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お散歩中に草を食べてるけど…大丈夫なの?犬にとって危険な植物、いい植物とは?


犬が葉っぱや枝を食べることの危険についても知っておこう!

Happy and active purebred Welsh Corgi dog outdoors in the grass on a sunny summer day.

Veronika 7833/shutterstock.com

犬を飼いたいと思っている皆さん、そして、犬を飼っている皆さん、かわいい愛犬に、何でも好きなものを食べさせてあげたくなるものですが、常日頃から、食べてはいけない物に注意を払っておくことは大切であると言えます。

例えば、愛犬を守るために、犬が葉っぱや枝を食べることの危険についても知っておく必要があります。散歩中、愛犬が枝や草を食べようとすることは珍しいことではありません。枝をかみ砕いたり、草をむしって食べたりするすることもあります。しかし、そこに潜む危険もあります。まず、そもそもどうして犬が枝を食べたり、葉っぱを食べたりするのでしょうか。考えてみましょう。

犬はどうして枝や葉っぱを食べるの?

枝を食べる理由としては、それが遊びであったり、ミネラルを補給する手段であることを挙げられます。ただ、枝にはとがったものがあり、それが内臓を傷つけると危険です。

そして枝は消化されません。たとえかんでから飲み込んだとしても、割けた枝の先のとがった部分が消化されずに体内にしばらくとどまる可能性もあります。消化器官を流れて行くうちに細胞を傷つけてしまったりすることもあり得ます。それで、枝は食べさせないように注意した方が良いでしょう。

葉っぱを食べる時の理由としては、ストレスを抱えている場合や、胃腸の調子が悪い場合が考えられます。もし、ストレスが原因であるなら、体調不良を引き起こしかねませんので、注意が必要です。何がストレスの原因になっているのか、しっかり考えてあげましょう。そして、そのストレスの原因を早めに取り除いてあげる必要があることでしょう。

胃腸の調子が悪い場合、先のとがった葉っぱを食べて、その葉っぱで胃を刺激して、胃の中のものを吐き出そうとしている可能性もあります。たまに問題のない植物を食べることに関しては、代謝の向上や葉酸の摂取などの観点からしても悪いことではありませんが、あまりにも胃腸の調子が悪く、頻繁に葉っぱを食べ吐き出すようなことが続く場合には、心配ですので、動物病院に出かけてみることができるでしょう。

植物には害となる虫が付着している可能性もあります。葉っぱから害虫が胎内に入ることによって、かぶれてしまったり、寄生虫が発生したするおそれもあります。他にも、体にノミやダニが付いてしまう可能性もあります。

そして、感染症のおそれもあります。様々動物が尿や糞をし、それが付着した植物を食べてしまう可能性があるからです。

さらに、そもそも犬が食べるとよくない植物もありますので注意しなければなりません。

愛犬が食べてはいけない植物にはどのようなものがありますか?

Group of Diverse Kids Learning Environment at Farm

Rawpixel.com/shutterstock.com

この機会に、犬が食べてはいけない植物を確認しておきましょう。

サゴヤシ

サゴヤシは毒性があり、とりわけ種子の毒性が高い状況です。種子は1,2個取り入れただけでも危険です。肝臓障害、発作、嘔吐や下痢になる可能性があります。

ユリ

少量でも毒性が高いです。腎臓への影響が懸念されます。

シュフレラ

口唇の炎症が生じたり、過剰なよだれが出る場合があります。

スイセン

とくに球根の部分の毒性が強く、全草にシュウ酸カルシウムやリコリンなどの有毒成分が含まれています。胃腸炎、下痢や激しい嘔吐に襲われる場合があります。

長ネギ

長ネギに限らずネギ類を食べさせてはいけません。ネギ類にはアリルプロピルジスルファイドという赤血球を破壊してしまう物質が含まれているからです。

人間の場合はこの物質の消化酵素を持ち合わせているため無害なのですが、犬は持ち合わせておらず、中毒を引き起こしてしまいます。もちろん個体差はあるものの、基本的には食べさせてはいけません。

ネギによる症状はすぐに出るのではなく、大体2日から5日後に中毒症状が発生するのが一般的です。症状が遅く出ると、何が原因なのかすぐに思い当たらない場合がありますので、非常に面倒です。

酸素が全身へ行き渡らなくなり、心拍数の異常が出たり、粘膜系が白くなったり、赤血球内のヘモグロビンが血中に流出したり、貧血で突然倒れてしまったりするおそれがあります。主な症状としては血尿と溶結性貧血が表れて、死に至るおそれもあります。

