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犬は鹿の角が大好き!愛犬に鹿の角を与えるメリット・デメリットを解説!


はじめに

飼い主さんの中には、犬にオモチャやオヤツの代わりとして鹿の角をあげているという方もいることでしょう。そこで今回は、その鹿の角に焦点を当て、与えるメリットや注意点について詳しく見ていきたいと思います。

ただし、メリットや注意点については個体差がありますので、飼い主さんがしっかりと愛犬について考えた上で、鹿の角を与えるかどうかを判断してあげてくださいね。まず最初に鹿の角が人気な理由について考えましょう。

鹿の角が犬に人気な理由について

カメラを見つめる鹿

Matt Gibson/shutterstock.com

犬が鹿の角を好むのはなぜでしょうか?

人間から飼われる前から、犬は鹿などの動物を狩って食べていました。その野生としての本能が残っているためか、鹿肉のジャーキーや骨などが大好物です。また鹿の角には鹿の髄液が含まれているため、犬が好む理由の一つと言えるでしょう。

また犬は歯に刺激を与えるため、硬くて噛み応えのあるものを好みます。鹿の角はその噛む欲求を満たすという点で、最適なオヤツやオモチャと言えるでしょう。こうした硬いものを噛むことで、犬にとって刺激となりストレス発散にもなります。

犬に鹿の角を与えるメリットとは?

鹿の角をかじっている犬

Bill Pell/shutterstock.com

犬に鹿の角を与えるメリットをいくつか見てみましょう。

1.デンタルケアになる

鹿の角はかなり硬いので、噛む事で歯石や歯垢が取れ、犬の口内環境を整えてくれます。その結果、口臭、歯周病、虫歯の予防にもつながります。

歯磨きが全く不要になるとは言えませんが、歯磨きの回数を減らす事ができます。歯磨きを嫌がる犬は多いですから、回数が減るだけでも飼い主さんは助かることでしょう。

2.顎を強くする

鹿の角のような硬いものを噛む事で、顎の力を強化することができます。犬は年を取るにつれて、だんだんと顎の力が弱くなっていきます。しかし、若い時から角を噛むことで、顎の周りに筋肉をつけることができ、丈夫な顎を形成します。

それだけでなく、噛むという行為は、血行を良くする効果も期待できますから脳の活性化にもつながることでしょう。

3.栄養補給として

鹿の角には、カルシウム、リン、たんぱく質などが含まれていますので、角をかじることによって、必要な栄養補給が行えます。

4.経済的

一般的な犬用のオモチャやガムは、犬が噛んで遊んだりしているとあまり長持ちしないということがあります。

しかし、鹿の骨は硬いため犬が噛んでも減る速さが他のガムなどに比べると遅いというメリットがあります。そのため頻繁に買い替えたりする必要はないので経済的と言えるでしょう。

5.無臭

犬にとって、鹿の髄液やニオイが大好きです。そう考えると、獣臭がするのでは?と心配される飼い主さんもおられるかもしれませんが、実は鹿の角は私たち人間にとっては無臭です。

他の動物の角、皮、スジなども犬用に売られていますが獣臭がします。犬が喜ぶからあげたいけど、獣臭は嫌だと思われている飼い主さんであれば、ぜひ鹿の角を試してみてください。

6.満足感が得られる

犬に鹿の角を与えると、狩猟本能を満たすことができるので満足感が得られます。またストレスを発散することができ、体や心の健康につながっていきます。

犬に鹿の角を与えるデメリットとは?

病院で歯のチェックをしてもらっている犬

andriano.cz/shutterstock.com

多くのメリットのある鹿の角ですが、犬にとってデメリットとなることもあります。いくつか見てみましょう。

1.歯が折れる、摩耗する

鹿の角を与えることで犬の歯垢や歯石が取れるというメリットがありましたが、反対に長時間そうした硬いものを噛み続けてしまうと、歯が折れてしまったり、削れてしまったりするというデメリットもあります。

特に骨が弱くなっていたり、元々歯が弱い子などに与える際には注意が必要でしょう。

2.誤飲する可能性

ご飯を食べている犬を見ると分かる通り、何でも丸呑みしてしまう習性があります。そのため、鹿の角という硬いものであっても、そのまま飲み込んで誤飲する可能性があります。また、噛んでバラバラになった鹿の角が口に刺さって怪我をする場合もあるでしょう。

口の大きい犬種であれば特に注意が必要です。

3.お腹がゆるくなる

全ての犬に起きることではないですが、まれに鹿の角を食べた後にお腹がゆるくなったり、お腹を壊したりする子もいます。

このように、犬に鹿の角を与えることにはメリット、デメリットがあります。では、どのように対処したらいいのでしょうか?注意点をいくつか見ましょう。

犬に鹿の角を与える際の注意点について

おもちゃをくわえて遊んでいる犬

alexei_tm/shutterstock.com

飼い主さんがメリットとデメリットをしっかり把握した上で、鹿の角を犬に与えると判断した場合、どんなことに注意したらよいでしょうか?

