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刑事ドラマ好きならAmazon Primeオリジナル『Bosch』を観よ! ミステリ好きおすすめ配信ドラマ



Stay Homeのために配信サービスを始めたのはいいけれど、あまりにも作品が多すぎてどれを観ていいかわからず、結局検索だけして力尽きた……という方も多いのではないでしょうか。そこで今日はAmazon Primeで筆者イチオシのミステリドラマをご紹介したいと思います。


刑事ドラマ好きにはダントツで『Bosch』をオススメ! 嬉しいことに本国と同じタイミングで配信されており、現在はシーズン6で終了。続く最終シーズン7は、残念ながら新型コロナの影響で製作が止まっています。主人公はロサンジェルス市警ハリウッド署殺人課の刑事ハリー“本名ヒエロニムス”・ボッシュ(タイタス・ウェリヴァー)。署内でも抜群の検挙率を誇る優秀な刑事ですが、正義感が強いあまり、ときに強引な捜査方法を取り、組織の上層部から疎まれることもしばしば。日々起こるカネ目的の殺人や、薬物関連の強盗、ヘイトクライム、子供の虐待死などのおぞましい事件の捜査に追われ、利権がからんだ政治的かけひきに巻き込まれ、そのせいで職場を追われそうになったり、事件にのめりこみすぎて相棒のジェリー(ジェイミー・ヘクター)とコンビ解消の危機を迎えたりと、どの回も手に汗握る展開が待ち受けています。


原作は世界的なベストセラー、マイクル・コナリーの刑事ボッシュシリーズ。コナリーはドラマの製作総指揮も務めており、シリーズ通して8話分の脚本も手掛けています。本国では原作シリーズの20作が刊行済みで、日本では19作目の『訣別』(古沢嘉通訳/講談社文庫)が最新刊になります。今回のドラマ化は原作者もファンも認めるクオリティの高さで、原作を手に取ってみたくなった方も多いことでしょう。でも20作も読むのは……とあきらめるのはまだ早い! というのも、このドラマは原作の順序で作られていないんです。たとえばシーズン1は8作目の『シティ・オブ・ボーンズ』をメインに、12作目と3作目の要素を混在させていますし、もともとドラマ用にボッシュの年齢設定を下げたために、随所で原作とはやや違った物語になっています。


このドラマのみどころの一つはふんだんな屋外ロケです。実在の建物やお店も使用され、LAのリアルな息遣いが感じられます。そして原作ではボッシュは限りなく一匹狼的なイメージなのに対し、ドラマでは刑事部屋が生き生きと描かれ、お約束のバディ要素の色合いが濃いあたりも評価したいところです。


そんな質の高いドラマでも、原作を読まないともったいない理由があります。なぜならコナリーのシリーズ群はリンクしており、ボッシュワールドが楽しめるようになっているのです。たとえばマシュー・マコノヒー主演の映画『リンカーン弁護士』の主人公ミッキー・ハラーはボッシュの異母弟で、原作ではお互いのシリーズにときどき登場しています。ところがドラマではいさぎよくもハラーの存在をバッサリ切っているので、シリーズ未読の方はぜひ一度、第18作『贖罪の街』を読むことをオススメします! コナリーの作品はどれから読んでも抜群に面白いのですが、途中から読むのが苦手という方は『レイトショー』(古沢嘉通訳/講談社文庫)はいかがでしょうか。夜勤刑事レネイ・バラードが登場するハリウッド署が舞台のパワフルな新シリーズは、ボッシュが登場する第2作目がシーズン6内で脚色されていますが、この作品とシーズン5の原作でもあるボッシュシリーズ20作目は年内に講談社文庫から刊行の予定です。ぜひドラマと比較してみて、作者も納得の脚色の上手さを堪能してください。


最後に少々トリヴィアを。ドラマに少年時代のボッシュが登場しますが、そのうち4話分では主演のタイタス・ウェリヴァーの実子クインがボッシュ役を演じています。彼は実際の役者ではありませんが、とりわけシーズン3第6話での登場シーンは非常に印象に残る演技で涙を誘います。そしてシーズン5の第4話では、原作者マイクル・コナリーがカメオ出演! バーのカウンターで青い服を着ているヒゲのおじさんがコナリー先生なので、ぜひ見つけてくださいね。


そんなコナリー先生の公式HPに、シーズン6直前にとても楽しい動画が載りました! 今や人気急上昇中の愛犬コルトレーンを主人公にした新シリーズのフェイクトレイラーです。ビレッツ警部補にご注目のほど(笑)。




https://youtu.be/Ko7nY93MH_c [リンク]


【書いた人】♪akira

翻訳ミステリー・映画ライター。ウェブマガジン「柳下毅一郎の皆殺し映画通信」、翻訳ミステリー大賞シンジケートHP等で執筆しています。


※画像はAmazonから引用。


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