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猫にも歯磨きは大切!正しい歯磨き方法を知って猫の歯のケアをしよう!


猫にも歯磨きって必要?

猫の歯を磨こうとしている飼い主

New Africa/shutterstock.com

人間が毎日歯を磨くように、ペットである猫にも歯磨きは大切です。歯を磨くことで、口の中を清潔に保ち、歯の健康を守ることができるからです。

猫も人間と同じで、歯をきちんとケアし磨かないなら、虫歯の元となる菌がどんどんと増殖していきます。それにより、歯周病や歯肉炎といった病気にかかってしまうのです。

たかが歯肉炎とか歯周病と侮ってはいけません。歯肉炎や歯周病の症状が進んでしまうと、歯がボロボロ抜け落ちたり、痛みで食欲が無くなったりするといった症状が見られるようになります。

さらには、鼻水やくしゃみ、膿、顔が腫れるといった症状を引き起こすこともありますし、口の中の炎症が広がり、細菌が体全身に広がっていくこともあるのです。それにより、心臓や腎臓、肝臓などの内臓系の病気につながる可能性も高くなり得ます。

そもそも、歯周病はどのようにして起こるのでしょうか。いちばんの原因は、歯や歯茎の間に溜まっていった歯垢(プラーク)よって細菌が増殖し、その細菌の毒素によって歯肉や歯周部分に炎症が起こるようになります。

歯と歯の間の歯周ポケットと言われる場所に、歯垢がどんどん溜まっていくと、それが石灰化し歯石となります。それをそのままにしておくことで、歯周病になるというわけです。

こうした歯肉炎や歯周病などの歯の病気を防ぐには、どうしたらよいでしょうか。いちばん良い方法はやはり、愛猫の歯を定期的に磨いてケアすることと言えます。

猫がなかなか歯を磨かせてくれない!どうしたらいいの?

猫の歯の病気でいちばん多いのは歯周病です。実際3歳以上の成猫のうち、なんと8割もの猫が歯周病にかかっていると言われているほどです。

ですから、人間と同じように猫も歯をきちんと磨いてあげて、定期的にケアすることがとても大切です。

しかし、猫の飼い主さんの多くが悩んでいることが、「猫がなかなか歯を磨かせてくれない」「口を触ろうとすると嫌がる。歯磨きどころか、口を開けることさえ難しい」といったものです。

確かに、猫の歯を磨いてあげたいのはやまやまだけれど、実際のところハードルが高すぎてどうやったらいいのか分からない…という方も多いのではないでしょうか。

無理に口を開けさせようとすると、鋭い牙も持っているし噛まれるのでは…と怖くなってしまいますし、無理に歯磨きをしようとすればするほど、猫もそれを察知して断固拒否の態度を取ってきます。

上手な歯磨き方法なんてあるんでしょうか。ここでは、猫の歯磨きを習慣化させるためにできることを、いくつかご紹介していきたいと思います。

これから初めて猫を飼おうと思っている方にも、いま現在猫を飼っていて、歯磨きに悩んでいるという方にも参考にしていただけたら嬉しいです。

歯磨きを習慣化させたいなら

めん棒で子猫の歯を磨こうとしている人

Elnur/shutterstock.com

猫の歯磨きを習慣化させるために、まず覚えておきたいことは、「歯磨きはなるべく子猫のうちから慣らしておく」という点です。

猫が大人に成長してから歯磨きをさせようと思っても、猫に習慣化させるのはとても大変ですし、時間や根気が必要になります。

一歩間違うとガブっと噛みつかれてしまうこともあるので、なるべく猫が小さいうちから歯磨きの習慣を付けさせることで、猫の歯に触れても噛みつかないようにしつけておくことができます。

では、効果的な歯磨きの方法として、どんなステップを踏むことができるでしょうか。

やはりいちばん良い方法は、「歯ブラシを使う」ということでしょう。ペットショップに行けば猫用の歯ブラシも販売されていますし、人間の赤ちゃん用の歯ブラシを使用することもできます。

だからといって、いきなり歯ブラシを取り出して、無理に猫の口を開いて歯を磨こうとする行為はNG!ですので、ぜったいにやめましょう。この行為は、猫の歯磨き嫌いを増殖させてしまうだけです。

猫が歯ブラシを嫌がらないようにするために、いくつかのステップを踏んでいくことが大切になります。では、そのステップを一つずつ詳しく見ていくことにしましょう。

ステップその①:口や歯に触ることにまずは慣れさせる

まず最初のステップは、猫の口周りを触ってみて、猫が口を触られることに慣れてもらうことから始まります。

猫がくつろいでリラックスしているような時に、口の周りを優しくマッサージしてあげるような形で撫でてあげてください。両奥歯のあたりを指で挟み込むようにして、優しく触ります。

猫が嫌がる様子を見せたならすぐにストップします。そして少し時間を空けて、もう一度同じことをやってみましょう。

猫によっては、口を触らせるだけでものすごく時間がかかる場合もあります。焦らずに根気よく続けてください。あきらめずに続けていくうちに、猫が触らせてくれるようになります。何週間もかかる場合もあるかもしれませんが、あきらめないことが大切です。

