子猫が寝ないのはどうして?
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「猫」は「寝子」が語源という説があるくらい、睡眠時間が長いと言われています。では子猫の睡眠時間はどのくらい必要なのでしょうか?
一般的に「猫はよく寝る」と言われますし、「子猫はもっと寝る」とも言われています。では「よく寝る」とか「もっと寝る」と言うのはどのくらいの時間を指しているのでしょうか。今回は子猫の睡眠について取り上げます。よく寝るといわれる子猫なのに、なかなか寝ない6つの理由やその対処方法についてもまとめてみました!
猫の睡眠時間
成猫の睡眠時間は12〜16時間と言われていますが、子猫に適した睡眠時間は18〜20時間だと言われています。子猫の場合、これより寝る時間が少ないことが続くと体力が持たないと言われているので、注意する必要があります。
子猫に睡眠が大切な理由
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子猫が寝ている時間は、猫の成長にとってとても大切な時間といえます。なぜなら、子猫が寝ている間に成長ホルモンが分泌されるからです。また、脳内の情報整理や新しい神経が作られるのも睡眠中といわれています。
授乳期間はミルクの時間と排泄の世話をしてもらう以外ほとんどが睡眠時間です。離乳食を食べ始める頃になると少し起きて活動する時間が増えてきますが、それでも1日18〜20時間は眠っています。
寝ている時間は子猫の体が作られている時ですので、邪魔をせずたっぷりと寝かせてあげる必要があります。まさに寝るのが仕事……「寝る子は育つ」なのです。
子猫といっても生後何ヶ月かによっても睡眠時間は変わってくることでしょう。では細かく分けて、子猫の睡眠時間を見ていきたいと思います。
生後2ヶ月の子猫の場合
生後2ヶ月くらいの子猫の場合、18時間ほどは眠っているでしょう。周りの環境に慣れ、親や兄弟猫とのやりとりから色々なことを学ぶ社会化期と言われる時期です。遊びやグルーミングを覚え様々な活動をするようになった分、睡眠時間も大切になってきます。
生後4ヶ月の子猫の場合
生後4ヶ月頃の子猫の睡眠時間は、平均1日に16時間〜18時間ほどでしょう。この頃には、母親から狩りの仕方を教えてもらいながら色々なことにチャレンジしている時期です。少しずつ睡眠時間は短くなってきていますが、活発に動き回る時期とも言えるので、体力回復のためにもしっかり睡眠は取らなければなりません。
生後半年以降の子猫の場合
生後半年を過ぎてくると、早いねこちゃんは発情期が始まります。睡眠時間も成猫に近くなってきて、平均睡眠時間は14時間から16時間ほどと言われています。
子猫が寝る時間帯
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子猫が寝る時間帯といっても1日のうち18〜20時間も寝ているわけですから、ほとんどの時間寝ていることになります。しかし、あえて時間帯を選ぶなら昼間と言えるかもしれません。
動物園などに行くと、ネコ科の動物であるライオンやトラはいつ見ても寝ていることが多いと思いませんか? 一般的にライオンやトラは睡眠時間が13〜15時間と言われています。
猫もライオンやトラと同じ肉食動物で狩りをします。獲物が動き出す時間帯まで体力温存をするために、日中は体を休めて寝るというのが習慣になっているのです。子猫にもそのような野生の名残があるため、基本的には昼間寝ていて夜に活発になる習性があります。夜になると、猫を飼ったことのある人は必ず経験している『猫の運動会』の時間になるのです。
子猫が寝る時間帯は変わる
しかし完全室内飼いのねこちゃんたちは狩りをする必要がなく、自動的にご飯にありつける日々を送っています。いわゆる『食べては寝て、食べては寝て』の繰り返しの毎日です。
本来なら狩りに行く時間帯であっても、完全室内飼いの猫ちゃんは狩りに行く必要がなく家の中で安全に生活しているので、『人間の睡眠サイクル』に合わせて夜から朝までぐっすり眠る……という感じに変化してくるようです。いずれにしても子猫はほとんどの時間寝ているのですけどね。
こうしたことが子猫の睡眠の基本的なことと言えるかもしれません。しかし、本来ならこれだけ多くの時間寝て過ごさなければならないねこちゃんが『寝てくれない……』なんてことになったら心配ですね。
一体どのような理由があって寝てくれないのでしょうか。6つの理由とその対処方法についてお伝えしたいと思います。