一般道のスピード違反で時速30km以上オーバー。本来なら赤キップとなるところを「数字を少し甘くして青キップで見逃してもらった」という話を聞いたことがあるはず。たしかに、赤キップで免許停止になると仕事や生活に支障が出るという人も多いでしょう。スピード取り締まりの「温情」について元交通機動隊員に話を聞きました。

重いスピード違反の場合には赤キップ

昔のスピード違反の取り締まりはアナログの針式だったので「右から見てみなさい」ということもありました。例えば、法定速度60kmの一般道で時速90km出した違反者をギリギリ時速89kmにして取り締まるのです。

スピード違反の中でも、一般道で超過速度が時速30km未満の軽微なものは「反則行為」と呼ばれ、一定期間中に納付書に書かれた反則金を払えば済むもの。このとき渡されるのが青キップと呼ばれる「交通反則告知書」です。

一方、一般道で時速30km以上オーバー、高速道で時速40km異常オーバーなどの重いスピード違反の場合、渡されるのは赤キップと呼ばれる「交通切符告知票」。赤キップは、反則行為ではなく刑事罰として前科が付く交通違反です。

スピード違反で素直にサインさせる

しかも、赤キップの違反点数は6点以上。一発で免許停止です。累積点数によっては免許取消にもなります。そこで、警察官によっては温情で、一般道で時速30km以上オーバーで本来は赤キップのスピード違反を、29kmオーバーの青キップにする場合があるという話が知られるようになったわけです。

ただし、これは温情というよりは相手を得させた気にさせて素直にサインさせるテクニックの1つだといいます。スピード違反は、違反者の多くが不服に思っているもの。警察官に「見逃してくれないか」といってくる人もいます。

なお、今はストップメーターがデジタル式になり、そういうことはありません。また、いくつかの交通違反をした場合に反省しているなと思った違反者に、一発免停にならないように考慮したことはあるとも話してくれました。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「警察のスピード取締り「温情」は存在するのか?