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猫と犬の肉球に違いはあるの?足跡で猫か犬か見分けられる?


猫の足跡の違いとは?肉球にある?

猫の肉球

LittlePigPower/shutterstock.com

猫や犬の足跡をモチーフにしたイラストやグッズ、お菓子などの商品が今とても人気です。なぜ、猫の足跡や犬の足跡のイラストなどが人気なのでしょうか?

その理由は、猫や犬の足跡を見れば分かることでしょう。例えば、猫の足が汚れていたり濡れているなどの場合、車のボンネットや、床に足跡がつくことがあるでしょう。その猫の足跡は、とても可愛らしいものではないでしょうか。猫や犬の可愛らしさを表現しているため、足跡は注目されています。

しかし、猫の足跡と犬の足跡の違いがハッキリ分かりますか? 猫と犬の足跡の違いは、「肉球」にあります。肉球とは、主に犬や猫の足の裏のことを言います。足の裏の部分に見られる盛り上がった毛のない部分の名称と言えるでしょう。

肉球は、肉質の塊で弾力があり、厚い角質層に覆われています。肉球は直接地面と接するため、体の他の皮膚とは構造が異なっています。厚い角質層の下には、コラーゲンなど弾性繊維と脂肪などがあります。そのため、触れた地面の衝撃から足の骨や関節を守ってくれます。猫や犬は肉球があるため、クッションの役割を果たしてくれていると言えるでしょう。

そして、肉球に汗腺を持っている動物は、発汗によって体温調節も行っています。猫や犬は、人間のように汗をかくことにより、体を冷やす機能は、ほとんどありません。汗腺も少ししかありませんが、汗腺の一つが肉球にあります。人間のように汗をかき、体温調節という機能を果たす働きをしている、エクリン汗腺は少ししかありません。

猫や犬の肉球の汗腺の多くは、アポクリン汗腺です。アポクリン汗腺は、匂いを出す働きがあります。エクリン汗腺は、サラサラとした汗ですが、アポクリン汗腺から出る汗は、粘り気があります。粘り気があるため、肉球は適度に湿り気がある状態になりますから、滑り止めの働きを果たすと言えるでしょう。

肉球のある動物は、猫や犬以外にもクマなど、陸で生活する哺乳類の一種の食肉目(ネコ目)などに見られます。ネコ科は、ライオンやトラ、ハイエナ、チーターがいますし、イヌ科は、オオカミやきつねがいます。クマ科には、クマやパンダ、レッサーパンダ、アライグマなどがいます。

イタチ科には、カワウソやラッコがいますし、ネズミ目のリスやハリネズミ、一部のウサギ(ホーランド・ドロップやミニレッキス)、有袋類のコアラやカンガルーも肉球を持っています。肉球を持っているたくさんの動物は、肉食です。肉球の役割の一つには、獲物に気が付かれずに足音がしないことです。

今まで見てきた通り、猫と犬の肉球は地面からの衝撃から足を守ってくれる働きをしますが、猫と犬の肉球は、具体的にどのような違いがあるのでしょうか?その点を詳しく見てみましょう。

猫と犬の肉球の違いとは?

猫の肉球と犬の肉球

Sonsedska Yuliia/shutterstock.com

形が異なる

足を守る役割を果たしてくれる肉球ですが、肉球の形によって猫の足跡と、犬の足跡の違いがあります。犬の肉球は、指と指との間隔が狭い形をしています。猫の肉球は、犬とは異なり広がっています。

手のひらにあたる掌球にも違いがあり、猫の方が犬よりも丸くなっています。しかし、犬の足跡は、指が大きく太くなります。そのため、猫の足跡と犬の足跡の違いは、猫の方が全体的に丸くなっていると言えるでしょう。

ザラザラとツルツル

猫の足

Marie Charouzova/shutterstock.com

猫と犬の肉球の主な違いは、ザラザラしているか、していないかです。犬の肉球だけを手で触っても、ザラザラしているか、していないか分からないように思えるかもしれませんが、猫の肉球と比較することによってより鮮明にザラザラしているか、していないか手の感触で理解することができるでしょう。

まず、犬の肉球は、猫の肉球と比較すると、角質層が厚くてザラザラしています。子犬の時には、肉球はまだ柔らかい状態です。しかし、大きくなると共に、固い地面を多く歩きます。そのため、犬の肉球がだんだんと硬くなってくるでしょう。

しかし、家で飼われている犬も増えてきています。その場合、家でほとんどの時間を過ごし、散歩に行くときにしか外の固い地面を歩くことがありません。また、寝る時も柔らかい寝床で寝ることになるでしょう。そのため、毎日外で生活している犬とは異なり、肉球が固くなることはなく、成犬になってからも肉球が柔らかいです。

犬の肉球が猫と違ってザラザラしているのは、滑り止めの役割を果たしているからと言えるでしょう。犬は、走りにくい雪の家や地形でもきちんと走り、獲物を追いかけるために肉球がザラザラとしています。肉球がザラザラしているため、急な方向転換も可能です。肉球がザラザラしているものによって、雪などから足を守ってくれますし、冷えからも保護してくれます。

犬の中でも秋田犬などは、寒さに強い犬とされており、肉球も寒さに強い構造になっています。犬の血管は、静脈と動脈がくっついているため、血液が冷えにくく、寒さに強く、雪や凍っている地面であっても駆け回ることが可能です。

