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犬に猫のようなフレーメン反応は起こる?色々な動物がフレーメン反応を起こす理由を解説!




フレーメン反応って犬にはある?

歯を見せてポカンとした顔をしている犬

Lucia Romero/shutterstock.com

猫を飼っている人なら『フレーメン反応』という言葉をご存知かもしれません。簡単に言うとフレーメン反応とは、「臭いに反応して唇を引き上げる反応」のことです。イメージを鮮明にするために、ねこちゃんのフレーメン反応を動画で見てみましょう。



猫を飼っている人ならきっと愛猫のこのような顔をみたことがあるのではないでしょうか?愛猫といえども初めてこの顔を見た時には、意味も分からずびっくりしたことでしょう。びっくりしながらも、なんか笑ってしまいたくなるようなコミカルなお顔ですよね。

ではわんちゃんを飼っている方はどうでしょうか?愛犬のこのようなお顔を見たことがあるでしょうか?

フレーメン反応は犬では基本起こらない

「うちの子のそんな顔は見たことないわ〜」という方もいれば、「あれっ? たまにやるあの顔がそうなのかな?」って感じる飼い主さんもおられるかもしれません。

結論から先に述べると、犬にはフレーメン反応は起こらないと考えられているようです。しかし、全ての犬にフレーメン反応が起こらないというわけでもないようで、フレーメン反応をするわんちゃんもいるようです。

では、フレーメン反応とはいったいどのようなものなのか、もう少し具体的に見てみましょう。

フレーメン反応とは

フレーメン反応を見せる馬

yamel photography/shutterstock.com

フレーメン反応(フレーメンはんのう、ドイツ語:Flehmen)とは猫や馬などの哺乳類に起こる、臭いに反応して唇を引きあげる生理現象です。猫の場合は臭いを念入りに嗅いだ後、口や目を半開きにした『ポカーン』とした顔つきになります。

フレーメン反応は、フェロモンの臭いをかぎわける際に起こる現象と考えられ、フェロモン受容を行う嗅覚器官であるヤコブソン器官(鋤鼻器)を空気にさらして、より多くの臭い物質を取り入れ用としている時に起こる反応です。

フェロモンは通常の臭いとは違い、分子が非常に細かく繊細です。簡単には嗅ぎ分けられないフェロモンを、ヤコブソン器官(鋤鼻器)という嗅覚器官を使って感じ取ろうとしています。

つまりフレーメン反応とは、フェロモンの微細な臭いをかぎ分けようとするときに見せる反応です。

余談ですが、よく靴下の臭いをかいで口をポカーンとするような反応をする猫の動画がアップされていますが、あれがフレーメン反応です。

ヤコブソン器官(鋤鼻器)ってどこにあるの?

犬には副嗅覚器としてヤコブソン器官(鋤鼻器)があります。ヤコブソン器官(鋤鼻器)は1対の液体を満たした嚢(ふくろ)からできていて、上顎の切歯のすぐ後方から奥の方へ伸び、鼻口蓋管(びこうがいかん)とつながっています。

犬の場合、大量の神経線維と毛細血管が存在していて、嗅球の中にもヤコブソン器官専用の区画があるといわれています。

皆さんもご存知のように、犬の鼻はぬれています。犬のぬれた鼻は、一般的に健康のバロメーターと言われています。湿ってぬれていることによって、風向きまでわかり、臭いの方向を定めることができるようになっています。

フェロモンって何?

フェロモンはにおい物質に似た揮発性の物質で、母犬が乳の周辺から発する安寧フェロモンや、発情期のメス犬が発する性フェロモンなどがあるといわれています。フェロモンは極めて低濃度でも作用する物質です。犬の年齢、性別、健康や感情などさまざまな情報が含まれていると言われています。そのため、発情期のメス犬が外を散歩するだけで、近所のオス犬たちがフェロモンを感知し、脱走してしまうこともあるといわれています。

フェロモンってどこから出るの?

体臭として考えることができますが汗は、皮膚の汗腺である『エクリン腺』と『アポクリン腺』から分泌されます。

『エクリン腺』から分泌される汗はサラサラしていて、体温調節や乾燥予防の役割があります。鼻先や肉球などのわずかなところにしかないためダラダラと滴り落ちるような汗にはなりません。

一方、フェロモンは『アポクリン腺』と呼ばれる腺組織から分泌されます。『アポクリン腺』は全身に分布しています。そこから出る汗は皮脂やタンパク質、アンモニアなどが含まれていて、ベタベタした感じで空気などに触れると酸化して臭いを放ちます。また、臭いに惹きつけられたりするフェロモンを放ったりしていることもわかっています。

地面などに自分の臭いを擦り付けているわんちゃんがいますが、自分の存在を他の犬に教えているのでしょう。このアポクリン腺からの臭いは、犬にとっては他の犬に対するアピールとも取れる行動といわれています。

しかし、このようなフェロモンを犬たちは出し、ヤコブソン器官(鋤鼻器)で感知しているのですが、フレーメン反応を行うわんちゃんは少ないようです。

爬虫類、両生類、哺乳類などの生き物にもヤコブソンがある

少し犬からそれますが、爬虫類に関しても考えてみたいと思います。爬虫類の舌は人間とおなじように平たい舌を持つものもいれば、細長く先が二股に分かれたものもいます。またカメレオンのように伸縮性のある長くて粘着質の舌を持つものなど多様性に富んでいます。時々チョロチョロと舌を出していますが、それには意味があり臭いを嗅いでいるのです。長い舌をチョロチョロと出して舌先に臭いの分子を吸着し、これを口の中のヤコブソン器官開口部に運んでどのような物の臭いなのかを確認しているようです。

ヘビなどはむしろ鼻の嗅覚よりも、ヤコブソンの方がメインと言われています。人間は視覚や嗅覚、聴覚で距離感をつかみますが、爬虫類は舌を出しながら臭いを探り危険を察知したら逆の方向に逃げることも可能なのです。


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