警察の特殊部隊には「SIT」と「SAT」があります。SITは各警察本部の刑事部に設けられた捜査一課の一部署。主な任務は人質救出と犯人逮捕です。一方、SITと1文字違いのSATの所属は機動隊と同じ警備部。現場の危機的状況を狙撃などで排除することが大前提になっていて、主力銃器は「短機関銃」なのです。

警察の特殊部隊は警備部に所属する

警察の「SAT」の正式な名称は「特殊部隊」。英語表記の「Special Assault Team」から「特殊急襲部隊」とも呼ばれます。SITのように各警察本部には配備されておらず、警視庁、千葉県警、神奈川県警、愛知県警、大阪府警、福岡県警、沖縄県警で編成されています。所属は機動隊と同じ警備部です。

SATとSITで決定的に異なっているのがその任務。SITの任務は人質救出と犯人逮捕ですが、SATはテロリストなどのプロの犯罪集団や犯罪組織を相手に立ち向かうことを任務としているのです。

拳銃が主力のSITとは違い、SATは機関拳銃の所持が認められています。そして、SATに配備されているのがドイツ・ヘッケラー&コッホの「MP5」です。MP5は世界で最も使用されている短機関銃であり、100を超える派生型が存在します。

このほか、1989年に陸上自衛隊で制式化されたアサルトライフル「89式5.56mm小銃」もSATの装備品。国内メーカーの利点を活かし、日本人の体格に適したコンパクトな設計が特徴です。

警察の特殊部隊の防具は軽量化が進む

以前は重たい金属製だったSATの防具は、新たな素材の出現により軽量化が着々と進んでいます。動きを損なわないことも、警察の特殊部隊の防具に求められる重要なポイントだからです。

頭部を保護するヘルメットは、軽量で強度にも優れたケブラー素材です。「アサルトスーツ」と呼ばれる突入服に身を包み、弾丸から身を守る防弾ベストを着込みます。下腹部や上腕部を保護するプレートが付属して「突入型防弾衣」と呼ばれます。

この上に予備弾倉や無線機などの装備品が収納できる「タクティカルベスト」や、肘や膝を保護するパッドを装着するのが基本的なスタイルです。これらの装備で固め、身を守るために使用するのが防弾盾。金属のジュラルミンではなく、ポリカーボネートやケブラーといった強化プラスチック製に移行しています。

警備部の実行部隊であるため捜査などは行わず、場合によっては説得や交渉を省いた犯人の射殺も可能。SITは犯人の身柄確保が優先ですが、SATは現場の危機的状況を、狙撃などで排除することを大前提としています。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「主力銃器「短機関銃」という警察の特殊部隊は?