VRでバスケットボールの試合を観戦

プロスポーツの世界では、VR映像で試合が配信されることも珍しくなくなっている。

これはスポーツファンにとって喜ばしいことだ。VR映像ならばテレビでの中継と違って自分の好きな方向を向くことができるので、有望な選手を中心に試合を見ることも可能となる。視点を移動できる映像であれば、贔屓のチーム側のベンチから応援することも可能だ。

撮影と編集に使われた技術によっては、特定の観戦ポイントから視点を選ぶのではなく自由に視点を移動させることすら可能になるかもしれない。この技術が使われるようになれば、カメラワークに不満が出ることもなくなるだろう。

昨年もバスケットボールの試合を毎週VR映像で配信していたNBAは、2017年に始まるシーズンにもVRで試合を配信することを発表した。10月21日にヒューストン・ロケッツ対ダラス・マーベリックスの試合が無料で配信されるのを皮切りに、複数の試合がVRで配信される。

NBAによるVR映像の配信

NBAによる試合のVR配信

オールスターゲームをライブ配信/レギュラーシーズンのゲームも配信

NBAはこれまでにも、試合のVR映像を配信している。今年の2月には、NextVRがNBAのオールスターゲームをVR映像でライブ配信するという試みを行っている。

VR映像で配信されるのはオールスターゲームだけではない。2016年~2017年にかけてのレギュラーシーズンに行われた試合も、1試合あたり6.99ドル(785円)または199.99ドルの年間パス(2.2万円)でVR映像で観戦できる。

ただし、全ての試合がVR映像で残されているわけではない。ほとんどの試合は通常の2D映像であり、VR映像になっているのは週に1試合だけだ。

配信される試合

残念ながら、昨シーズンと同様今シーズンも全ての試合がVR映像で配信されるわけではない。

VR映像で配信されるのは全30試合で、全チームのプレーが一度はVR映像で見られるように30の試合が選ばれている。この点も昨年と同様だ。

しかし、昨年にはなかった新機能も登場する。スクリーニングルームと呼ばれる新機能により、VRで配信されていない試合の映像をVR空間の大スクリーンで視聴できるのだ。

昨年は週に1試合しかVRで視聴できなかったことを思えば、一晩で最大13試合もVR空間での試合観戦が行えるのは大きな進歩だ。VR映像ではないとしても、VRヘッドセットを使うことで映画館並の巨大なバーチャルスクリーンを通して試合を見ることができる。

試合の追加要素

VR映像は単に試合中に撮影したものがそのまま配信されるわけではない。昨年の映像でも複数のカメラが捉えた映像や独自のアナウンサーによる実況を加えて構成されていたが、今年はさらに追加要素があるという。

試合の映像に、インフォグラフィックや統計情報が重ねて表示されるのだ。また、ユーザの意思で試合を観戦するスタジアム内の位置を選ぶこともできるようになる。

VRを使ったスポーツ観戦は単にテレビの代替品ではなく、独自の付加価値を与えられるようになりつつある。

NBAの試合を見るために

配信される試合のスケジュール

昨シーズンのVR配信やオールスターゲームのVR配信と同じく、NBAの試合を配信するのはNextVRだ。

対応プラットフォームや視聴に必要な料金なども、昨シーズンと同様になっている。

対応プラットフォーム

現時点でNextVRアプリが対応しているVRプラットフォームは、Gear VRとDaydreamだ。また、今シーズンはマイクロソフトのWindows MRに対応するヘッドセットでの視聴も可能になるとされている。

VR映像の配信が発表された時点では、対応プラットフォームはGear VRのみだった。シーズンの後半に他のVRヘッドセットに対応するとの予告通り今年に入ってDaydreamへの対応が行われたが、HTC ViveやOculus RiftといったハイエンドVRヘッドセットについては触れられていない。

Gear VRで利用できるならば技術的にはOculus Riftにも対応できそうなものだが、権利の問題があるのかもしれない。まだ情報は無いが、Gear VRのアプリと互換性があるとされるOculus Goでも利用可能になる可能性がある。

視聴可能なユーザ

試合のVR映像を視聴できるのは昨年と同じく、NBAリーグパス加入者(年間199.99ドル)または各試合の映像を個別に購入したユーザ(6.99ドル/1試合)だ。

NBAリーグパスは少々高価だが、加入しているユーザは年間1,000試合もの映像を見ることができる。今年はVRヘッドセットを付けてバーチャルスクリーンで視聴することもできるようになったので、バスケットボールのファンでありVR動画ファンでもあるというユーザならばそれを目当てに加入するのも良いだろう。

VRデバイスの利用目的として映像の視聴を挙げるユーザは多く、スポーツ業界も試合を観てもらうためのツールとしてVRの活用に挑戦している。現在はまだVRで配信される試合が限られているが、VRデバイスを所有するファンが増えればより多くの試合がVRで配信されるようになっていくはずだ。

 

参照元サイト:Tech Crunch

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情報提供元:VR Inside
記事名:「NBA、今シーズンもVRでレギュラーシーズンの試合を配信すると発表