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犬のしっぽにはたくさんの種類があった!犬種によって違うしっぽの形や役割を解説!


犬のしっぽについて

しっぽを振る犬

Annette Shaff/shutterstock.com

犬は感情や気持ちを表す手段としてしっぽを使います。また、しっぽを使ってバランスや体温の維持、虫を追い払うなどのさまざまな役割も果たしています。

実はこの犬のしっぽにはたくさん種類があることをご存知でしたか?犬の尻尾の形には巻尾、垂れ尾、立ち尾、差し尾・・・など、犬種や個体によってさまざまあり、それら個性のあるしっぽがとても魅力的です。

おそらく多くの方が、しっぽは犬や猫などの動物の一部と認識していることでしょう。でも実は人間も、お母さんのお腹の中にいる赤ちゃんのときにはしっぽがあることをご存知でしたか?

赤ちゃんがお腹の中で成長するにつれて、徐々にしっぽは退化してなくなっていきます。そのため生まれてくる頃にはしっぽがありませんが、尾てい骨が残されています。尾てい骨という名前は専門用語のひとつで、”痕跡器官”と呼ばれており、しっぽの名残という意味があります。

しかし犬などの動物の場合、お母さんのお腹の中でしっぽは退化しないでそのまま残されたまま生まれてきます。そのため背骨から続く尾骨、つまり6~12個ぐらいの小さな骨が組み合わさったしっぽがあります。

尾骨の周りは筋肉で覆われているので、犬は自由自在にしっぽを動かすことが可能なのです。では、そんな犬のしっぽにはどんな種類があるのか見ていきましょう。

犬のしっぽの種類とは?

ダックスフンドのしっぽ

Eric Isselee/shutterstock.com

犬のしっぽにはさまざまな形の種類があります。ワンちゃんの中には生まれつきしっぽがない子もいれば、断尾する犬種もいます。では、犬のしっぽの種類を一気にみていきましょう。

・巻き尾(Curled Tail)
背中の上に乗ったような形状で、クルッと丸く巻いたしっぽをしています。巻き方の傾く方向によって、堅巻、浅巻、太鼓巻、二重巻、右巻、左巻などの呼び方で分類されています。代表的な犬種には、秋田県や柴犬が挙げられます。

・差し尾
尾が巻くことはなく、背中の上で前方に向かって倒れた形状のしっぽをしています。しっぽの先端が背中など身体の一部に触れているものは半差し尾、太刃のような形状をしているしっぽは太刃尾、薙刀のような形状をしているものは薙刀尾と呼ばれています。代表的な犬種には、紀州犬や甲斐犬が挙げられます。

・垂れ尾(ブラッシュ・Brush/フォックス・ブラッシュ・Fox Brush)
キツネのような密集した被毛を持ち、下にダランと垂れたふさふさとした垂れ尾のしっぽをしています。代表的な犬種には、シベリアン・ハスキー、シェットランド・シープドッグ、コリーなどが挙げられます。

・オッター・テール(Otter Tail)
オッター(Otter/カワウソ)という名前の通り、カワウソのしっぽのように根元が太くて丸く、先端にいくにしたがって徐々に細くなるしっぽをしています。代表的な犬種には、ラブラドル・レトリバーが挙げられます。

・プルーム・テール(Plume Tail)
長い羽のような飾り毛が垂れさがった尻尾をしています。代表的な犬種には、イングリッシュ・セッター、ミニチュア・ダックスフンドなどが挙げられます。

・ボブ・テール(Bob Tail)
先天的にしっぽがない、もしくは後天的に短く断尾したしっぽをしています。このタイプの犬種は昔、牛追いをしていて働いていたため、免税の対象となっていたようです。

実際に働いていることを示す目的や牛追い犬は牧羊犬ほど激しい動きをしないために、断尾したと言われています。代表的な犬種には、コーギー、オールド・イングリッシュ・シープドッグなどが挙げられます。

・ファン・テール(Fan Tail)
被毛がふさふさに生え、しっぽの先の方が背中の方を向いている扇のような形に見えるしっぽをしています。代表的な犬種にポメラニアンが挙げられます。

・ウィップ・テール(Whip Tail)
長くて真っ直ぐで、先端が細くなったしっぽをしています。背中を同じくらいの高さを保持できるしっぽです。代表的な犬種には、イングリッシュ・ポインターが挙げられます。

