【1日1時間でOK】なぞって学ぶハングル練習帳
扶桑社『7日間で書ける! 読める!マネして覚えるハングル練習帳』990円(税込)
扶桑社から2022年2月に発売された『7日間で書ける! 読める!マネして覚えるハングル練習帳(990円税込)』。なんでも、あの難しそうなハングルが、1日1時間、たった7日間で読み書きできるようになるのだそう。
1日1時間ということは、韓国ドラマ1話分よりも短いということになりますよね。しかも、その大半はハングルをなぞるだけ。これなら、三日坊主の筆者でも続けられるかも!?
【1日目】ハングルの基本を知る
ハングルをなぞる前に、そもそもハングルとは?というところから説明してくれます。
ハングルは、ローマ字のように子音と母音を組み合わせてできているんですね。上下で組み合わせるパターンもあるとは・・・!
日本語のアイウエオ表に沿って作られたハングル変換表。韓国では「ア・ヤ・オ・ヨ…」という順番で並べられており、それにならった参考書が多いなか、このように日本仕様とされているのはうれしいですね。
ハングルについての基本情報を把握したら、1日目は終了。この時点ではまだ難しそうですが、ハングルに対するイメージは少し柔らかくなったような気がします。
【2・3日目】基礎の「ア・カ・サ・タ・ナ…」
2日目からは、さっそくハングルをなぞっていきますよ。まずびっくりしたのが、ハングルにも正しい書き順が存在すること。◯の正しい方向なんてまったく意識していなかったので、これは発見でした。
ア行〜ラ行、そしてンと、基本的な文字を2日間練習。1文字あたり約40回は書くことになるので、かなり手に感覚が残ります。久々にこんなに字を書いた・・・。
また、ページ内に記されたQRコードをスマホで読み取ると、そのページに書かれたハングルの正しい発音もチェックできます。発音を口で練習しながらなぞっていくとより覚えやすそうですね。
【4・5日目】「ャ・ュ・ョ」が付く文字
基本を終えたら、4日目からは小さい「ヤ・ユ・ヨ」が入るハングルを練習。チャミスルやケジャンといった、韓国語には欠かせない文字ですね。
ハングルには子音と母音の組み合わせが上下・左右で2パターンありましたが、書いているとそこまで気になりません。母音がウやオの時は上下、それ以外は左右という風に感覚が掴めるようになってきます。
また、要所でこのようなドリルが用意されているので、ドラマなどでよく聞く言葉のハングルも練習できて楽しいです! 韓国料理のハングルが読めるようになれば、現地での食事でもかなり役立ちますね。
【6・7日目】日本語にない発音のハングル
約3分の2を終え、初日と比べてかなりハングルへの理解が深まってきました。a、b、cという風に英字を覚えてきたのと同じ感覚で、ハングルの子音・母音も書いていくと覚えやすいです。
終盤の6日目からは、日本語にはない発音のハングルを練習。ここから少し難易度が高くなっていきますね・・・。文字自体はそこまで難しくないのですが、発音の仕方や使い分け方が少々複雑・・・。
とはいえ、ここまで来たらもう後には引けません。ゆっくりなぞりながら発音を確認し、ワンポイントアドバイスを参考にして、ひたすら練習します。
練習の成果は・・・?
そしてとうとう7日目も終わりを迎えようとしていました。ラストは、ここまで練習したハングルで自分のプロフィールを完成させることに!
名前や出身地など、日本語をそのままハングルにするのは簡単ですが、何も見ずに韓国語をハングルに直して記入するのはやっぱり時間がかかりますね。ただ、チキンやイテウォンなどが書けるようになったのは、自分的には大きな成長。
そして、書くのはまだまだ練習が必要ですが、読みはかなり上達したと、個人的に感じます。書いた時の感覚が残っているので、手のひらや空中で書きながら思い出すと読み方がわかる時もあるので、書きに比べて読みの方が上達するスピードは早いかも。
ということで、結果、少々時間はかかりますが、ハングルの読み書きはだいぶできるようになりました。今回一番の収穫は、「ハングルは思っていた以上に親しみやすい」ということ。もっともっと勉強したいと思えたのが何よりの成果だと思います。
1日1時間、たった7日間でOKなハングル練習帳。少しでもハングルを覚えたいという気持ちがある人は、まずここから始めてみるのもいいかもしれませんね。
『7日間で書ける! 読める!マネして覚えるハングル練習帳』
著者名:金孝珍 監修
定価:990円(税込)
ISBN:9784594618346
https://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594618346