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実はよく見かけている?「ハチワレ」ってどんな猫?その可愛さと特徴をご紹介!


「ハチワレ」という言葉を聞かれたことがありますか?
”一体何のこと?”と思われた方も多いことでしょう。

ただ、このハチワレは日本に2番目に多いあることを指しているので、日本人としてはぜひ知っておきたいことです。

さらに、知ることによって、自分に身近にあるものの名前だけでなく、その意味や特徴を見つける楽しみも広がりますので、これからご紹介するハチワレについての内容をぜひお読みいただければと思います。

ハチワレとは

ハチワレ

alexavol/shutterstock.com

さっそく、ハチワレとは何かをお紹介しますね。
ハチワレとは、ネコの被毛の模様のことで、顔面の毛の色が、額から鼻筋を境に左右に分かれ、ちょうど八の字が書かれているように2色に分かれている姿をしているネコとのことです。

漢字で書くと「鉢割れ」、もしくは「八割れ」と二通りの書き方がありますが、どちらの漢字を当てはめるかによって、意味が全く異なる不思議な呼び名です。

元々は「鉢割れ」と書かれていて、鉢とは兜を表していました。

それで、兜や頭が割れているように見えるという意味で使われていましたが、頭や兜が割れるというのは、縁起が悪いことなので、武士の間ではハチワレ模様のネコは倦厭されていました。

しかし後代になって、可愛いらしい姿の猫を、何も縁起の悪いことに例える必要はないのではないかと考えられるようになり、額から鼻に沿ってちょうど漢字の「八」に見えるのだから、それを用いて「八割れ」と呼ばれるようになりました。

8と言う数字は、末広がり、見通しが明るいと言う意味があり、縁起も良いと言うことで、最近ではもっぱら、八に見える「八割れ」として呼ばれています。

せっかく可愛いネコの名前なのですから、幸せに通じる意味の方が良いのは当然ですし、音的にも見た目にも同じ、八割れの方がぴったりですよね。

それに、兜が割れているように見えると言われても、兜そのものを見たことない人がほとんどですから、時代的にも限界だったのかもしれません。

ハチワレの意味が分かった所ではっきりさせたいのは、ハチワレとはネコの種類ではなく、あくまでネコの模様の呼び名であると言うことです。つまり柄をさしてハチワレと言っているのです。

日本で人気がある「スコティッシュフォールド」や「アメリカンショートヘア」というネコの血統による種類ではなく、「トラ柄」「三毛猫」というようなネコの模様の一部であるということです。

ですから、どんな血統の猫でも、どんな色の猫でも、顔面にハチワレ模様があれが、ハチワレネコとなるのです。

まとめると、ハチワレとは、額から鼻筋にかけて八の形に筋が入っているネコの呼び名で、あくまでも模様のことを指していて、ネコの種類や、色の違いは全く関係ありません。

日本で2番目に多い

キジトラという呼び名こそあまり知られていませんが、ハチワレ模様のネコは、2017年ネコの国税調査でも日本で2番目に多い柄であることがわかりました。

2017年に調査が行われた時点で、血統書付きの正式名称のついたネコは100種類以上と言われています。
ハチワレは、血統書付きのネコにも、雑種ネコにも多く存在しています。

意外かもしれませんが、日本で飼われているネコの人気ランキングを調べると、1位が雑種になります。
つまり、血統書も正式な名称もない様々な種類がミックスされたネコのことです。

日本の家庭で飼われているネコの80%が雑種というのですから、その確率の高さに驚かれるのではないでしょうか?
自由気ままなネコが好きな方は、細かい血統などを気にされない方が多いことがわかりますね。

イヌの場合は、ペットとされるのは雑種ではなく、血統がはっきりした正式名称のある血が混じっていないイヌがほとんどですので、その差を考えるとイヌ派かネコ派かで、人のこだわるところの違いも見えて面白いですね。

雑種のネコには、体が丈夫で病気に強く、環境の変化にも適応しやすいなど、飼育する上でのメリットがあることも理由の一つかもしれません。

子供が野良猫を拾ってきたり、知り合いのネコが子供を産んだら譲ってもらったりという、
具合にネコを飼育始めることが多い事情も、雑種が飼いネコとして引き続き数を伸ばしていることに関係していると考えられています。

そこで、雑種の中でも広い意味で、日本猫というカテゴリーができました。

ペットショップでも、「日本猫」というカテゴリーで売られているそうですが、正式な血統書があるわけではなく、洋種のネコと混ざっていない、日本に昔から生息している姿のネコであるという意味だそうです。

