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猫のしっぽが膨らむときってどんな時?


ネコちゃんとの意思疎通できてる?

ネコ

Lario/shutterstock.com

あなたはネコを最近飼い始めた方ですか?
または、飼って何年・何十年になる方ですか?
ネコちゃんとはどのように意思疎通していますか?

多くの人が、ネコはポーカーフェイスでツンデレで何を考えているのか分からないと感じているようです。
お腹が空いたときは、大きな声で鳴きますね。

でも、その他の時は私たち飼い主が一緒に遊びたいな!触りたいな!と思っても。ぷいっと背を向けられたりしますし、まず姿が見えない、どこかで静かに寝ているなんて時も多いですね。

もっと、ネコちゃんの考えてることが分かると良いなと思っていますか?
ネコの気持ちは私たち人間には分からないものなのかも…と感じていますか?
本当にそうなのでしょうか?

いいえ、違います!
実は、ネコもちゃんと感情を露わにしているんですよ。
ただそれは、顔ではありません。

ネコの感情を読み取ることのできるツールとして「しっぽ」があります。

しっぽの機能を良く知るともっとネコについての理解を深めることができるのです!
ネコの気持ちも理解してあげることができちゃいますよ。

今回は、ネコの「しっぽ」について取り上げます。

しっぽ、その役割

しっぽ

Dorottya Mathe/shutterstock.com

ネコの大きな特徴の一つでもあるのが「しっぽ」ですよね。

ネコの身体の部分の中でしっぽが一番好きなんて方も多いのではないでしょうか?

確かに、首筋から背中にかけて撫でていって最後のしっぽをなでる時、すごく気持ちが良いと感じますよね。
それに、ネコのしっぽは本当に良く動きます。

今回取り上げるように、時に大きく膨らんでるようにしたり、ピンっと立てていたり、パタパタと動かしていたりと様々です。
彼らの表情よりも豊かに感情が表れているように思いますね。

下記でも考察しますが、ネコのしっぽには彼らの感情が大きく関係しています。

しかし、その他にもしっぽには多くの役割があります。
役割のいくつかをまず紹介します。

マーキング

マーキングは、多くの動物が行っている行為ですが、これは自分の臭いをある特定の場所や対象物にこすりつけることによって、そこが自分の縄張りであることを主張しています。

ネコの身体には臭いを発する器官である、臭腺があります。
この臭腺は、口の両側・あごの下・肉球・肛門、そしてしっぽにもあり、ここから自分の臭いを発しています。

ネコ同士がお尻を嗅ぎ合っているのを見た時があると思います。
これは臭腺から自分オリジナルの臭いを出しているため、それをお互い嗅ぎ取って個体を識別しているのです。

挨拶代わりと言うか、名刺交換みたいなものですね。
それだけ、ネコにとって自分の臭いは大切なものです。

そして柱や家具の角や、時には私たちの足などに顔やしっぽをこすりつけているのを見たことはありませんか?
こうすることによって、自分の臭いを残しているわけです。

お家で飼われているネコは、自分の家が自分の縄張りです。

もちろん、その家に住んでる飼い主さんも彼らからしたら自分の所有物(言い方は良くないですね、家族とも言えるでしょう)なわけですから、他のネコに分かるように臭いを定期的に付けておかなければなりません。

そんな、大切なマーキングにもしっぽは欠かせないのです。

バランスを保つ

ネコは身体能力が高く、高いところやバランスが取りにくいところもスイスイと歩いてゆきます。

それを可能にしているのが、しっぽの果たしている役割の一つ、身体のバランスを保っているからです。

専門家によって体感バランスとしっぽの関係について実験が行われてきました。

例えば、4匹のネコに横木の上を歩かせて、その途中で横木をずらして足元をぐらつかせてみます。

その時の、バランスのとり方としっぽの関係を観察してみたところ、横木が揺れてバランスを崩した瞬間にしっぽが身体が振れた方向とは逆に振れることによって骨盤を元の位置に戻していることが分かりました。

この様にして素早くバランスを取り直して、転んだり落下したりしないようにしているのです。
また、しっぽの無いネコでは落下してしまう確率が高くなる観察結果からも更に裏付けされています。

高いところや、狭いところを実に優雅に歩いているネコですが、しっぽが大きな役割をはたしているんですね。

寒さ対策

時々、ネコがくるっと丸まって寝ているのを見ることがあるのではないでしょうか?

