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猫も夢を見るってほんとう?猫の睡眠の不思議について解明していきます!


猫も夢を見る?

気持ちよく眠る猫

Alena Ozerova/shutterstock.com

隣でスヤスヤと眠っている猫ちゃんの表情があまりに幸せそうで、なんだか楽しい夢を見ているように見えることがあります。

そんな時ふと、「猫も夢を見るのだろうか?」と考えたとこが一度はあるのではないでしょうか。眠っている猫ちゃんはどんな状態なのでしょうか。人間と同じように、猫ちゃんも夢を見るのでしょうか。

また、夢を見ているとしたら、どんな夢を見ているのでしょうか。今回の記事では、そんな猫ちゃんの睡眠に関する不思議について解説します。

どんな状態の時に夢を見るのか

ぐっすり眠る猫

Carlos G. Lopez/shutterstock.com

そもそも、動物はどんな状態の時に夢を見るのでしょうか。その点について理解するためには、睡眠時の状態について知る必要があります。人間も猫ちゃんも、睡眠している時の状態は基本的に、「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の2つの状態に分けることができます。

それで、どんな状態の時に夢を見ているのかを科学的に考慮するためには、「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」がどんな状態なのかについて知る必要があります。

レム睡眠とノンレム睡眠について

では、「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」とは、いったいどんな状態なのでしょうか。

「レム睡眠」とは簡単に言うと、浅い眠りの状態のことです。眠っているので身体の筋肉は緩んでいますが、脳は活動しているという状態です。

脳が活動しているかは眼球の動きと関係しています。「Rapid Eye Movement(睡眠中の急速眼球運動を意味する言葉)」の略語として「レム(REM)睡眠」と呼ばれています。つまり、眠っている時にまぶたの下では眼球が動いている状態のことを「レム睡眠」と言います。

「レム睡眠」の時には、心拍や呼吸の状態が不規則になります。血圧も変動しやすくなります。脳は働いている状態であり、一般的にこの「レム睡眠」の時に、脳の中を整理して記憶を固定していると言われています。

脳が働いているので、人間の場合、この「レム睡眠」の時に金縛りにあいやすいと言われています。また、この浅い眠りである「レム睡眠」の時に目覚めると、身体に負担がなくスッキリ目覚めることができるとされています

一方「ノンレム睡眠」とは、「NON-REM(Rapid Eye Movement)睡眠」という名前の通り、浅くない眠りつまり深い眠りの状態を指します。人が眠りに落ちる時には、「ノンレム睡眠」から始まります。うっかり居眠りしてしまう時は、そのほとんどが「ノンレム睡眠」とされています。

「ノンレム睡眠」の時は、身体だけでなく脳もしっかり休んでいる状態です。そのため、「レム睡眠」の時に生じるような眼球の動きももちろんありません。一方で、身体を支える筋肉だけは働いているようです。

「ノンレム睡眠」の時には、心拍数が減少する傾向があり、血圧も低下します。人間の場合、心身の健康を保つために役立つさまざまな「ホルモン」が、この「ノンレム睡眠」の時に分泌されています。

また、この「ノンレム睡眠」の時にストレスなどを消去しているとされています。忙しかったり、嫌なことが続いたりした時も、一晩しっかり眠ることでスッキリした気持ちで起きられるのは、「ノンレム睡眠」のおかげです。

通常、眠りは「ノンレム睡眠」からスタートして、最初に深い眠りに落ちます。そして、深い眠りに落ちてからしばらく時間が経過すると、「レム睡眠」へと移行していきます。一晩のうちに「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」を交互に繰り返します。

人間の場合は、およそ90分のサイクルで「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」を交互に繰り返しているとされています。

個人差があるので一概に論じることはできませんが、通常このサイクルを4回繰り返すことによって、必要とする休息を得ることができるとされています。

「レム睡眠」の時に夢をみるのか

では、どの睡眠状態の時に夢を見るのでしょうか。一般的には、「レム睡眠」の時に夢を見ると考えられています。

そもそも、「レム睡眠」という睡眠状態は、1953年にシカゴ大学の「ケイトマン」教授と、同じ大学の学生であった「アセリンスキー」によって発見されました。

彼らは徹底した睡眠時における脳波の測定によって、「レム睡眠」の3つの特徴について解明しました。1つ目の特徴は、眼球が急速に動くことです。そして、2つ目の特徴は筋肉が弛緩して動かなくなることです。

そして3つ目の特徴は「夢を見る」ことです。彼らは、レム睡眠中の被験者に外部からの刺激で覚醒させて、夢を見ていたかどうか質問しました。すると、なんと被験者のおよそ80%もの人が夢を見ていたと答えました。

つまり、朝目覚めた時に、眠っていた時に見ていた夢を鮮明に覚えていることがありますが、これは起きた時の睡眠状態が大きく関係しているようです。

「レム睡眠」の時に目を覚ますと、脳は活動した状態でそのまま起きることになるので、直前まで見ていた夢の記憶が脳内に残ります。

一方で、「ノンレム睡眠」の時に目を覚ますと、いったん脳が休んでしまいます。そのため、夢を見ていたという気がするのに、どんな夢を見ていたのかを思い出せないという状況がうまれます。

つまり、人間は自分が思っているよりも、はるかに多くの夢を見ているのです。「夢はレム睡眠の間はほぼずっと続く」と説明する専門書もあります。

ただ、この睡眠状態と夢に関する研究に関してはまだ不明確な部分も多いのが事実です。人間が夢を見ているのは、「レム睡眠」の時だけでなく、「ノンレム睡眠」の時にも夢を見ていると考える識者もいます。

実際、「ノンレム睡眠」中に覚醒させた同じ実験において、20%から60%の被験者は夢を見ていたと答えています。確かに、「レム睡眠」よりは低い確率ではありますが、半数前後の人は「ノンレム睡眠」の時にも夢を見ていた自覚があるのです。


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