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【インタビュー】9年ぶり日本再来の女子十二楽坊、石娟団長に「九久重逢」の想いを聞く


九久重逢(チウチュチョンフォン)―――。

 

女子十二楽坊が、9年間の充電期間を経て、再び日本にやってくる。新メンバーで装いもパワーも感性も新たに、「日中国交正常化45周年 女子十二楽坊 日本公演2017」と題して、新宿・江東・千葉の3会場で3日間にわたり繰り広げられる。

 

NHK紅白歌合戦にも出演した実績がある女子十二楽坊が、どうパワーを蓄え、新メンバーを構成し得、そしていまなぜ、再び日本公演に挑むか……。デビュー当時からリーダーを務め、現在は団長として楽団をマネジメントする石娟(Shi Juan、シー・ジュエン)氏が、新生・女子十二楽坊についてインタビューに応じた。

 

「いまは、緊張と期待、不安が入り混じった感じ。9年間の充電期間中、日本に行ってファンのみなさんと再会したいとも思っていた。9年前の思い出がいつも心に残っている」

 

石氏は、日本公演を1か月半後にひかえた10月初旬に来日。まずは、日本のファンへの想いを語った。

2001年に北京で結成された女子十二楽坊は、中国の伝統的な民族楽器である琵琶や笛、古箏、楊琴、二胡などで構成される中国版オルケスタ。その創立者でプロデューサーだった王暁京氏が2015年に他界すると、その役目を団長である石氏が兼任することに。

 

「王氏が亡くなられて、新しい会社をつくり、自らまとめて再出発する覚悟を決めた。自分で運営すると。新たなメンバーの選抜も自ら行い、音楽学校でトップクラスの演奏者に参加してもらっている。新たな楽曲の創作にも尽力した。これまでの『自由』や『奇跡』といった代表的な曲に加え、日本の『花は咲く』などをはじめ、新たな曲も含めて構成している。とくに『奇跡』は、新たなメンバーも加わり、スケール感も深みもさらに増した」

 

女子十二楽坊の演奏者のひとりから、マネジメントを務めるリーダー、そして経営者としての顔も持ち合わせることになった石氏は、9年前から、新生・女子十二楽坊までの道のりについてこう語っていた。

 

「いままでは、自分のことを考えていればよかった。どちらかというと、演奏にベストをつくせばよかった。でも、経営者として、マネジメント力や創作性などを学びながら、新しい女子十二楽坊を模索してきた。プレッシャーももちろんあった。この新たなメンバーには、これまでにないプロ意識がある。ビジュアル的にも、新鮮なものに生まれ変わった」

 

「九久重逢」という言葉に込めた想い

 

女子十二楽坊に青春を捧げてきた」という石氏。「いまの心境をひと言で伝えると?」と聞くと、彼女の口から返ってきた言葉が、冒頭の「九久重逢」(チウチュチョンフォン)だった。

 

「9年のときを経て、やっと再び会えることができたという気持ち。今後は、中国民族音楽の伝統と継承を重んじながらも、新しい世界へ挑みたい。今後は、新しい要素を採り入れながら、伝統も守りながら、進化させていく。それがわたしの使命とも思っている」

 

そして、今回の9年ぶりの日本公演について、こんなヒントも教えてくれた。

 

「今回のテーマは『回顧』。前回、日本に来たときのころを振り返りながらも、新しいメンバーと新しい要素を採り入れたパフォーマンスで、新しいファンをつくっていきたい。そのリスタートとして『まず、回顧を』とも思う」

 

当時からのメンバー3名を中心に、新たなメンバー9名が加わり、演奏やビジュアルがパワーアップした新生・女子十二楽坊。「日本に恩返しをするべく、再スタートを切ることができ期待で胸がいっぱい」という石氏率いる新生・女子十二楽坊の「日中国交正常化45周年 女子十二楽坊 日本公演2017」は、2017年11月27日 新宿文化センター、11月28日 ティアラこうとう、12月2日 千葉県文化会館で開催。11月27日の新宿文化センター公演では、スペシャルゲストとして城宏憲氏も登場する。

 

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