鉄道で旅行に行くときは、往復とも同じ路線に乗るのが一般的です。しかし、鉄道ファンが密かに使っているのが、行きと帰りで乗るルートを変えることで、JRの運賃をケチる方法。途中同じ駅を二度通るとダメなため「一筆書き切符」ともいわれるこのテクニック、ルート次第で15%以上も料金が割安になるのです。

一筆書き切符は長距離なほど安くなる

JR各社で購入できる「一筆書き切符」は、片道乗車券の一種です。途中、同じ駅を2度通ると「片道」扱いでなくなるため、一筆書きのようにルート設定をする必要があります。関東地方から関西地方へ行く場合では、行きは日本海側ルート、帰りは太平洋側ルートにして、ぐるりと一周して戻るようにします。

一筆書き切符がお得な理由は、長距離になるほど1kmあたりの運賃が安くなる仕組みのため。本州3社で「幹線」に指定されている路線の場合、300kmまでが1kmあたり16円20銭なのに対し、300~600km部分は1kmあたり12円85銭。600kmを超えた分は1kmあたり7円5銭と、300kmまでの半額以下です。

例えば、東京23区内各駅と大津駅を往復した場合、運賃は1万6720円になります。一方、東京23区内から北陸新幹線・北陸線・湖西線・東海道線を経由して大津まで行き、東海道線・東海道新幹線で東京23区へ戻る一筆書き乗車券は約150km遠回りになるものの、運賃は1万4080円と2000円以上割安になるのです。

一筆書き切符の途中下車で観光地巡り

移動時間だけを考えると、一筆書き切符は長時間かかります。東京駅→大津駅の場合、最速で移動できるのは、京都まで東海道新幹線を利用して大津駅に戻る方法で、2時間30分で済みます。一方、一筆書き切符の日本海側ルートは乗り継ぎを急いでも5時間5分かかり、2倍以上時間がかかる計算です。

しかし、鉄道の旅を満喫するという点では、一筆書き切符のメリットは料金以上に大きいといえます。それは、101km以上の乗車券はルート上を戻らなければ途中何度でも改札口を出られる「途中下車」が使えるためです。

先ほど紹介した一筆書き切符でいえば、目的地の大津だけでなく、途中の高崎・長野・富山・金沢・静岡などで途中下車が可能。そこで、JR以外の運賃などが必要ですが、高崎観音や善光寺・立山黒部アルペンルート・兼六園・三保の松原といった沿線の観光スポットを巡りつつ、旅が楽しめるのです。

なお、東京駅から大津駅まで日本海側ルートで向かう場合、北陸線で特急「サンダーバード」に乗ると山科駅には止まらないため、山科駅~京都駅の往復が一筆書きルートから外れてしまいます。しかし、この区間は特例で京都駅で改札口を出ない限り、山科駅~京都駅の運賃がかからない仕組みになっています。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「時間はかかっても割安料金「一筆書き切符」とは