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高橋真梨子「歌い納め」覚悟の全国ツアー復活 一度は終止符、急性腎盂炎患うもラブコール止まず


全国ツアー「FINAL」を10月から開催する高橋真梨子

歌手高橋真梨子(75)が全国ツアー「FINAL」を10月から開催することが12日、分かった。

「各地を回るのは体力的に厳しい」と40年以上も続けてきたツアーに終止符を打ったのが2023年1月。だが、病気で初の入院生活を送ったことで人生を見つめ直し、「もう1度ステージに立って」との多くの声にも背中を押されて決断した。「ファンの皆さんと完全燃焼したい」と思いを明かしている。【松本久】

   ◇   ◇   ◇  

高橋が体調を崩したのは昨年5月だった。40度の熱が数日続き、病院で急性腎盂(じんう)炎と診断されて1週間入院した。

夫のヘンリー広瀬氏(80)は「彼女にとって生まれて初めての入院で、コロナ禍で誰とも面会できませんでした。すごく心細かったはず」とおもんぱかる。病気は完治したものの、退院直後に「『もう、私は歌わないのかな…』と口にするなど落ち込んだ瞬間もあった」という。このころ、所属事務所には「コンサートをもう1度やってほしい」と多数の声が全国から届いていた。40年以上も続けた全国ツアーは例年5月にスタート。初夏の訪れを高橋のライブで感じてきたファンの間で“真梨子ロス”が広がっていた。

そこでスタッフらが話し合い、東京、大阪、名古屋で単発の公演をやれないかと調整を進めた。すると、高橋の故郷・福岡や東北、北海道のイベント関係者から「うちでもやってほしい」との熱いオーダーが。最終的には体への負担を少なくし、ゆっくりと8カ月かけて9都市で21公演を開催することが決まった。

ヘンリー氏は「今回の決定にあたって『ツアーはもうやらない』と言ったのにやることや、真梨子の体力のことなどの葛藤はもちろんありました」と明かす。「でも、最終的にはファンの方からいただいたラブコールにお応えしようと判断しました。やるからには、1年半以上のブランクではなく、復活をしてこんなふうになったという姿をお見せしたい」と久々のステージに気合を入れなおしている。

退院後の高橋は体力づくりのために毎週、趣味のゴルフに汗を流している。最近は自身の歌唱映像をYouTubeで見ることもある。ヘンリー氏は「以前は決して見なかった。それが今では『昔の私は歌がうまかったわね』なんて言っています。もしかしたら自身のモチベーションというか、ツアーに向けて高揚感を高める1つの手段なのかもしれないですね」。

高橋のバックで演奏するバンドメンバーも、フルート奏者でもあるヘンリー氏を含めて8人全員がそろった。「1度解散していますが、事情を話したら全員が二つ返事だった。みんなに感謝です」とヘンリー氏。ステージで繰り広げる高橋の“バンドいじり”もファンの楽しみの1つだったので、こちらにも期待だ。

「真梨子が最近言っているのは『75歳になって、歌うのはもういいかな…とも思う。だけど歌手を引退しちゃうと、自分がそれで終わっちゃう。自分の存在意義がなくなっちゃうのが怖いから言わない。でも、今回の21公演については歌い納めの覚悟でやりたい』と」。93年の結婚以来、30年以上も公私を共にするパートナーだから知りうる高橋の“本音”をヘンリー氏は明かす。

高橋はこれまでの取材で「私はお客さまがいなかったら歌わない。お客さまが来てくださるからこそ歌える。そのことにすごく感謝をしているの」と強烈なプロ意識を口にしている。そんな高橋が今ツアーのタイトルを「FINAL」にして「ファンの皆さんの声に押されてもう1回だけ頑張ってみようと思います。ツアーを完全燃焼したい」と強い決意をコメントした。

“歌い納め”の覚悟を見せる高橋のファイナルステージは10月12日、東京・立川市で幕を開ける。

◆高橋真梨子(たかはし・まりこ)本名・広瀬まり子。1949年(昭24)3月6日生まれ。福岡出身。プロのジャズ奏者だった父の影響で14歳からジャズを学んだ。72年にペドロ&カプリシャスの2代目ボーカルとなり「ジョニィへの伝言」「五番街のマリーへ」などがヒット。78年にソロ転向。代表曲に「桃色吐息」「はがゆい唇」「for you…」など。NHK紅白歌合戦にはソロで5回出場。血液型A。

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