港湾地域で使われる船舶無線が150~160MHz帯を使う国際VHF。海の無線なので、海岸から離れると受信できないと思われがちですが、実は意外なほど内陸でも受信可能です。国際VHFと同じように港湾地域で使われる無線に船上通信局があり、大型船舶の航行をサポートするタグボートが使っています。

タグボートに船上通信局が割り当て

小回りが効かない大型船舶の接岸・離岸時は、タグボートが押し引きします。また、港湾内の狭い水道を航行する際は、タグボートが先導をして安全を確保。その時、大型船舶はタグボートと無線で連絡をしています。

この通信には、国際VHFの15chと17chの使用が許可されています(出力は1Wに制限)。しかし、長時間にわたってチャンネルを独占することにもなりかねません。すると、他の船舶の通信に支障をきたしてしまいます。

その対策として、タグボートに割り当てられているのが船上通信局と呼ばれる467MHz帯の専用波。単信式以外に、10MHz下を使った2周波単信式のレピータ運用も行われています。

船上通信局で貨物の積み卸しの交信

船上通信局の交信からは、タグボートと大型船舶の打ち合わせの様子が聞こえてきます。そして航行中に聞こえてくるのは、先導や押し引きしているタグボートからの威勢のいい声です。

また、船上通信局は港湾での貨物の積み卸し作業にも使用可能。ハンディ機を持った船舶側と岸壁側の係員の交信が聞こえてきます。ハンディ機なので距離は飛びませんから、港湾地域で受信しなければなりません。

船舶通信局はFMモードだけではなく、デジタル波の運用も可能。デジタル波は4値PSKのTDMA方式なので、エーオーアールのデジタル対応受信機のDMRモードで受信できますが、割当てが少ないのが現実です。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「タグボートの交信で聞ける「威勢のいい声」とは