平和ユリ

口唇の炎症が生じたり、嚥下困難の症状、嘔吐や過剰なよだれが生じる場合もあります。

レンゲツツジ

ガラヤノトキシンなどのいわゆるけいれん毒を含んでいます。呼吸麻痺、けいれん、嘔吐、下痢になる可能性があります。

ポトス

胃腸障害、口唇の炎症が生じる可能性があります。汁液にシュウ酸カルシウムなどの有毒な成分が含まれています。世話がしやすい観葉植物ではありますが、注意が必要です。

アジサイ

つぼみや葉に青酸配糖体が含まれており、めまい、麻痺、嘔吐、興奮、過呼吸などの症状が生じる可能性があります。

シャクナゲ

うつ、よだれ、脱力、嘔吐、下痢の症状が出る可能性があります。場合によっては昏睡ののち死に至る場合もありますので注意が必要です。葉にロードキシンなどのけいれん毒が含まれています。

イングリッシュアイビー

腹痛、下痢、嘔吐が生じる可能性があります。

キョウチクトウ

青酸カリよりも猛毒と言われるくらいですので毒性が強いです。死に至る可能性もあります。葉っぱは竹に似て、花は桃に似ているため、キョウチクトウ(夾竹桃)という名前が付いています。すべてにおいて毒性があり、とりわけ心臓への影響が出ます。低体温、消化管の炎症の症状が出る可能性もあります。

にら

アリルプロピルジスルファイドという成分が犬の赤血球をこわしてしまう可能性があります。そのため、にらも犬に食べさせてはなりません。

キク

皮膚炎、肝臓障害、嘔吐や下痢が生じる可能性があります。シュウメイギクは全草、汁液でプロトアネモニンという有毒成分を、ノボロギクは全草でセネシオニンという有毒成分をそれぞれ含んでいます。

トウゴマの実

猛毒のリシンを含んでいます。リシンは戦時中に化学兵器としても利用された毒ですから注意が必要です。脱水、震え、筋肉のけいれん、重い腹痛、下痢、嘔吐、食欲不振や脱力感、過度の口渇の症状が表れるおそれがあります。昏睡、その後死に至る場合もあります。

モロヘイヤ

種に強心配糖体であるストロフェチジンが含まれており、牛について起立不能、下痢、食欲不振、死に至った場合があります。

イヌサフラン

観賞用として品種改良されたものもあります。とりわけ種や球根の部分に毒を持っています。コルヒチンという有毒成分を含む植物です。中毒症状はヒ素中毒に似ています。多臓器不全、ショック症状、吐血、下痢、呼吸不全、嘔吐の症状が出る可能性があります。球根を食べて死亡するケースも報告されていますので注意が必要です。

葉っぱが山菜のギョウジャニンニクに似ているため、人間が誤って食べてしまうこともあるようです。

シクラメン

とりわけ根や球根の部分の毒性が強いです。サポニン配糖体のシクラミンが含まれています。死亡ケースも報告させていますので注意が必要です。胃腸炎や激しい嘔吐の症状が出る可能性があります。

アマリリス

リコリンという有毒な成分を含んでいます。とりわけ球根の部分の毒性が高い状況です。うつ、食欲不振、下痢や腹痛、嘔吐の症状が出る可能性があります。

アボガド

アボガドの葉っぱや果肉、種や皮にはペルジンという毒性成分が含まれています。品種によっては大丈夫な場合もあるようなのですが、基本的には犬は食べないほうか良いでしょう。

イチイ

種や葉の部分に有毒成分タキシンを含みます。

アロエ

アロエの印象として健康に良いというイメージがありますが、犬にとっては危険です。命に係わる場合もあります。下痢や嘔吐、血尿の症状が出る可能性があります。アロエに含まれるサポニンという成分は、少量であれば犬にとってメリットがありますが、摂取しすぎると腸にダメージを与えてしまう可能性があります。

アロエにはバルバロインという危険な成分も含まれています。犬がバルバロインを摂取すると、下痢や腸の炎症の原因となる可能性があります。アロエジュースやアロエヨーグルトですら、犬には与えないようにしましょう。

カランコエ

心臓、心拍への影響、そして胃腸の炎症が生じる可能性があります。

春菊

春菊については、その有害性については見方がわかれているようです。基本的に少量で加熱してあれば特に問題ないという見方があります。

一方、春菊もその名前の通りキク科の植物です。一般的にキク科の植物を犬が食べると、下痢や嘔吐など、消化器症状を引き起こす可能性があり、また、春菊の刺激の強さから、愛犬の皮膚が炎症を起こしてしまうおそれがあるとも考えられています。

こうして見てみますと、愛犬にとって心配な植物は意外とたくさんあるものです。散歩の時に、手当たり次第草を食べようとするわんちゃんの場合、とりわけ危険です。見守りつつ、危険な葉っぱや枝を食べることがないよう、危険を避けて行きましょう。


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