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MasslessがVR空間で使えるペン型デバイスを発表


Massless Penを使う男性


VR空間での操作に使うデバイスとしてOculus Touchのようなハンドトラッキングコントローラーが一般的になっており、手だけでなく指の動きまでトラッキング可能な技術も開発されている。


Facebookやいくつものスタートアップ企業が取り組んでいる手袋のようなデバイスを使う方法はもとより、Leap Motionの技術を使えばユーザの指の動きをそのまま認識させることも可能なようだ。


しかし、それらの方法では紙にペンで描くほど高い精度での入力ができない。没入感のあるVRゲームには良くても、VRやARを使って3Dで作業するデザイナーやエンジニアには物足りないのだ。


MasslessはAugmented World Expoでそうしたプロフェッショナルのための新しいVRデバイスを発表した。


Massless Pen



ペン型のデバイス


Masslessが発表したMassless Penは全く新しいVR入力のためのデバイスだ。だが、その見た目は誰にとっても馴染みのあるものとなっている。


長さ162mm、幅11mm、重さ25gのボディは少し大きめだが、形はペンそのものだ。紙に書くためのペンと比べると一回り大きいが、普段からペンタブレットを使ってデザインやイラストを制作する人にとっては「ペンタブのペン」の感覚だろう。


3Dデザイナーやエンジニアのための直感的かつ高精度な入力デバイスとして設計されており、動画では普通のペンのように片手で握って使っていることが分かる。VRで立体アートが作れるアプリではハンドトラッキングコントローラーが使われてきたが、このデバイスがあればそれよりも細かな描き込みが可能になるはずだ。


VRで最も高精度なデバイス


Masslessの公式サイトでは、Massless Penの特徴が紹介されている。


最大の長所は、その高い精度だ。最大0.05mm(50マイクロミリ)の精度を持っており、実際のペンと同様に文字やイラストを描くことはもちろん製図用途にも利用できる。


応答速度も申し分ない。1秒間に60回ペンの位置を測定する光学トラッキングにより、追跡は正確かつ高速だ。


ユーザのための機能


ペンの本体はワイヤレスなので、ケーブルが邪魔で扱いにくいということもない。ワイヤレスデバイスで気になるバッテリーも、小型ながら3時間持続する。


丸一日ずっとデザインをすることはできないが、途中で充電を挟むことなく作業を一段落させることはできるだろう。


何もない空間でペンを扱うために、3Dオブジェクトを感じることのできる触覚フィードバック機能も搭載されている。ペンの振動によってオブジェクトに触れたことを感じられるので、空中でペンを動かすときの目安として振動を利用できる。


OculusRiftとHTC Viveの両方に対応しており、動画や画像を見る限りでは2Dディスプレイを見ながら作業することもできるようだ。


共同作業のサポート


動画では、一人でMassless Penを使っている。しかし、将来的にはコラボレーションのための機能が用意されるという。


VRを使えば、3Dデザインのデザインレビューをリモートで行うことも可能になる。複数の場所で働くデザイナーが出張しなくても、それぞれの場所からVRヘッドセットやディスプレイとMassless Penを使ってアイデアを持ち寄ることができる。


自動車メーカーなどでは、既にVRを利用することで出張のコストを減らす試みが行われ、成果を挙げている。こうしたデバイスが普及すれば、支社・グループ間での出張を減らし作業が止まる時間も短縮できるようになるだろう。


在宅で働くデザイナーも増えるかもしれない。


新しい入力デバイスの登場



親しみのある新しさ


全く新しいデバイスが登場したとき、誰もが使いにくいと感じるはずだ。たとえ複雑で合理的でない方法だったとしても、慣れている方法が簡単だと感じるかもしれない。特に長く今での方法を使ってきたユーザはそうだろう。


その点、Massless Penは有利だ。この新しいデバイスは一般的な筆記用具と同じように扱うことができるので、ユーザの抵抗が少ないと考えられる。デザイナーにはペンタブレットを使う人も多く、彼らはMassless Penもその延長として受け入れるのではないだろうか。


誰でも使える


上の動画の男性は、左手でMassless Penを持っている。


誰にとっても馴染みのあるペンの形をしていることで、Massless Penは多くの人にとって使いやすいデバイスとなった。左利きのユーザにとってもそれは同様だ。


ペンの形はどの国でも同じなので、このデバイスは広く世界で利用されるようになるだろう。


2017年発売予定


Massless Penは2017年中の発売を予定しているが、Masslessはまだ価格を公表していない。


製品が3Dモデルを扱うプロフェッショナルを対象としたものなので、高めの値段になることも考えられる。


 


参照元サイト名:Massless

URL:http://massless.io/


参照元サイト名:Venture Beat

URL:https://venturebeat.com/2017/06/04/massless-lets-you-write-with-a-pen-in-virtual-reality/


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