ワンちゃんがなかなか人慣れしてくれない
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ワンちゃんが初めて飼い主さんの家族となった時を覚えているでしょうか?
幼くてフルフルと震えていたかもしれません。
私たちが近づいても警戒していたことでしょう。
夜もお母さんや兄弟を探してずっと鳴いていたかもしれません。
そうした態度も幾日かするとなくなってきたのではないでしょうか。
飼い主さんの家族には慣れてきたのに散歩に出かけるようになると再び同じような態度を示すようになるかもしれません。
初めての散歩であれば当然しょうがないことです。
しかし、「知らない環境や人になかなか慣れてくれない」ということがあるでしょうか。
成犬になっても人慣れしてくれないことがあるかもしれません。
飼い主さんは「どうして自分たちのワンちゃんは他のお家のワンちゃんよりも人見知りが激しいのだろう」と考えるかもしれませんね。
まず、あなたのワンちゃんが人慣れ出来ていないかチェックしましょう。
人慣れできていないワンちゃんの行動
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人慣れ出来ていないワンちゃんには共通の行動が見られます。
ある場合には両極端な態度に見えたとしても、原因は同じ「人慣れ出来ていない」ということがあり得ます。
下記にいくつかの特徴的な態度を紹介しますので、皆さんのワンちゃんの人慣れ具合を確かめてみてください。
攻撃的になる
家族以外の見知らぬ人に出会ったら攻撃的な態度を取るでしょうか?
ずっと吠えたり、唸ったりするかもしれません。
また知らない人が手を出してきた時にその手を噛もうとしたり、実際に噛んでしまったりするでしょうか?
こうした行動は単にワンちゃんの気性が荒く攻撃的であるということに収まりません。
原因はワンちゃん自身が知らない人を必要以上に警戒していることにあるのです。
すぐに攻撃的になるワンちゃんは、強いワンちゃんというよりはどちらかというと神経質で憶病であることが多いのです。
知らない人を恐れて自分を守るために攻撃的になってしまうのです。
怯える
知らない人に出会ったら怯えてしまうワンちゃんも人慣れしていないワンちゃんだと言えます。
知らない人には近づこうとしませんし、人が寄ってきたなら逃げてしまうでしょう。
体が震えてしまったり、腰を引いて極度におびえるようなしぐさを取ったりすることもあるかもしれません。
こうした怯えは攻撃的になることと真逆の態度かもしれませんが根本的な原因は同じなのです。
散歩を嫌がる
人慣れしていないワンちゃんは大抵の場合、知らない人だけでなく知らない犬、知らない場所も嫌う傾向があります。
ですから、それらすべてが詰まっている散歩を嫌がるようになります。
なるべく自分の見知らぬものに出会いたくないのです。
ワンちゃんがなかなか散歩に行きたがらない場合、飼い主の皆さんは「この子は体を動かすことが嫌い」とか「疲れやすい」と考えてしまうかもしれませんね。
もちろん、何らかの病気によってワンちゃんが体を動かすことが苦手である場合もあるでしょう。
しかし、健康なワンちゃんのほとんどすべては身体を動かすことが大好きです。
ですから、散歩嫌いのワンちゃんをもつ飼い主さんは人嫌いである可能性を考えてみるべきでしょう。
強いストレスを抱える
ワンちゃんが頻繁に無駄吠えをする、体調が良くない、病気にかかりやすい、などの傾向があるならば、それは強いストレスを抱えていることが原因かもしれません。
ワンちゃんにとってストレスを抱える要因はたくさんあります。
しかし、散歩にもよく連れて行っていて運動もしている。
頻繁にワンちゃんに対して怒鳴ったり、叱ったりしていないならばワンちゃんの人嫌いを考えてみても良いでしょう。
散歩したとき、知らない人に会った時の態度を観察してください。
もし攻撃的になったり、怯えたりしているなら、それは人慣れしていないことが原因かもしれません。
それによって強いストレスを抱えているのでしょう。
このような場合は迅速な対応が必要になってきます。