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猫にスルメを与えると腰が抜ける?!スルメが猫に良くない理由と対策を紹介していきます!


猫にスルメを与えると腰が抜ける?!

猫にスルメをあげている

John And Penny/shutterstock.com

日本では猫は魚が好きというイメージが強いですね。島国なので魚が手に入りやすいことや、某有名なアニメのテーマソングの影響などがあるのかもしれません。

そんな一方で「ねこにスルメを与えると腰が抜ける」なんていうのも聞きますね。これはただの迷信なのでしょうか?それとも本当に猫にスルメは良くないのでしょうか?実際のところはどうなのか調べてみましょう。

猫にイカやタコが危険って本当?

イカ

Jiang Zhongyan/shutterstock.com

猫が好きな食べ物と聞いて多くの方は魚を思い浮かべるのではないでしょうか?実際猫のイラストには魚が一緒に描かれていることが多いですね。それほど猫にとって魚は定番の食べ物と思われていますが、実際はすべての魚介類が大丈夫な訳ではありません。

特に生のイカやタコなどは猫に与えてはいけない食べ物だといわれています。それは、腎臓など猫の身体に負担をかけて健康を害することがあるからだと言われています。ですから生のイカやタコ、特に内臓の部分は絶対に与えないようにしましょう。

では、イカを干したスルメに関してはどうでしょうか。「腰を抜かす」「猫にスルメは毒だ」などといわれていますが、本当にそうなのでしょうか?

スルメはイカの加工物

まず「スルメ」と聞くと「スルメイカ」を乾燥させたものと思う方もいますが、そうとは言切れません。

スルメイカとはイカの種類のひとつですが、「スルメ」はイカの内臓を取り除き、天日干しや機械などによって乾燥させた加工品のことを言います。色々なイカを加工させてスルメにするため、必ずしもスルメイカだけがスルメの加工品というわけではありません。

スルメはイカを乾燥させたものですので、長期保存がきき栄養豊かな保存食として重宝されています。

猫にイカは良くないと言われている理由

猫にはダメ

trambler58/shutterstock.com

では、なぜ猫がスルメを食べると腰を抜かすなどといわれているのでしょうか?もちろん、実際に「腰を抜かす」なんてことはありませんが、それでも猫に何らかの影響があることは確かでしょう。

それには、スルメの元となるイカに含まれる成分が関係しています。ではなぜイカが猫にとって良くないと言われるのか、理由や原因についてこれから解説していきます。

イカにはチアミナーゼが含まれている

一つ目の原因はイカに含まれている「チアミナーゼ」です。

生のイカには「チアミナーゼ」という酵素が含まれていますが、この酵素にはビタミンB1を分解する働きがあるとされています。そのため猫がたくさんイカを摂取すると、チアミナーゼをたくさん摂取することとなってしまい、ビタミンB1が不足してしまうのです。

このチアミナーゼはイカの他にもタコや貝類にも含まれているため、猫にイカやタコは良くないといわれています。

ところがこのチアミナーゼは熱に弱いため、加熱すると消えてしまいます。ですから加熱させてから与えるなら問題ないと考えられています。

猫はビタミンB1が必要

上記でも見たようにチアミナーゼはビタミンB1を分解する作用がありますが、そもそもビタミンB1はどんな働きをするのでしょうか?

ビタミンB1は糖質の代謝を促してエネルギーにしてくれます。また神経系が正常に働くように助けたり、筋肉や心臓が正常に働くことを助けたり、疲労しないように、また疲労回復をサポートします。とても大切な栄養素ということが言えますね。

このビタミンB1は猫にとってもとっても重要な栄養素です。哺乳類は体内でビタミンB1を作ることができないうえ、猫は犬よりもビタミンB1を必要とするため不足しやすいのです。

では猫がビタミンB1不足になるとどうなるでしょうか?

まずは食欲がなくなっておう吐したり、体重が減少したりするなどの症状が見られるようになります。症状が進むと神経症状がでてきて後ろ足がふらつくようになったり、けいれんを起こしたりすることもあります。麻痺や視力障害が出ることもあります。

こうした症状が「腰を抜かす」といわれている原因かもしれませんね。

しかし上記でも紹介したように、チアミナーゼは熱に弱いため加熱処理をすれば効力がなくなってしまいます。天日干しのスルメの場合は加熱処理がされていませんが、与える前に加熱処理を施せば問題ないでしょう。

猫にスルメは大丈夫!?

スルメ

Binh Thanh Bui/shutterstock.com

ここまで生のイカやタコは猫にとって良くないことを見てきました。ですから、加熱処理されているスルメでしたらチアミナーゼが含まれていないので大丈夫!と思われたかもしれません。

では愛猫にスルメを与えても大丈夫でしょうか?

結論から言えばチアミナーゼによる影響はありませんが、できればスルメはあまり与えない方がよいといえます。

その理由を紹介しましょう。

1.塩分が多い

一般的にスルメには100gあたり2~3gの塩分がふくまれています。そのためスルメはお酒の肴にピッタリですよね。

ところが猫の場合は一日に必要な塩分はわずか3gといわれています。もちろん普段食べるキャットフードやおやつにも塩分は含まれていますから、そのうえスルメまで食べてしまうとあっという間に塩分過多になってしまうのです。

猫は塩分を取りすぎると腎臓や心臓に負担をかけてしまい、腎臓病や心臓病の猫の場合は症状が悪化することもあるかもしれません。

猫は人間のように汗をかかないので、人間よりも塩分の排出がうまくできません。もちろんある程度の塩分は必要なのですが、特に子猫の場合大量の塩分摂取は命にも関わるので、スルメを与える際は注意が必要です。

2.胃で膨張する

スルメは乾物ですので、水分を含むと膨らむ傾向があります。ですから、スルメは胃の中に入ると水分を吸収して膨らむのです。乾燥したスルメは水分を含むと10倍にもなるといわれています。

特に猫の場合、猫の歯の構造的にスルメを割くことはできますが、細かくすりつぶすことができません。ですから、飲み込むことができるある程度の大きさになったらそのまま飲み込んでしまいます。ある程度の大きさのまま胃の中に入ったスルメは、水分を吸収して胃の中で大きく膨れ上がってしまいます。

胃腸を圧迫しておう吐の原因になったり、胃痛の原因となったりするでしょう。大量にスルメを食べた場合は胃が大きく膨れ上がってしまい、血管を圧迫してしまい、胃拡張になりかねません。腸をふさぐ可能性もあります。

ですから猫にスルメを与える際は注意が必要です。

3.消化不良を起こす

スルメは消化しにくい食べ物ですので、私たち人間でもスルメをたくさん食べると消化不良を起こすことがあります。

猫でしたらなおさらです。下痢やおう吐といった症状が見られることがあるでしょう。上記で見たような胃拡張を起こせば、血管を圧迫して血行が悪くなり、呼吸困難を起こして最悪死に至りかねません。

4.尿路結石の原因となる

スルメはミネラルが豊富です。100gあたりカルシウム43mg、リン1100mg、マグネシウム170mgと非常にミネラルが豊富で、特にリンが豊富に含まれています。

尿路結石は、これらミネラルのバランスが悪いことや過剰摂取でできやすくなります。理想的なミネラル分のバランスは「カルシウム1.2:リン1:マグネシウム0.8」といわれています。ところがスルメの場合、これらの比率が「0.04:1:0.15」と非常にバランスが崩れてしまうので危険です。

ですからスルメをたくさん与えると尿路結石の原因になりかねません。







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