つまり、あくまでも雑種な訳ですが、その日本独自とされているネコの柄として一番多いのが、黒色と茶色の縞模様が全身に入った「キジトラ」です。そして次が「ハチワレ」になります。

他にも、黒色と茶色が混ざり合ったような「サビ」や、黒色と灰色の縞模様の「サバトラ」、茶色にトラの模様がはっきりと出ている「茶トラ」などがいます。

このように、「ハチワレ」は、日本猫という雑種のジャンルでも、多く存在するので、昔から日本で親しまれてきた模様のネコと言えるでしょう。

注意してみたら、近所に飼われているネコから街でよく見かける野良猫、ショップで売られているネコのぬいぐるみや、絵本に登場するネコまでハチワレ模様をたくさん発見されると思いますよ。

カラーバリエーション

最もポピュラーな色は、黒色の額に、八の形に白い筋が入っている黒白カラーのネコです。
英語でもハチワレのことを「Black and White」や「Bicolor Cat」と呼ばれていることからも、黒白がハチワレの最も多い色であることがわかりますね。

しかし、もちろん黒白以外の色合いのハチワレも存在します。
黒白よりもマイルドな印象になる「グレー×シロ」や、癒し系の「茶トラ×シロ」などはよく見かけられます。

さらに、ハチワレとは、すでに何度も話していますが、顔面の模様ですので、体全体に入っている模様の呼び名と合わせても使われます。

例えば、日本で一番多い模様である「キジトラ」ですが、そのキジトラの顔にハチワレ模様がシロで入って入れば「キジシロ」もしくは「キジハチ」と呼ばれます。ハチワレの茶トラは「茶白」もしくは「茶ハチ」となります。

被毛全体の色によって同じハチワレ模様でも、かなり印象が変わるのが面白いですね。

変わった模様もある

ハチワレ

Mary Swift/shutterstock.com

模様で面白いのが、どこにどのように入るかは生まれてくるまで分からないことです。
遺伝の組み合わせで模様が決まるわけですが、両親や兄弟と言えども同じようになるとは限りません。

神様のいたずらか、はたまた突然変異かと思ってしまうような意外な配色で生まれてくる子がいるのです。

額から鼻筋にかけて、綺麗に均等に分かれているのが一番美しいハチワレとされていますが、中には、左右非対称な分かれ方をして、片目だけ色に埋もれてしまっている海賊のようなかなりロックな見た目の子もいたりします。

また、完全に片側しかないような子や、ハチの分かれ目がゴチャゴチャっとなった富士額と呼ばれる子や、麻呂眉がついていらり、ちょび髭に見える黒の被毛が鼻や口の周りに生えている子もいます。

他にも、牛のホルスタインのように体全体に黒毛が点在していて、その一つがハート模様だったりするのもいるそうです。

なんと、そのようなレアな模様なハチワレは、「超コアなネコ」として特定のファンの方には探してでも飼いたいネコとして大人気だそうです。

ネコの場合、成長とともに被毛の色や模様に変化が見られるので、一生その模様であるとは限りませんが、万が一とても変わった模様の子が生まれたら、コアなファン向けにお知らせして見ると、一気に人気者になれるかもしれませんよ。

そこまで、レアな模様ではないですが、白黒のハチワレ限定で、「タキシード」と呼ばれるパターンがあります。
タキシードをきているかのように背中全体が黒の被毛で覆われているエレガントな雰囲気の模様です。

英語名もしっかりついていて、「Black Tuxedo」や、黒い毛がマスクとマントに見えることから「Mask and Mantle 」とも呼ばれています。

シュッとした印象で非常にカッコ良いので、白黒猫好きな方にはたまらない模様の一つです。

そしてこのタキシードによく見られるもう一つの特徴は、足先が靴下を履いているように白の被毛が生えていることが多いことです。

アメリカやイギリスでは「Socks」とも呼ばれ、幸運を運ぶネコとして重宝されていました。

残念ながら日本では、「白足袋」と呼ばれて、死装束の白足袋を連想するので、その模様のネコ飼うと家に死人が出るという迷信が広まり、恐れられ捨てられていたそうです。

同じ模様の猫でも、幸運とみなされるか死神のように見られるか、迷信とは本当にくだらなく、動物を苦しめるだけであることがわかりますね。

どんな模様の動物でも、大切な命です。大事にしてあげる広い心を持ちたいものです。


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