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”地方の方が最先端” VR/ARで地域を活性化!足を運こばなくとも魅力が伝わる


現実には味わえないような架空世界を味わえることもVRの魅力だが、距離をまったく気にせず遠隔地を体感できるという点もVRの魅力だ。


このため、世界の名所や遺跡などをVRで味わえるVR旅行コンテンツというものは既に活用されている。


旅行に向いている以上、VRはもちろん地域振興にも向いており、既にVRを地域振興に活用した事例が存在


この記事ではそうした地域振興の事例をご紹介したい!


 


日本に生きている以上他人事ではない!?なぜ地域振興が重要?


VR 地域振興 イメージ

ビジネスとして地域振興に興味を持っているのでない限り、都心に住んでいると地域振興と言われてもあまりピンとこない人も少なくないのではないだろうか。


ただ、日本に生きている以上実は地域振興は他人事ではない。


日本創成会議の試算によると、2040年には896の市町村が現在の機能を維持できなくなり、消滅するとされている。


消滅する自治体に住んでいる人は、他の自治体への移住を余儀なくされるが、当然、生活できるような仕事のある自治体に移住せざるを得ない


となるとますます都市部の過密化が進行する。


過密化が進行した場合、住宅問題や子育て環境の問題はさらに悪化し、ますます出生率は低下


少子高齢化に拍車がかかっていく


また、自治体が消滅することによってその地域特有の文化や伝統が失われてしまうということも問題だ。


もちろん、文化にせよ伝統にせよ、需要の多いものが残り、そうではないものは廃れていくというのが自然の摂理だが、クオリティが高く、十分に価値があるものであっても、人口減による担い手不足によって容赦なく失われてしまう


つまり、地域振興を行って都市部への一極集中を避けないと、今以上に日本は悪くなってしまう…ということ。


 


地域の魅力を伝えるために有効なVR/AR


VR 地域振興 イメージ

具体的な地域振興の手法には、「企業や産業の誘致」「都市開発/再開発」「観光資源の発掘や創出」などさまざまなものがあるが、その中に「観光」や「地域のPR」がある


もちろん、観光資源となるものやPRできるものが、そもそもその地域に存在してなければならないが、存在している場合、露出することで地域振興につなげることが可能だ。


この点で、VRやARといった技術は、非常に適した技術と言える。


それでは、実際にVRやARを使った地域振興の具体的事例を見て行こう


 


北海道内に特化した360°写真・動画による観光コンテンツ提供サービス「Panon Library」


VR 地域振興 Panon Library

出典元:Panon Library(http://3dvr-market.com/


「Panon Library」は、北海道内の観光コンテンツが、VRで鑑賞できるというサービスだ。


札幌のイルミネーションや雪まつり、函館の夜景など、有名で「一度は行ってみたいな」と思っていたものがVRで体験できる。


上手いのは、祭りやビアガーデンなど、イベントの動画も多く取り揃えていること。


イルミネーションや夜景のように固定の風景の場合、人によっては「VRで体験できたから行かなくてもいいか」と思ってしまう。


しかし、行くたびに異なる内容の味わえるイベントなら、「前回がこれだけ盛り上がっているのだから、次回はぜひ生で観たい!」と観光のモチベーションに繋げることが可能だ。


現在、「思わずInstagramに掲載したくなる」「Instagram映えする」というコンセプトで飲食の商品開発を行う事例は多いが、イベントにおいても「Instagram映え」や「VR映え」を考慮して企画することで、より訴求力を高めていけるのではないだろうか


 


大分の地域振興ビジネスにおいて海外の商談時にVRを活用!「HOPE」


VR 地域振興 HOPE

出典元:PRタイムスプレスリリース(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000016266.html


「HOPE」は、旅行者そのものに訴求するのではなく、


観光商談会においてクライアントへの訴求力を高める


…というビジネス向けの施策。


県や関連団体が実施する海外での観光商談会において、VRを使って大分県の魅力をアピールするというものだ。


ビジネスプレゼンテーションではクライアントが少人数ということが多いので、VRを使って生に近い魅力をクライアントに体験してもらうというのはインパクトがありそうだ。


この事例は、地域振興のみならず、一般的なビジネスにおいても有効活用できるだろう。


 


人気アニメ「新世紀ヱヴァンゲリヲン」とコラボ!「箱根補完計画 ARスタンプラリー」




箱根を舞台としたスタンプラリー。


スタンプのあるポイントで、イベントに連想したARアプリを起動すると、アスカや綾波、エヴァといった「新世紀ヱヴァンゲリヲン」のキャラクターが登場するARを楽しめる…というもの。


この企画、ただ人気アニメに便乗した企画というわけではない


箱根は、人気アニメ「新世紀ヱヴァンゲリヲン」で、舞台となる第3新東京市やネルフ本部があった場所


つまり、「新世紀ヱヴァンゲリヲン」の「聖地」


このため、スタンプポイントとして設定された場所と、そこで鑑賞できるARとに関連性を持たせることができ、アニメの世界観を深めることが可能になっている。


同様の企画は、まずその土地と絡んだ人気アニメなくしては成立しないため、どんな地域でも実行できるというわけではないが、条件が合うのであれば効果はバツグンだろう。


 


箱もの行政の二の舞とならないようなコンテンツ企画がポイント


地域振興といえば、かつては博物館や美術館といったものをとりあえず建てるという、箱もの行政が流行した。


その地域に、人が訪れたくなる場所を作る…という意味では意義のある施策であるものの、どの地域も同じような施設を建設した結果、どの地域にも同じようなものが存在するため、あえてその地域まで出かける意味がなくなってしまった


この二の舞にならないためにも、ARで地域振興する際には、その地域ならではの特色を生かしたオリジナリティあるコンテンツ企画をすることがポイントと言えるだろう。


「VR」や「AR」といった技術自体の新規性がある内は、物珍しさで話題が集まるが、1年もすれば「VR」や「AR」といっただけでは話題に上らなくなってしまう。


もちろん、「VR」や「AR」は地域振興に有効な技術だが、それだけに頼った企画にしないことが非常に重要だ。


この日本で生活する以上、誰もが自分事として考えていきたい課題だ。





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