・スクィーレル・テール(Squirrel Tail)/リス尾
上に持ち上げて、前方を傾けたようなリスのしっぽのような形をしています。代表的な犬種には、パピヨンが挙げられます。

・セーバー・テール(Saber Tail)/サーベル尾/剣状尾
三日月のようなサーベルのようななだらかにカーブしたしっぽをしています。代表的な犬種には、ジャーマンシェパード、ブルマスティフなどが挙げられます。

・リング・テール(Ring Tail)/輪状尾
円を描いたかのように丸くカーブした形が特徴的なしっぽをしています。代表的な犬種には、アフガンハウンドが挙げられます。

・ラット・テール(Rat Tail)/鼠尾
ウサギのしっぽのような形状をしており、根元が太くて、柔らかい巻き毛をしています。しっぽの先端には被毛が生えておらず、ネズミのしっぽのような形状が特徴的です。代表的な犬種には、アイリッシュ・ウォーター・スパニエルがいます。

・スクリュー・テール(Screw Tail)/螺旋尾
断尾していない自然な形状をした短い尾をしています。クルクルと巻いた螺旋状に曲がった形状が特徴的です。代表的な犬種には、ボストンテリア、ブルドッグ、フレンチブルドッグ、パグなどが挙げられます。

柴犬の巻尾に見られるバリエーションに富んだ形状

背中にクルッと丸まったしっぽが特徴的な柴犬の巻尾は、柴犬の特徴のひとつともなっています。実は柴犬の巻尾には、さまざまなバリエーションが存在しています。

・右・左巻き
しっぽが右回りに向いている場合は右向き、左回りに向いている場合は左向きと呼びます。

・半巻き
しっぽが最後まで巻かれていないで、先端が体から少し離れている状態のしっぽは半巻きと呼ばれています。

・二重巻き
しっぽ全体としっぽの先端で2回クルクルと巻かれている形状のしっぽは、二重巻きと呼ばれています。

・車巻き
背骨に沿って左右対称にしっぽが乗っていて、巻かれている状態を車巻きと呼びます。

・薙刀尾
薙刀を横に向けた形をした緩い傾斜のあるしっぽのことを薙刀尾と言います。

・無尾
長さが短くて、しっぽがまるでないように見えるしっぽのことを無尾と呼んでいます。

犬のしっぽの役割とは?

嬉しそうな犬

DenisNata/shutterstock.com

犬のしっぽは感情を表現するバロメーターとも言われていますが、そのほかにもさまざまな役割を果たしています。犬のしっぽの役割には、次のものが挙げられます。

役割①感情表現

犬の尻尾は、さまざまな感情を表現してコミュニケーションを図るツールとなっています。犬は話すことができないため、しっぽを使って飼い主さんや群れの動物に感情や気持ちを伝えています。

ですから犬のしっぽの振り方で感情を見分けることは、犬を飼う上でとても大切と言えるでしょう。特に代表的なしっぽでの感情表現には、喜び、警戒、威嚇、恐怖が挙げられます。

・喜び
犬がお座りの姿勢や腰を低くした状態でしっぽを大きく左右に振っている場合、喜びや愛情を表現しています。特に大好きな飼い主さんなどに会った時や、嬉しくてたまらない時に見せる仕草のひとつとして知られています。

・警戒
警戒しているときは、しっぽをピンと伸ばしています。特に初めて出会う人や犬、新しいおもちゃなどにもこの仕草を見せます。

・威嚇
犬は何かに威嚇しているとき、尻尾を高く上げて曲げた状態にします。そうすることで自分の姿を大きく見せて、相手を威嚇しています。

・恐怖
恐怖や不安を感じているときは、しっぽを後ろ足の間に挟みこんでしまいます。この仕草は、相手に対して降伏している意味もあります。

役割②バランスの維持

犬はカーブを曲がるときにしっぽでバランスをとり、身体の平衡感覚を維持しています。これは歩くときや走るときなど陸上のシーンだけでなく、ジャンプするときや水中で泳ぐときにもしっぽを使ってバランスを維持しています。

役割③体温の保温・維持

犬は眠るとき、身体を丸くしてしっぽで顔を隠す傾向があります。この仕草は、しっぽで鼻をカバーすることで体温を維持していると言われています。

そのため、寒い地域を原産とする犬種のしっぽは特に被毛で密集しており、保温に特化しています。

役割④虫を追い払う

犬はしっぽをブンブンと振ることで、身体に近寄ってきている虫や寄生虫を追い払う役割もしています。


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