これはネコは気温が15℃を下回ると、身体を丸くして体温が下がらないようにしているからです。

そして、そんな時にしっぽをよく観察してみて下さい。
ネコの顔や首に巻きつくように密着させています。

これによって、更に防寒しているのです、私たちで言うところのマフラーです。
マフラーをフッと羽織るだけで、暖かく感じますね。

ネコもしっぽを顔に巻きつけることによって暖を取っているのです。

感情表現

ネコ

Ysbrand Cosijn/shutterstock.com

ネコにも表情は確かにありますが、印象としてはあまり読み取れない…と感じるのではないでしょうか?

確かに、表情はあまり豊かではありません。

その代わり、しっぽで実にさまざまな感情を表現してくれています。

「目は口程に物を言う」ではなく、「しっぽは顔程に物を言う」と言う感じでしょうか?
いくつか紹介します。

・スッと縦に伸びたしっぽ
このしっぽの時はたいていその後、私たちにすり寄ってきます。

これは、子猫時代の習慣に関係があります。
子猫は、排泄時に母猫にお尻舐めてもらいます、これによっておしっこやウンチを促しています。

このように、母猫にお尻を舐めてもらうために子猫時代にはしっぽをピンと立てている必要がありました。

これが、大人になっても感覚として残っていて、ふと甘えたくなって子猫気分がよみがえります。
そして、まるで子猫が母猫に甘えにすり寄ってゆくように、私たちに甘えているのです。


・しっぽを股の間に収納している
しっぽを足の間に入れて見せないようにしているのは、身体を小さく見せるためです。

身体を小さく見せたい時、つまり恐怖心を感じたり、敗北を認めた時など自分には反抗する戦う意向が無い事を示しているのです。

ケンカをしているとネコはお互い自分の身体を大きく見せようとして立ち上がるような恰好をしてみたり、毛を立たせたりします。

でも自分には勝ち目がないと感じた瞬間に、スッと身体を縮めてしっぽも身体にぴったり収納してしまいます。

これにより、自分は負けを認めました、これ以上攻撃はしません!との意思表示をしているのです。
そして、そそくさと逃げてゆきます。

・小刻みにパタパタと振る
犬は嬉しい時に、しっぽをパタパタと振りますね。
ネコはどうなのでしょうか?

実はネコは正反対の感情です。

イライラしていたり、ストレスを感じた時にしっぽを1秒間の比較的早い間隔で小刻みに根元からパタパタと動かします。

丁度気持ちよく寝ていた時に起こされたとか、無理やり触られた・抱っこされたとか、じぶんがそんな気分じゃないときにされると、こんなしっぽの動きをします。

そのあと、おもむろに爪を研ぎに行ったり、水を飲んだりします。

このしっぽの動きをしている時は、顔もややムッとしている怒っている顔をしています。

ネコによってはその後急に噛みついて来たり、シャーと飛びかかってきたりする子もいるので注意してくださいね。

・軽くしっぽを揺らす
2~3度軽くしっぽを揺らしたり振ったりしている時は、ちょっと考えている時、そんな気分じゃないなーと感じています。

例えば、飼い主さんが名前を呼んだり、こっちにおいでーと呼びかけたりした時に、こっちを見ているし聞こえているようだけど、反応が無い・無視しているなんてことありませんか?

しっぽを見てみて下さい。

「分かってるよ呼んでるのは、でも今はここに居たいんだ…そっちには行きたくないの」と思っていると言った感じです。


ここまでで、しっぽはネコの生活に欠かせないもの、また飼い主の私たちにしてみると考えている事が分かるコミュニケーションのツールと言えるでしょう。

でも、この他にしっぽが膨らんでる状態を見ることも多いのではないでしょうか?
このしっぽが大きく膨らんでいる状態もネコの感情の表れの一つなのです。

では、この状態の時のネコはどんな気持ちなのでしょうか?
また、なぜしっぽはそんなに膨らむのでしょうか?掘り下げてみたいと思います。


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