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新型ヘッドセットと新型スマートフォンで実現する新しいDaydream VR


新型Daydream View

Googleが発表した新型Daydream View


10月5日にGoogleが開催した新製品発表会で、複数の新製品や既存製品の新モデルが発表された。


Google Assistantを搭載した音声認識可能なスマートスピーカーGoogle Homeの新バージョンやその上位・廉価モデル、音声の翻訳が可能なイヤホンといったデバイスと同時にVRヘッドセットDaydream Viewの2017年モデルも発表されている。この新型Daydream Viewは2016年モデルと比べると価格も20ドル上昇しているが、それに見合ったクオリティを持つ製品になっているようだ。


2017年版Daydream View


3色展開されるDaydream View

3色展開されるDaydream View


この新しいDaydream Viewについては、昨日の記事でも詳細を伝えている。


フレネルレンズの採用


外観ではなく性能を大きく変えるのは、フレネルレンズの採用だ。


レンズが変わったことで、従来のDaydream Viewに比べて視野角が広くなっているという。その差はGoogleによれば約10度だ。この数字だけを見ると小さな変化に感じられるかもしれないが、元の視野角が約90度なので1割以上も向上したことになる。


新しいDaydream Viewの視野角100度は、ハイエンドVRヘッドセット(視野角110度程度)により近づいた。


また、フレネルレンズが採用される目的には視野角の向上の他にスイートスポットの拡大もある。従来のレンズに比べて、フレネルレンズの方が歪みのない鮮明な像を見られる範囲が広いのだ。


視野角やスイートスポットの広さが優れているフレネルレンズだが、欠点もある。コントラストの大きな映像(真っ黒な背景に白い文字や、その逆で白い背景に黒い文字といった場面)を表示するのが苦手なのだ。Road To VRによれば短時間の体験で悪影響を感じることはなかったようだが、コンテンツによってはレンズの変化を感じることになるかもしれない。


逆にスイートスポットの拡大についても、体験時間だけでは実感しにくかったようだ。長時間VRゲームをプレイしているうちにその恩恵が感じられるような、微妙な変化なのかもしれない。


装着感の改善


従来のDaydream Viewはゴーグルのように水平方向のストラップで頭部に固定して使うデバイスだったが、この方式にはヘッドセットの重量が顔にかかって安定しにくいという難点があった。新しいDaydream Viewには垂直方向のストラップが追加され、この問題を改善する。


垂直方向のストラップはヘッドセット本体の上部からユーザの頭頂部を通り、後頭部で水平方向のストラップと繋がる。このストラップの存在により、ヘッドセットとスマートフォンの重量を顔だけで支えるのではなく頭全体に分散させる仕組みだ。このストラップは着脱可能なので、不要な場合には取り外すこともできる。


顔に触れるクッションも強化されており、長時間使用時の快適性に寄与することが期待されている。


ヒートシンクの搭載


Daydream ViewやGear VRといったモバイルVRヘッドセットでは、VRアプリケーションの処理をスマートフォンに依存している。そのため、負荷の高いVRアプリを使用しているとスマートフォンが熱を持ってしまう。


プロセッサの性能そのものがパソコンに搭載される高性能なプロセッサに比べて低いことに加えて、熱によってさらに処理能力が落ちたり、エラーが発生したりすることも考えられるのだ。


新しいDaydream Viewではスマートフォンを抑えるフラップの部分にヒートシンクが搭載される。これによりスマートフォンの放熱が促され、熱によって処理能力が低下するのを抑えられるという。


Googleは最も負荷の高いVRアプリを実行していても最適なパフォーマンスを発揮し続けると主張している。このヒートシンクの効果については、Daydream Viewが発売されれば検証が進むだろう。スマートフォンの機種によっても効果の大きさが異なると思われる。


新しいカラーバリエーション


9月に公開されたリーク画像の通り、2017年のDaydream Viewは3色で展開される。全体的に色味は明るく、発色は良くなっているイメージだ。


特にコーラルはピンクというよりもオレンジに見えることもある色で、写真によって異なる色に見える。これまでのVRヘッドセットにはなかった系統であり、一度手にとって確認したいカラーだ。


Pixel 2/Pixel 2 XL


Daydream View


Googleが新たに発表したVR関係のデバイスは、Daydream Viewだけではない。合わせて、Google Pixel(XL)の後継機となるスマートフォンGoogle Pixel 2(XL)も発表された。


Pixel 2とPixel 2 XL


Googleが発表した2台のスマートフォンの性能はほとんど同じだが、XLはその名の通り本体やディスプレイが大型化している。ディスプレイの大型化に合わせて、解像度もさらに高くなった。


Pixel 2のディスプレイは1920×1080ピクセルで5インチだが、Pixel 2 XLは2880×1440の6インチディスプレイを搭載している。解像度の違いによってPixel 2 XLではノーマルなPixel 2以上に映像がシャープになり、ディスプレイの大きさはDaydream VRでのより広い視野をもたらすだろう。


Pixel 2とPixel 2 XLはともに、2017年モデルのDaydream Viewだけでなく2016年モデルのDaydream Viewで使用することもできるという。逆に、PixelやPixel XLを新しいDaydream Viewで使うことも可能だ。


VR表示の変化


VRデバイスのディスプレイで指摘されるのが、解像度の低さによって引き起こされるスクリーンドア効果だ。高解像度のディスプレイではピクセルの境目が見えないほど細かくなるが、比較的解像度の低いディスプレイでは境目が目立って没入感を損ねてしまう。


Pixel 2 XLのPPIはPixel XLからほとんど変化しておらず、距離あたりの画素数は変わっていない。そのため、今Daydreamプラットフォームで使っているPixel XLスマートフォンをPixel 2 XLに変えてもVR映像が大きく変化することはないだろう。


また、VRでは画面の色ムラが目立つという情報もある。


スクリーンドア効果の抑えられたより高品質なVR映像を求めるなら、PCベースのVRプラットフォームを利用するのが良さそうだ。


 


新しいDaydream Viewのリリースは今年後半と発表されており、詳細な日程は不明なままだ。リリースされれば、フレネルレンズによる映像の変化やヒートシンクの放熱効果についても詳細な情報が増えてくるだろう。


Googleの主張を信じるなら、値上げされた20ドルの価値があるヘッドセットに仕上がっていそうだ。


 


参照元サイト:Road To VR


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