2013年の研究により、犬の肉球は「動静脈吻合」と「表皮乳頭」という構造をしていることが発見されました。表皮乳頭は、肉球の表面にある起伏のことですが、冷たい地面と直に面する所を少なくするための構造と考えられているようです。動静脈吻合は、静脈と動脈を結び付ける連絡路のことです。

アヒルの足やイルカの尾びれ、鯨の舌などの寒い環境で活きているものに広く見られる構造になっています。体表温度が0℃に近くなると、自律神経の作用により、動静脈吻合が拡張し、血流量が増加して足先の凍傷を防いでくれます。また、体温が下がりすぎて、低体温症になることを防止してくれています。

しかし、猫の肉球の場合は、犬とは異なりザラザラしておらず、ツルツルしています。猫は暑いところの地域の動物のため、冷え予防などはありません。しかし、猫の肉球は犬と比較して汗が出やすくなっています。猫の肉球はツルツルしていますが、汗をかいて肉球が湿った状態になるため、滑り止めの役割を果たします。

そして猫は、肉球の滑り止めの役割を利用し、狭い場所でも歩くことも可能です。幅の狭い塀や、カーテンレールの上などでも平気で歩くことができます。獲物を狙う時に猫は忍び歩きをしますが、その際にツルツルとした肉球が役に立っています。猫は獲物を待ち伏せします。そのため、音を立ててはなりませんが、犬の肉球のようにザラザラしていなくてツルツルしているため、音を立てることはありません。

猫は犬とは異なり、雪の上や凍ったところを走ることはないため、ザラザラとした滑り止めは必要がないと言えるでしょう。猫は、高い所に登ったり、ジャンプしたりします。猫は自分の体の高さの5倍近くを跳ぶことも可能と言われており、猫は優れたジャンプ力を持っています。猫のジャンプ力を可能にしているのは、後ろ足に多く含まれている白色に見える筋肉の「速筋」です。

速筋に多く含まれている筋線維は「Typellx」と呼ばれており、疲れやすいものの瞬間的にとても強い力を出す特徴があります。猫は飛び降りる時に柔らかい肉球があることにより、クッションの役割を果たし、足を守ってくれます。猫の肉球は、指球の感覚が広くなっており、ある程度の物を掴む動きをすることができます。

気に入っている物があれば、それを握りしめることも可能です。猫は静脈と動脈が離れているため、犬よりも寒さに弱いと言えるでしょう。そのため、冷たい雪の上や雨の中を歩くのは、足が冷えてしまうため、猫は好きではありません。

肉球の厚みが違う

肉球の跡

itakdalee/shutterstock.com

猫の肉球と犬の肉球との違いは他にもあります。犬の肉球は、猫の肉球よりも厚みがあります。犬は、猫の肉球よりも厚みがあるため、とがった石や地面を歩いていたとしても、痛みを感じることはありません。

しかし、猫の肉球は厚くないため、とがった石や地面を歩いていると痛みを感じることでしょう。

猫の肉球は厚みがなく、薄いですが、汗腺が犬よりも発達しています。汗腺が発達しているため、猫の足は感覚が鋭敏です。そして、肉球が汗で湿っていますので、しっとりしています。そのため、滑りにくいと言えるでしょう。また、そのおかげで物を器用につかむことが可能です。

また、猫の肉球の触覚が発達しているため、手のように顔をなでることが可能です。猫の肉球は感覚が鋭敏のため、獲物を掴むときなどの狩りをする際に役に立ちます。指が通常よりも多い猫がいますが、最も多いのが前足の指だけで左右で1本ずつ多い20本の猫がいます。後ろ足の指だけが多いという猫はめずらしいとされています。

カナダの「ジェイク」という猫は、1本の足に7本ずつあり、合計28本の指を持っていると言われています。指が多く、手先が器用のため、転がっているものをうまく片手で掴むことができる猫もいます。そのため、昔の船乗りは、船の中でねずみを捕まえるため、「船猫」として多指猫を迎えたという話もあるほどです。

そして、肉の肉球は猫の色によって色が変化するのをご存知でしょうか?例えば、白猫の場合ピンク色ですし、黒猫は黒色です。猫の毛の色によってそれぞれの肉球の色が違うのも面白いのではないでしょうか?猫の肉球は、自分の顔の手入れをしたり、体温調節をするのに役立っています。

肉球は大切

猫の肉球と犬の肉球との違いを見てきました。猫の肉球と犬の肉球は違いがあるものの、どちらの肉球も大切な役割を果たしています。そのため、猫の肉球も犬の肉球も大切です。肉球の表面は、血管がありません。そのため、万が一ケガをしてしまった場合、治りにくい場所と言えるでしょう。

完全に室内で飼育している猫であれば、肉球をケガするような危険はないかもしれません。しかし、室内だけでなく、外にも行く猫であれば、ケガする恐れがあることでしょう。外に歩かせる猫には、ケガさせるようなところをなるべく歩かせないようにするのは賢明です。もし、肉球がケガをしてしまい、ウイルスや菌が入って炎症を起こすこともありますので、気を付けましょう。

肉球は、ひび割れや乾燥が起こりやすいので注意が必要です。しかし、アロマ成分があるものや、アロマオイルが配合されている人間用のクリームを使用してはなりません。猫にとっては、アロマ成分やアロマオイルが配合されているものは危険です。ですから、猫専用のクリームを使用しましょう。

猫が肉球をなめている場合は、ケガをしている可能性があります。猫の肉球は、ケガをするならば治りづらいですし、乾燥しやすいので、定期的に猫の肉球をチェックしたいものです。


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