いようには紹介してない。ちょっといびつなだけです(笑)。

―もともと読書がお好きだったのですか?

いや~得意ではないですね。なにしろ読むスピードが遅いんです。本を出しておいて「どういうこと?」みたいな感じなんですけど(苦笑)、こう言うと、ヘンな矛盾を感じちゃいますよね。でも、「いい本を読まなくちゃ」という気持ちは、ずいぶん昔からありました。自分が好きな小説家が何人かいたら楽しい人生だろうなあと。アイドルの推しがいるのと一緒ですね。いいですよね、いい本に出会いたい。

―今回の出会いはいかがでしたか?

それはもう「いない」って言えないでしょ(笑)。だからね、今後いい本と出会うための旅を今しているところなんです。50歳過ぎて「まだひとりも見つかってないの?」という感じですけど、これは嫁探しと同じですね。「なかなかないなくて…」となっちゃいますね。でも、僕も好きな本と出会いたいです。

―これから本を手にしてみようと思う方に一言いただいてもいいですか?

読む方がオレをイメージして、気を使っていただければ読めるかなと思います。「あ、あの人が書いているのね、はいはい」みたいな(笑)。トイレに置いてね、1日1個読むといいですよ。便秘気味の方は2項目とかね。パッと読んでパッと忘れる。これと言ってタメにはならないけれども、いい本に出会えるとは思います(笑)。


出版社/自由国民社
総頁数/272ページ
ISBN-10 : 4426127750
ISBN-13 : 978-4426127756
著/つぶやきシロー(Shiro Tsubuyaki)

1971年3月10日栃木県出身。愛知学院大学心理学科卒業。
著書には、『3月生まれあるある』(さくら舎)、小説『私はいったい、何と闘っているのか』(小学館)、小説『イカと醤油』(宝島社)、『つぶやき隊』『みんなのつぶやき隊』『新しいつぶやき隊』(いずれもTOブックス)などがある。
絵/伊藤ハムスター(itohamster)
多摩美術大学油絵科卒。イラストレーター。

(紹介文)
つぶやきシローさんが、いろんな本を読んでの感想文をまとめました。
読書で出会った苦手な人を“つぶやく”ことで心温まるネタにしています。
「あるある!」と共感しつつ、気持ちがポジティブに切り替わる1冊となっています。
本書がみなさんの中にある日々のモヤモヤをラクにするお手伝いをいたします。
読書を通して、対人関係の視点をグルッと変えてみませんか?
空気が変わって、違う景色が見えてくるかもしれません。

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