鹿の角を与えている時には目を離さない

先ほども触れましたが、鹿の角を与えると犬が誤飲したり、噛み砕いた時に口の中を怪我したりする可能性があります。ですから鹿の角を与えている間は、犬に危険な状況がないだろうかと目を離さず確認するようにしましょう。

また、楽しんで遊んでいるとだんだんと興奮しすぎて、感情のコントロールが効かなくなるという子もいます。興奮状態にあると、噛む力が強くなり、勢いで鹿の角を噛んでしまい、歯を折ってしまったり、誤飲してしまうことにもつながりかねません。あまりにも興奮しすぎていると感じたら、鹿の角を見えないところに隠すなど片づけて、他のオヤツやオモチャと交換してあげましょう。

犬が遊んでいる間、ずっと目を離さずにいるのは難しいと思われる飼い主さんは、時間を決めて与えてもいいかもしれません。飼い主さんが見ていられる時間だけ、例えば10分、20分だけと決めて与えることができるでしょう。時間を調整しながら与えてみてください。

体に合わない場合には与えない

与えるとお腹がゆるくなる、お腹を壊すという犬は、鹿の角が体質的に合わないということも考えられます。そうした場合には、鹿の角がどんなに好きだとしても、犬の健康のことを考えると一旦中止したほうがいいかもしれません。

もしかすると、たまたま犬の体調が悪かっただけかもしれませんので、体調が良さそうな時にもう一度チャレンジしてみましょう。

丸呑みできるくらいの大きさになったら、買い替える

鹿の角は最初のうちは長いので、そのまま丸呑みするということはないでしょう。しかし、噛んでいるうちに少しずつ削れて小さくなっていきます。小さくなると、犬は丸呑みしたくなるかもしれません。しかしそのまま丸呑みしてしまうと、喉に詰まらせたり、胃に負担となったり、最悪の場合には内臓に傷をつけてしまう場合があり危険です。

丸呑みできるくらいの大きさになったら、もったいないとは思うかもしれませんが、犬に安全に遊んでもらうためにも新しいものに交換しましょう。

目安として、犬の鼻口先から口角の切れ目までの長さの2倍から3倍の大きさがないと丸呑みできるそうです。あくまでも目安ですのでこれ以上あるから安心とは言い切れませんが、参考程度に頭に入れておいてください。小さくなればなるほどに丸呑みの危険性は増していきます。

いきなり鹿の角を与えない

ドックフードなどの柔らかいご飯を食べてきた犬が、いきなり硬い鹿の角を食べると、胃がビックリして消化できなくなり、下痢をしたりする可能性もあります。まずは、柔らかい骨などから始めて胃を慣らしていきましょう。それから硬い鹿の角に挑戦するとスムーズにいくかもしれません。

では、オススメの犬用の鹿の角を見ていきましょう。

オススメの鹿の角

鹿の角をかじっている犬

bielalabka/shutterstock.com

鹿の角を買いに行こうと思っても、どの鹿の角を選んだらいいのか分からない場合もあります。

そこで、いくつかオススメの鹿の角についてまとめてみました。犬によって好き嫌いがあると思いますので、ご自身の愛犬にあった商品を選んでください。

「角王(つのおう)」

北海道産の鹿の角で、エゾジカの切りっぱなしの天然物となっています。テレビでも何回か紹介されていて、人気のある商品です。

サイズも小型犬~超大型犬用とあるため、愛犬の大きさに合わせて選ぶことができます。

「ベニソンアントラー」

原産国はチェコですが、加工などは日本で行われています。また、天然素材100%で、無着色、無香料となっているので、安心して犬に与えることができるでしょう。

切り口も丸く加工されているため、クズが出ない、ささくれもしないという商品です。

サイズは以下の通りです。

サイズ長さ重さ
Sサイズ(超小型犬から小型犬用)10.5センチ以上30グラム以上
Mサイズ(中型犬から小型犬用)12センチ以上65グラム以上
Lサイズ(大型犬から中型犬用)12.5センチ以上135グラム以上
LLサイズ(超大型犬用)約13センチ以上200グラム以上

価格は、それぞれ違いますので、ホームページなどでご確認ください。

「エゾ鹿の角ガム」

北海道の自然食材専門店北のグルメ屋さんから出ている、エゾ鹿の角ガムです。北海道産のエゾ鹿を加工し、一本一歩手作りで、危なくないように角を丸く加工してあります。

消費期限は1年と長くありますが、開封後には早めに利用する必要があります。サイズは、8センチ、15センチ、20センチ、25センチとありますので、愛犬に合ったサイズを選びましょう。


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