2019年末、神奈川県庁で使われていた個人情報入りのHDDが、処分業者によってオークションサイトで転売されるという事件が発生。オークションでの購入者が、HDDをソフトで復元したところ機密情報が見つかり発覚しました。HDDのデータを完全に消去するには、どのような方法が最適なのでしょう。

HDDの完全消去には上書を繰り返す

神奈川県庁から流出したHDDはすべて回収されましたが、処分を依頼した業者からHDDが流出するというまさかの事態。一般的なソフトでデータが復元できてしまった点も気になります。

HDDなどの記録メディアのデータは、PC上の削除やフォーマットといった操作では、完全に消去されません。またよく言われる「ドリルで穴をあける」「ハンマーで叩き割る」といった物理的な破壊も、プロの手にかかれば残留磁気などからデータの取り出しは可能です。

それでは、HDDのデータを完全に消去するには、どのような方法が最適なのでしょう。データの消去には数多くの方式があり、簡易的なものから国家機密を守るレベルのものまでさまざまです。

基本的には、データの上書きを繰り返す方法が採用されています。上書き回数が多ければ多いほど、安全性が高くなる一方で、処理に時間がかかることがデメリットです。上書き回数や書き込むデータの内容、ベリファイの有無といった、データ消去の精度に加えて、実用面では処理速度も重要な要素といえるでしょう。

最も強力な方式でHDDを完全消去する

「WipeFile」はフォルダやファイル単位でデータの消去が可能な無料ツール。最大の特徴は14種類の消去方式を搭載し、処理速度や安全性の精度によって任意で方式を選択できる点です。

最も強力な「米国国防総省準拠方式(DoD5220.22-M消去方式)」は、消去したい領域にゼロ(0x00)、固定値(0xff)、乱数の順に計3回データを上書きし、最後に書き込み検証を行う方式です。一般的な復元ソフトでのデータ復旧は不可能で、残留磁気の読み取りも困難な方式といわれています。

実際に12GBのデータファイルでテストしたところ、処理に約20分かかりました。復元ソフト「ファイナルデータ」による復元ももちろん無効。「ゼロ」「ランダム&ゼロ」といったより簡易的な消去方式も搭載しているので、用途によって使い分けるとよいでしょう。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「流出騒ぎもあったHDDデータを完全消去する方法