伊藤沙莉（30）がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「虎に翼」（月～土曜午前8時）の新キャストが21日、発表され、俳優平田満、女優の鷲尾真知子、俳優の高橋克実の出演が発表された。
ドラマは、日本初の女性弁護士で後に裁判官となる三淵嘉子（みぶち・よしこ）さんの半生を再構成して描くフィクション作。伊藤は主人公の猪爪寅子（ともこ）にふんしている。
平田は初代最高裁判所長官の星朋彦役で出演。平田は、朝ドラを「いろんな時代のいろんな人物がお茶の間に登場するので、懐かしさと親近感があり、いつも楽しく見ています」と言い、今回の出演には「熱量とテンションの高い伊藤沙莉さんの、しかも裁判官のお話なので、期待も高まるばかりです。最高裁長官という、これまで演じた中でもっとも偉い人をやるのは荷が重いですが、ご覧になる方が気持ちよく一日を始められるよう、リラックスして臨みます」とコメント。
鷲尾は、梅子のしゅうとめ大庭常を演じ、「いまの時代にもリンクしていて面白い！ と思いながら拝見していた作品に出演できること、大変うれしい」。台本に目を通し「常さんが登場する昭和24年は、私の生まれた年でもあったのでご縁を感じました。物心ついたときに周りの大人たちに抱いていた感情、とくに祖母への想いを、この役をいただいて改めて思い出しました。あの時代に生き抜いていた女性たちの強さ、常さんと同じくらいの年齢の女性の匂いを表現できればいいなと思っております」。
高橋が演じるのは、新潟県三条市の弁護士、杉田太郎。地域の事件を引き受けており、東京からきた寅子にも関わっていく。
高橋は三条市の生まれで「まさかまさかの舞台が、わたしの生まれ故郷の新潟県三条市！ しかも三条の弁護士役だなんて、ビックリしました」と興奮。とりわけ、今回楽しみにしているのが「三条のことば」だという。
高橋によると、三条弁には、「らて」という語尾があり「『～です』を『～らて』と言うんですよ。例えば、『そうです』は『そうらて』になって、『カフェラテです』は『カフェラテらて』に…」と説明。
この「らて」をめぐって「寅子の『はて？』に続いて流行って欲しいと期待しています」と期待を高めていた。
