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「ポケモンGO」のNiantic社がAR開発プラットフォームを世界展開へ!約23億円の投資も


2021年11月9日、人気ARゲーム「ポケモンGO」で有名な米Miantic(ナイアンティック)社は、AR開発者向けプラットフォーム「Lightship」をグローバル展開していくことを発表しました。

企業がARエクスペリエンスを構築するのをサポートするため「Niantic Ventures」を設立し、2,000万米ドル(約23億円)の投資を行うことをも併せて発表されました。

パートナー企業として国内からもLIFULL(ライフル)や集英社、ソフトバンクが参画しています。



「現実世界のメタバース」の道を歩むナイアンティック

「現実世界のメタバース」の道を歩むナイアンティック

完全な仮想現実でのメタバースに目を向けているMetaとは異なり、ナイアンティックは「リアルワールドメタバース」を目指し、現実世界の設定でマルチプレイヤーなどの機能をサポートするARコンテンツを構築しています。

そして、今回の「Lightship」のグローバル展開にあたり、Niantic Lightship ARDK(開発者キット)が公開されました。

これは、AndroidデバイスとiOSデバイスにわたるNianticの他のクロスプラットフォームプロジェクトで使用されているものと同じものです。

クリエイターが持つARビジョン、ひいてはリアルワールドメタバースを実現することができるようになります。

Lightship ARDKでできる3つのこと

Lightship ARDKでできる3つのこと

ナイアンティックはLightship ARDKを

・Mapping:リアルタイムでの現実世界の再現

・Understanding:環境の理解

・Sharing:環境の共有

の3つの核となるAR機能を処理するツールや技術をまとめたものとしています。

このうち「Mapping」を行うARDKのメッシングAPIは、スマホのカメラセンサーを利用して深度を読み取るNiantic の先進技術を利用して、リアルタイムに3Dメッシュマップを作成し、ユーザーの周囲の地形や地表を把握するものです。

メッシュはアプリのセッション全体を通して動作し、ユーザーの動きに合わせて拡張・改善されていきます。

また、「Understanding」についてARDKのセマンティック セグメンテーションAPIは、コンピュータービジョンに基づく機能を駆使し、地面、空、水、建物など環境中のさまざまな要素を即座に識別することが可能です。

これらの要素により、バーチャルコンテンツが現実の空間で見せる反応が変化します。

 

ARをさらにリアルに感じさせるには、体験の共有が重要なポイントです。

ARDKのマルチプレイヤーAPIでは、最大5人のプレイヤーを同時にサポートするARセッションを開発者が簡単に作成することができます。

これにより、バーチャルコンテンツ、プレイヤー、それらのインタラクションをすべてリアルタイムに同期させることができ、リアルでシームレスな、よりインタラクティブで強調的なアプリケーションの制作が可能です。

ARDKを活用したARコンテンツとして、パートナー企業である集英社が制作した「ONE PIECE」を基にしたデモ動画が公開されています。

ナイアンティックの創設者兼CEOであるジョン・ハンケ氏は以下のようなコメントが発表されました。

現実の世界とバーチャルな世界を融合させ、人と技術の関係を変革するには、可能な限り多くの方々の意見と視点が必要です。

だからこそ、開発者、ブランド、クリエイター、そしてARを探求する仲間にインスピレーションを与え、ARの可能性を押し広げる、ヒト中心型の包括的な体験を生み出す皆さんに、Lightshipのプラットフォームをご利用いただけることをたいへん嬉しく思っています。

引用:ナイアンティック




AR企業に投資するためにNiantic Venturesを設立

AR企業に投資するためにNiantic Venturesを設立

画像:VR Focus

Lightship Platformを使ったユニークなARアプリケーションや体験の成長を加速させるため、ナイアンティックはNiantic Venturesを設立したことを発表しました。

約23億ドル(2,000万ドル)のファンドとして設立されたNiantic Venturesを通じて、ARの未来の構築に貢献する企業へ投資してくことになります。

パートナーには

集英社

LIFULL(ライフル)

ソフトバンク

全米プロゴルフ協会

ロイヤル・ヒストリック・パレス(英王室ゆかりの城を管理する団体)

などが含まれており、2022年にアプリをリリースする予定とのことです。

まとめ

ARゲームでおなじみのナイアンティックがAR開発プラットフォームをグローバル展開すること発表されました。

また、同社が目指していくリアルワールドメタバースのビジョンも明らかにされています。

他社のメタバースが人々を現実世界から仮想現実の世界に切り離し「ディストピア的」だと表現します。

対して、ナイアンティックの「リアルワールドメタバース」はAR技術を活用して今いる現実の世界での体験を向上させるものです。

人と人とのつながりや人と場所、地域コミュニティとのつながりを後押しするものであるとしています。

もちろん、他社のメタバースと同様に「リアルワールドメタバース」も1社だけですぐにできるものではなく、ビジョンを実現するための仲間が必要になります。

今回のLightship ARDKの公開やNiantic Venturesの設立はこうした仲間作りや仲間の育成につながるものです。

パートナー企業として複数の日本企業が名を連ねているほか、オンラインイベント動画も日本向けに再編集版が投稿されていて、ナイアンティックのビジョンでは日本が大きな位置を占めていると推測されます。

「リアルワールドメタバース」で日本の存在感が大いに発揮されていることに期待したいですね。

ソース:Niantic ニュースリリース

参考:Niantic Launches Lightship AR Dev Kit &$20 Million Creators Fund[VR Focus]








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