猫が口を触らせてくれるようになったなら、次は歯に触れることに慣れさせます。やり方としては、猫の頭部を後ろ側から手でつかむように持ち、親指を使って猫の上唇部分をめくりあげるようにし、歯を出します。

口の中に指を入れるのは怖いですよね。万が一噛まれても大丈夫なように、最初のうちは素手ではなく、厚手の手袋などをはめてやることをおすすめします。

さて、歯を触っても嫌がらなくなったら、次のステップです。

ステップその②:指やガーゼを使って歯を磨いてあげる

口の中に指を入れても嫌がらなくなったら、いよいよ歯磨きトレーニングがスタートしていきます。

指に、あるいは指にガーゼを巻き付けて、猫用の歯磨き粉をほんの少し付けて、歯の表面を拭きます。猫用の歯磨き粉には、猫が好む味付けで作られているものもありますから、そうしたものを初めは利用すると良いでしょう。

最初から歯磨き粉で行うことに抵抗があるなら、愛猫が好きな食べ物の汁を染みこませたものを使うことも効果があります。

飼い主の指が口に入る時は、おいしいもの(自分の好きなもの)が入る!と猫が認識してくれるようになると、次のステップがやりやすくなるかもしれません。

歯を拭いてあげる時は、歯の一本一本を丁寧に、かつ優しく拭きます。もしできるようなら、歯の裏側も拭いてあげるようにしてください。

ちなみに、歯磨き粉に関しての注意点ですが、人間用の歯磨き粉を使ってはいけません。人間用の歯磨き粉の多くには、キシリトールが配合されていることがありますが、このキシリトールを口にすることで、低血糖を引き起こすなど、犬や猫にとっては有害となる場合があるからです。

ステップその③:めん棒を使って磨いてあげる

指で歯を拭くことに、猫が抵抗を示さなくなったなら、いよいよ猫にとっては「異物」となるものを口に入れることに慣れさせていきます。

すぐに歯ブラシといきたいところですが、やはり「異物」としては大きすぎて、猫がビックリする可能性が高いので、まずは小さめのめん棒を使って歯磨きのトレーニングを進めましょう。

指を使うのと比べてめん棒の良い点は、より細かい部分まで歯を磨いてあげられるということです。

指は歯の表面は拭いてあげられますが、細かいところまでは行き届かないですよね。でも、歯垢(プラーク)というのは歯と歯のすき間など、指では取りにくい部分に付きやすいものです。

その点めん棒は、歯の間など細かいところまで触れるので良いと言えるでしょう。めん棒を使う時に一つ気を付けたいのは、「歯ぐきを傷付けないように注意する」ということです。

めん棒を使う際にも、指磨きの時と同じように、猫用の歯磨き粉もしくは、猫が好きな食べ物の汁を染みこませて磨いてあげることができます。

ステップその④:歯ブラシを使って磨いてあげる

いよいよ最後のステップは、歯ブラシを使って磨くトレーニングです。歯石や歯垢をきちんと取るのには、やはり歯ブラシを使うのがいちばん効果的と言えます。

しかし、やはり急に歯ブラシを猫の口に入れようとすると、猫は怖がって口を開けてくれなくなってしまう可能性があるので、初めは歯ブラシそのものに慣れてもらうことから始めましょう。

歯ブラシを使って一緒に遊んだり、ブラシのようにして毛を撫でてあげたりすることもできます。また、遊び感覚で猫に歯ブラシを噛ませるなどして、少しずつ歯ブラシに慣れてもらうようにすることができます。

歯ブラシに慣れてくれたら、いよいよ歯磨きです。歯ブラシを少し水で濡らし、やはり歯磨き粉や猫が好きな食べ物の汁を付けて、優しく一本一本磨いていきます。

歯ぐきを傷付けないようによく注意しながら、歯ブラシを斜めの角度で歯と歯の間に当てて磨いてあげてください。

歯磨きをする際に、いちばん重点的にケアしてあげたい部分は、「臼歯」です。臼歯とは、いわゆる奥歯のことを言います。臼歯は他の歯よりも複雑な形や構造をしていて、かついちばん使う部分であるため、歯垢がたまりやすいところです。

臼歯の中でも特に、上あごのいちばん大きい臼歯が歯石や歯垢がたまりやすいそうなので、重点的に磨いてあげるようにしてください。

歯磨きはどれくらいのペースでするといい?

歯ブラシで猫の歯を磨いている飼い主

Nils Jacobi/shutterstock.com

猫の歯磨きはどれくらいのペースで行うのが理想的でしょうか。やはり人間と同じように、毎日やってあげるのがいちばん良いと思いますが、なかなか毎日は難しいかもしれません。

それで、最低でも一週間に一度は磨いてあげるようにしましょう。歯垢はそのまま放っておくと、一週間ほどで石灰化し歯石になってしまいます。一度歯石になってしまうと取りにくくなってしまいますし、その歯石の上からさらに歯垢が溜まりやすくもなります。

歯石除去になると飼い主ではできないので、動物病院でやってもらわなくてはいけなくなります。余分の費用もかかってしまいますし、歯石除去の際には麻酔をかける必要があるので、麻酔のリスクも生じてきます。

そうならないためにも、歯石ができる前に歯を磨いてあげるのが良いと言えるでしょう。


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