猫に紅茶を与えてはいけない理由とは

ティーカップに入っている紅茶

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紅茶には、精神刺激薬の一つである「カフェイン」が含まれています。猫がカフェインを摂取すると、心筋と中枢神経系を刺激し、カフェイン中毒を引き起こす危険があるので、猫に紅茶は与えてはいけません。

また、紅茶には「シュウ酸」が含まれています。このシュウ酸を過剰に摂取すると、尿路結石など泌尿器系の病気を引き起こす可能性があります。尿路結石は放っておくと重症化してしまい、手術が必要となるケースもあります。最悪死に至ることもあるので、シュウ酸は猫にとって危険な成分です。

さらに、紅茶にはカリウムやマグネシウムなどの「ミネラル」も含まれています。ミネラル自体は、猫にも必要な栄養素ですが、過剰摂取すると尿結石の原因となってしまうので、気をつけなければなりません。

猫が紅茶を飲んでしまった時の症状

飲んだ量や猫の個体によっても症状のあらわれ方は異なりますが、猫が紅茶を飲むと以下の様な症状を引き起こします。

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 脈拍の乱れ(頻脈、不整脈など)
  • ふらつき
  • 異常な興奮
  • 体の震え
  • 呼吸が速くなる
  • 痙攣
  • 出血をおこす

これらの症状が見られる場合は、猫がカフェイン中毒を起こしている可能性が考えられます。猫がカフェインを摂取すると、1~6時間後に中枢神経に影響を及ぼすとされています。個体差はありますが、最悪の場合は死に至る危険もあるので、注意が必要です。

猫に危険が及ぶ摂取量

テーブルの上に置かれた紅茶とその後ろで寝そべっている猫

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どのくらいの量の紅茶を飲んだら致死量となるのか、はっきりしたことは分かっていません。致死量は猫の体重や体の大きさなど個体によっても異なりますが、一般的に、体重1kgあたり150mgのカフェインを摂取すると致死量に至ると言われています。

ただし、猫によっては、少量でもカフェイン中毒を引き起こす可能性があるので、猫に紅茶は絶対に与えてはいけません。また、紅茶が入ったカップやペットボトル、茶葉、ティーバッグなどに猫が近づかないよう管理には気をつけましょう。

子猫の場合

生後12カ月未満で、体重1kg未満の子猫の場合、体が小さく、消化器官がまだ発達していないので特に注意が必要です。

紅茶には、100mlあたり30mgのカフェインが含まれています。ですから、上記の数字を元に計算すると、体重1kgの子猫の場合は、紅茶500mlが致死量となります。

成猫の場合

生後12カ月~7歳で、体重3kg~5kgの成猫の場合、カフェインを450mg~750mg摂取すると危険です。ゆえに、成猫は1.5L~2.5Lほどの紅茶を飲むと死に至ります。

また、紅茶の茶葉を食べてしまった場合にも、同様の危険があります。茶葉には、紅茶以上にカフェインが含まれているので、少量でも中毒症状を引き起こす可能性があります。茶葉を使った加工品も危険なので、猫には絶対与えないようにしてください。

老猫の場合

7歳以上の老猫の場合も、子猫同様、消化器官が弱っているので注意が必要です。

老猫の場合、少しの紅茶の量でも中毒症状を起こす危険性があります。症状が重症化するリスクも高いので、絶対に紅茶を与えてはいけません。

猫が紅茶を飲んでしまった場合の対処法

紅茶を少し舐めた程度では、すぐには命の危険には至りません。ですから、猫が誤って紅茶を口にしてしまったとしても、慌てず落ち着いて対処するようにしましょう。

すぐに中毒症状があらわれないとしても、場合によっては数時間後に症状が出たり、容体が悪化することもあるので注意が必要です。猫が紅茶を飲んでしまったら、すぐに動物病院に連絡し獣医師の指示に従ってください。自己判断で応急処置するのは、猫の体に負担となるので絶対にやめましょう。

病院に連絡する際は、「いつ飲んだか」「どのくらいの量を飲んだか」「どのくらい時間が経過したか」「どのような症状が出ているか」など、具体的に伝えるなら獣医師も判断がしやすくなります。

緑茶やコーヒーも与えてはダメ

テーブルに置かれている急須と緑茶が入っている湯飲み

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私たちには馴染みのある緑茶ですが、猫に与えてはいけません。もともとは紅茶と同じ茶葉が原料なので、緑茶にもカフェインやシュウ酸が含まれています。緑茶に含まれるカフェインの量は、100mlあたり20mgと、紅茶に比べると少ないですが、だからといって猫に緑茶を与えるのは危険です。少量でも中毒症状を起こす可能性があるので、猫に緑茶を与えるのは絶対にやめてください。

また、緑茶の他にも、プーアル茶やウーロン茶なども紅茶と同じ茶葉が原料なので、猫に与えるのはNGです。

コーヒーもカフェインを含む飲み物なので、猫に飲ませるのは絶対にダメです。コーヒーには、100mlあたり約60mgのカフェインが含まれています。特に体が小さい子猫や体の弱い猫は、少量のコーヒーでも、カフェイン中毒により死に至る危険性があるので、気をつけなければなりません。

情報提供元:mofmo
記事名:「猫に紅茶はNG!致死量ともしも飲んだ時の対処法!