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盲導犬のパピーウォーカーとはどんな仕事?役割や登録方法を紹介


パピー ウォーカーとはどんな存在?

盲導犬と一緒に横断歩道を歩いている女性

Pixel-Shot/shutterstock.com

よくテレビや雑誌などで盲導犬の「パピーウォーカー」というトピックが特集され、その名前を耳にすることもあるかと思います。それでも、実際にパピーウォーカーとはどんなことをするのか、どのようにパピーウォーカーになれるのかについては、よく知らない方もいらっしゃるでしょう。今回は、パピーウォーカーについて詳し見ていきましょう!

まずは、パピーウォーカーはどのようなものなのか見ていきます。

パピーウォーカーとは盲導犬養育ボランティア

パピーウォーカーとは、盲導犬候補になっている子犬を、生後60日から1歳になるまでの約10ヶ月の間、家に迎え入れるボランティアのことです。生後60日の犬は、人間でいうと3歳から4歳くらいに相当し、犬が1歳になる頃には人間でいうと18歳になります。「三つ子の魂百まで」ということわざがあるように、この頃には、一生において大切な社会化という分野を学習しつつ身につけていきます。そのため、この間の育児や子育ては非常に重要なものと言えます。

「社会化」とは、犬が人間社会で生活するルールを身につけ、人間との信頼関係を築けるようにし、健康な体を維持し、規則正しい生活を身につけることを教え込む期間です。

この期間には電車や車の音、雨や雪や雷、人混みなど様々な経験をさせて、周囲の環境に慣れさせていきます。また、外に出たら、いつも同じ人や犬にではなく、老若男女問わず様々な人や犬に会わせて交友を持ってもらい、人間にも慣れさせます。人間に対する親しみや信頼感を築き、将来目の不自由な方との生活ができる貴重な助けになれるように訓練する必要があります。

たくさんの課題に取り組む必要がある重要な時期なので、最初は困惑するかもしれませんが、スタッフが詳しく養育の仕方を詳しく教えてくれるので安心です。

そして、1歳を過ぎると盲導犬訓練所に訓練犬を返しします。そこから盲導犬になる為に、6ヶ月から1年ほどの訓練を受けて、2歳前後で盲導犬としてデビューします。その後、10歳前後まで8年間ほど盲導犬として仕事をし、引退後には家庭犬として余生を過ごします。

実際には盲導犬としてデビューできるのは全体の3割から4割と言われています。そのためパピーウォーカーの存在というのはとても大切です。少しでも盲導犬になれる犬を増やす為にも、パピーウォーカーについて考えてみるのはいかがでしょうか?

では、どのようにパピーウォーカーになれるのでしょうか?

パピーウォーカーになるには?

パピーウォーカーになりたいからといって、すぐに子犬を預けてもらえるわけではありません。いくつかのパピーウォーカーになるための条件があります。パピーウォーカーになりたいと思っている方は、その条件に適合するか検討していただければと思います。ただし、協会によって基本の条件の差はありますので、参考程度に見てください、詳しくはご自宅近くの盲導犬協会にお尋ねください。いくつか基本的な条件を見ていきましょう。

訓練センターの近くに住んでいる

訓練センターで行われるパピーのしつけ教室やイベントなどに参加する必要があるため、できれば訓練センターの近くに住んでいる方が通いやすく有利と言えるかもしれません。イベントは盲導犬の役割を知ってもらうためにも、またはパピーウォーカーや盲導犬になる犬が直接先輩の盲導犬を見ることで刺激を受けるためにも良い場所です。

また、訓練センターより突然の呼び出しがあった際に、すぐに訓練センターへ行けないということがないためにも、近くに住んでいる必要があります。

車を所有している

盲導犬候補のパピーは、小さい頃から自家用車やバスや電車などの乗り物に慣れておく必要があります。これらの交通手段は、買い物や病院、パピー自身が動物病院に行く時に必要な移動手段となります。日頃から訓練をすることで、いざ盲導犬としての仕事をする時にも怖がる事なく集中してお手伝いすることができます。そのためパピーウォーカーが車を所有しているのは大事なポイントです。

室内で飼育ができる

盲導犬の仕事は、目の不自由な方の助けになるため、家の中での生活が前提となります。目の不自由なパートナーが室内にいれば、同じ場所に盲導犬もいるようになります。子犬の時から家の中で人間と一緒に生活することで、家庭のルールを教える必要があります。例えば、無駄吠えをしない、家具を噛まない、人間の食べ物を欲しがらない、ソファーには登らないなど、盲導犬として生活していくための約束を教えていくことになります。

室内飼育をする上で、玄関以外の場所で犬小屋を用意する必要があります。できれば、みんなが集まるようなリビングなどに設置しましょう。犬小屋のサイズは59cm×90cm×67cmくらいがベストでしょう。

室内で飼育ができても、留守がちな家庭では、昼間はほとんどケージの中で過ごすことになってしまいますので、パピーウォーカーには向いていません。ルールを教え込む必要がありますので、昼間であっても誰かしらが在宅している家庭である必要があります。

家族で協力しあってマナーを教えることができる

家庭の中で1人でも犬が苦手だとか怖がる人がいると、犬は人間を大切な仲間として信頼することが難しくなるでしょう。家族みんなが犬を大好きで、犬のお世話が出来る環境でないと、パピーウォーカーとしての務めは果たせないと思います。

また、小さい子供や高齢者がいる場合にも、パピーウォーカーとしての認定は難しくなる場合があります。例えば、小さい子供には両親からのしつけや愛情が必要です。その中でパピーウォーカー役ともなってしまうと、家庭の負担が大きくなり、犬の健康管理やしつけをしっかりと行うことが難しくなると考えられるためです。

また、高齢者がいる家庭では、子犬が飛びついたりした時に高齢者を転倒させてしまい怪我をするアクシデントも考えられますので、安全面をよく考慮した上でパピーウォーカーになるかどうか決める必要があります。

ご高齢の方だけでパピーウォーカーになるというのも、難しい場合があるようです。パピーウォーカーは散歩は1日に2回以上、1回の散歩では1時間以上歩きます。また、散歩をしながら、人間と並んで歩くというのをしつけるには体力が求められます。小さいうちはいいですが、1歳の犬となると、体格もかなり大きくなり力も強くなりますので難しくなるでしょう。散歩の他にもお風呂やブラッシング、室内でのしつけもしなくてはいけません。とにかく体力勝負というところがあり、ご高齢の方だけのパピーウォーカーはオススメはできません。

先住犬のいない家庭

どの犬種でもそう言えますが、子犬の時の飼育、しつけには十分な時間が必要です。家族全員でパピーウォーカーとして犬をしつけていくということが前提となりますので、先住犬がいる家庭ではパピーウォーカーとしては不適合のようです。

また賃貸住宅在住で注意すべきこととして、盲導犬候補のパピー犬種はラブラドール・レトリバーかゴールデン・レトリバーなどの大型犬です。小型犬や中型犬であれば飼育可能であっても、大型犬は飼育不可の住宅もありますので、住宅管理者に聞いてみる必要があるでしょう。

子犬の育児用の費用の負担ができること

子犬の育児用品、病院代などはパピーウォーカー負担です。それを全部負担できるか考える必要があります。


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