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食品サンプルのプロが「秋刀魚」を刀で表現した結果 センスの塊など絶賛の声


画像提供:株式会社いわさき(@IWASAKI_SAMPLE)

 秋が旬の秋刀魚には「刀」という文字が入っています。「もしも、秋刀魚の刀があったら?」というユニークな発想を形にしたのが、食品サンプルメーカーの株式会社いわさき。

 本物の秋刀魚のようでもあり、本物の刀のようでもある不思議な食品サンプルをSNSに投稿。すると1万2000件を超えるいいねを集め、多くの人を楽しませています。

 「秋なので『秋刀魚』お納めください」と株式会社いわさきのSNS公式アカウントに投稿された写真には、柄(つか)の部分が秋刀魚の頭になっている刀と、秋刀魚の胴体でできた鞘が写っています。鍔(つば)や下緒(さげお)もしっかりと付いていて本格的。まるで本物の刀のようです。

 株式会社いわさきの担当者に話を聞くと、作者は2023年6月に開催された社内の製作コンクール(食品サンプル製作コンクール)で、広島工場のベテラン製作員が作った物だそうです。もちろん非売品です。

鍔(つば)や下緒(さげお)もしっかりと付いていて本格的

 食品サンプル製作コンクールは、1966年からおこなわれているいわさきの社内イベント。全製作者が対象で、日々の業務で磨かれた技巧や新しい製作アイデア、普段は作ることができないモチーフへのチャレンジなど、様々な食品サンプルの製作スキルを競います。このコンクールから生まれた「いわさき」独自の製作技法も少なくないそうです。

■ 秋刀魚の着色など細かなディテールに注目

 今回の秋刀魚の食品サンプルは、社内(営業や事務など)から製作アイデアを募集して作られました。作品のアイデアは、前年まで製作者自身が考えていたそうですが、マンネリ化も見られたため今年は全社での取り組みに変わったそうです。

 作る上でこだわった部分は、秋刀魚の刃の大きさやバランス、秋刀魚の着色など。新鮮な秋刀魚を見分けるポイントに「口の先が黄色い」ということがあり、そういった細かいディテールも再現。秋刀魚の細やかな鱗の模様もすべて製作者によって手作業で描かれているそうです。

秋刀魚の着色など細かなディテールに注目

 反響が大きかった今回の作品は今後、展示会などに登場予定。現在、株式会社いわさきのSNS公式アカウントでは、10年ほど前までは社内でのみ共有され外部に出ることのなかった製作コンクールの作品を、過去作から最新作にわたり紹介しています。

過去作品「焼きサンマ」

 株式会社いわさきの担当者は、「食品サンプルのリアルな面白さにふれて、たくさんの方に楽しんでいただけると嬉しい」と語っていました。

株式会社いわさきの担当者「食品サンプルのリアルな面白さにふれて、たくさんの方に楽しんでいただけると嬉しい」

<記事化協力>
株式会社いわさき(@IWASAKI_SAMPLE

(佐藤圭亮)

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