犬がおもちゃを噛む理由
猟犬の名残
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犬はもともと狩猟をして生きてきた動物です。そのため、本能的におもちゃを噛むということが、犬がおもちゃを噛む第一の理由です。特に大きなおもちゃだと、犬は首を思い切り振って遊んだりしますが、それも完全に狩猟犬としての行動です。
歯がむずがゆい
子犬の場合、おもちゃを噛む理由として、歯の生え変わり時期で歯がむずがゆい等の理由が考えられます。特に固いおもちゃの場合、子犬はよく噛む行動をするでしょう。
おもちゃだから
これに尽きると思います。犬がおもちゃを噛む理由は、おもちゃだからです。
犬用おもちゃは、噛む用に作られています。おもちゃを噛むとストレス解消にもなりますし、人と一緒に遊んだらコミュニケーションにもなりますし、しつけにも使えます。
おもちゃはおもちゃとして使い方を間違わなければ、とても良い道具になります。
おもちゃを与える際の注意点
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おもちゃは特別なもの!
よく犬を留守番させる際に、おもちゃをケージの中や部屋に置きっぱなしにして外出する人がいます。おもちゃを噛むので少しの間は犬が大人しいため、おもちゃを置きっぱなしにするのでしょうが、実はこの行動、良くありません。
その理由として、犬にとっておもちゃは人が与えてくれる特別なものでなければならないからです。おもちゃは、犬にしつけをする際、ご褒美として与えれば覚えも早いですし、おやつを与えない分犬が太る心配もありません。
しかし、おもちゃが常にあって犬がいつでも遊べる環境では、おもちゃは特別なものではなくなってしまいます。犬がおもちゃに飽きてしまいますし、そうするとしつけの際におもちゃは使えなくなってしまいます。
おもちゃは犬の手の届かない場所に!
理想を言えば、おもちゃは人のポケットに忍ばせておくのが良いのです。その理由は、「おもちゃは人からもらえる」=「人と遊ぶのは楽しい!」ということになるからです。
犬は楽しいと思える人に懐きます。突然人のポケットからおもちゃが飛び出てきたら、犬はいつまたおもちゃが出てきて一緒に遊べるのかとワクワクし、その人のことを好きになるでしょう。
このように、おもちゃを常に犬のそばに置いておかない理由は明確です。
もしも常に人のポケットにおもちゃを隠しておくのが難しいのであれば、クローゼットの中等、絶対に犬が入れない場所に置いておくようにしましょう。
犬の好きなおもちゃ
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犬が噛む上で楽しいと感じるおもちゃは、ヒモ付のボールです。
これは人と一緒に遊ぶもので、犬だけ噛むことになってはいけません。
ヒモ付ボールで犬と引っ張り合いをしましょう、必ず犬は喜んで引っ張り合いをします。そして引っ張り合いは、勝ち負けは半々に。犬との上下関係を崩してしまわないように気をつけましょう。
しょう。