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ついにARKit、ARCoreを正式サポート!Epic Gamesの最新版ゲームエンジン「Unreal Engine 4.18」がリリース




2017年10月24日、AR・VRゲームの制作に必要な、ゲームエンジンの開発を手がけているEpic Gamesが、「Unreal Engine 4」の最新版となる「Unreal Engine 4.18」をリリースした。


Unreal Engineのディベロッパーコミュニティーで挙げられていた要望をもとに、「Unreal Engine 4.17」から総計98点にも及ぶ改良が施されたようだ。中でも、AppleがリリースしたARプラットフォーム「ARKit」と、Googleの「ARCore」を正式にサポートするよう変更した点は注目に値する。


これによって、以前よりも、スマートフォン向けに高クオリティなARゲームを開発しやすい環境が整えられたということになる。


スマホ向けARゲーム開発に本格的に対応




実は、Unreal Engine 4.17の時点ですでに、ARキットに対応するように変更できるプラグインが試験的に導入されていたのである。




そのプラグインは、アップルが主催した開発者向けカンファレンス「WWDC2017」にて、AR制作スタジオ「Wingnut AR」が公開したデモ動画の中で披露された。


Wingnut ARは、映画『ロード・オブ・ザ・リング』の監督であるPeter Robert Jackson氏によって設立されたスタジオで、これまでに数多くのAR作品を制作した実績がある。WWDC2017では、ARKitによって制作された、デスク上で繰り広げられるミニチュアの街を舞台とした戦闘の様子を、タブレット上で披露して大きな注目を集めていた。


ただ、4.17の時点では、ARKitへの対応プラグインは、あくまで実験的に搭載されているに留まっていた。しかし、今回の4.18からはiOS 11以降のARKitの動作が正式にサポートされる。


Wingnut ARがおこなったのと同じようなAR作品を制作することができるようになったのである。


既存のゲーム制作ワークフローのスリム化


Unreal Engine 4.18では、既存のARゲーム制作プラットフォームを駆使することにより、ゲーム制作のワークフローを従来よりもスリム化することができたという。


これによって、クリエイターにとってはさらにハイクオリティなARコンテンツを製作すやすい環境が整備されたのである。


Google ARCoreにも対応


Unreal Engine 4.18は、もちろんARKitだけでなく、GoogleのAR開発用プラットフォーム「ARCore」にも対応している。


ARCoreでゲームを製作する人向けの開発者向けのプレビュー表示機能を搭載したほか、スマートフォンに搭載されたパススルー・カメラの機能向上を目指すことのできる機能なども搭載されている。


なおこれらの機能はARKitで製作する場合にも利用可能だ。


デスクトップPCと同等クラスのレンダリングが可能に!


またUnreal Engine 4.18では、スマートフォンやタブレット上で3Dモデルを表示する場合にも、デスクトップPCと同レベルのレンダリングをおこない、表示させることができるという。


そのレンダリングの実際のレベルについては、上記の「Wingnut AR」によるデモ動画を見ていただければ、おおよそのところが分かるだろう。確かにモバイル端末上でレンダリングされているとは思えないほど、CGが滑らかに動作している様子が伺える。


AR空間内で生じる物理的な現象、たとえば影のでき方や、光の反射、光源から放たれる光の表現などを、現実世界と同じように再現することができる。ただし、使用するモバイル端末によっては、これらのレンダリング処理を実行するに十分なスペックが不足しており、対応できない場合がある。


たとえば、マルチサンプリングによるアンチエイリアスなどは再現できない可能性があることが既にEpic Gamesから報告されている。そのため開発の際は注意が必要だ。


Volumetric Lightmapsにも対応


今回、ここで紹介したUnreal Engine 4.18の特徴は、AR・VRゲーム制作に関わるポイントがメインだった。しかし、冒頭に書いたように、今回のアップデートは、4.17と比べて98の改善が施されており、まだまだ注目すべきポイントは多い。


そのひとつが高品質な光表現を可能にする「Volumetric Lightmaps」への対応だ。移動時に表示されるキャラクター、アイテム、オブジェクトに当たる光を、より精密に表現することが可能で、作品の世界観を、画面づくりに適切なかたちで反映することができるのだ。


フォーラムからの内容はこちらから確認できるので、関心がある人は覗いてみてほしい。


参考URL:

Unreal Engine, VRfocus


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