VRコンテンツを制作する株式会社ABALは、VR空間内で店舗や販売商品のイメージに合わせてデザインされた3Dキャラクターが接客販売を行い、体験者はキャラクターとの会話を楽しみながら商品を購入できる新しいVRショッピングの機能「アバターキャストシステム」を開発したことを発表しました。
また、「アバターキャストシステム」について、2021年8月21日(土)から佐賀県内で開催されるVR体験イベント『ヴァーチャルSAGAタワー』において、初めて公開されることも併せて発表されました。
「アバターキャストシステム」とは？
「アバターキャストシステム」は、実在する販売員ではなく、店舗の個性を具現化したオリジナルの3Dキャラクターが、店舗の世界観に合わせて制作したVR空間の中に登場して接客販売を行うものです。
VR体験者は、3Dキャラクターとの会話をリアルタイムで楽しみながら、VR空間内でのショッピング体験が可能です。
初公開は『ヴァーチャルSAGAタワー』
「アバターキャストシステム」を初めて実用化するVR体験イベント『ヴァーチャルSAGAタワー』では、唐津市・呼子の名物である「いかしゅうまい」発祥の店として有名な海中レストラン「萬坊」とタッグを組み、VR空間内に萬坊の商品を展示したショッピングフロアーを展開します。
イベントオリジナルの3Dキャラクター「イカくん」が登場し、体験者は、VR空間でイカくんとのインタラクティブな会話を楽しみながら萬坊の商品を購入できる仕組みです。
購入したい商品があれば、商品画像をタッチして買い物カゴ(カート)に入れておき、VR体験終了後に会場で決済することで商品現物を持ち帰ることができます。
▲「アバターキャストシステム」仕組み図
新たな小売りビジネスへの挑戦
開発を行ったABAL社では、以前からVR空間内でモノを売るVRショッピングの可能性が検証されてきました。
2021年3月に東京駅で実施されたVR技術と5Gを活用した実証実験『未来の物産展from青森』では、遠隔地にいる販売員が2Dビデオチャット形式でVR空間に登場し、VR体験者とリアルタイムでコミュニケーションを取りながら接客販売をする実験が実施されました。
この実証実験では、VR体験者の商品購入率(CVR)64%という結果が得られ、VRが消費者の買い物体験を向上させ、購入意欲を高められることが確認されています。
今回、新たに開発された「アバターキャストシステム」では、実在する販売員ではなく、店舗の個性を具現化したオリジナルキャラクター「イカくん」が店舗の世界観に合わせて制作されたVR空間の中に登場します。
・小売り
・エンターテインメント
・VR技術
を組み合わせた、新しい体験型の小売ビジネスの形を提案しています。
『ヴァーチャルSAGAタワー』について
『ヴァーチャルSAGAタワー』は、3m×3mのエリアに構築された、4階建てのVR空間です。
1階～4階の各階には音楽ライブや教育トレーニングなどフロアーコンセプトが設定されており、ユーザーはヘッドマウントディスプレイを装着することでVR空間に入り、現実空間と同じように自由に歩き回ることが可能です。
バーチャルエレベーターに乗って各階を移動しながら、最新のVR技術で実現する様々な世界観を体験できます。
イベント開催概要
イベント名：『ヴァーチャルSAGAタワー』
主催：佐賀県
実施：Chemin株式会社、株式会社ABAL
開催日程〈会場〉：
2021年8月21日(土)〜22日(日)：
SAGAサンライズパーク総合体育館/SAGAものすごフェスタ７
(佐賀県佐賀市日の出2丁目1-10)
2021年8月28日(土)～29日(日)：
ゆめタウン武雄 (佐賀県武雄市武雄町大字武雄4992)
2021年9月11日(土)～12日(日)：
ゆめタウン佐賀 (佐賀県佐賀市兵庫北5丁目14-1)
まとめ
VR空間で、3Dキャラクターとの会話を楽しみながら商品を購入できる新しいVRショッピング機能「アバターキャストシステム」が開発されました。
8月21日から佐賀県内で開催されるVR体験イベント『ヴァーチャルSAGAタワー』で初公開されます。
オンラインショッピングとは異なり、小売りとエンターテインメント、VRを組み合わせた、新しい体験型の販売方法となっています。
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