愛犬とスキンシップをしている時間はとても幸せですね。
でも間違ったスキンシップをしてしまうとわがままな犬になってしまいます。ここではスキンシップをするときの注意点やコツを紹介していきます。スキンシップを上手にできるようにしていきたいですね!
愛犬とのスキンシップと現実
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愛犬とのスキンシップはとっても楽しいひと時です。
でもきちんとメリハリをつけて行なわないと、犬のいいなりになってしまいます。
犬は性格によって様々な行動に走ります。
外に出たいからひたすらクンクンなく犬もいます。
飼い主といつでも遊びたくて執拗に騒ぎ立てる犬もいます。
家族以外の他人が嫌いだったり、不安になって噛む犬がいます。
うまくスキンシップができないと、犬も飼い主もお互いにストレスになります。
飼い主としては、四六時中犬と遊んでいるわけにはいけませんよね。
日々の生活の中でやるべきことは沢山あるからです。
仕事をしたり、家事をしたりと忙しいですよね。
現実として、家にいるからといって長時間犬と一緒に過ごすことは不可能です。
限られた時間の中で、いったいどうすれば愛犬が満足できるようなスキンシップができるでしょうか?
犬がストレスを抱えてしまうことがないようにスキンシップの秘訣について考えましょう。
どんなスキンシップがいいの?
ただ遊んであげるだけで十分なスキンシップがとれているといえるのでしょうか?
毎日ほんのわずかな時間でも犬は満足してくれるでしょうか?
スキンシップはいつ頃から、どんな方法で行うとよいのでしょうか?
やり方のコツについて説明します。
子犬の時期はスキンシップが大切
子犬のうちはまだ親離れできていない時期でもあるので、成犬以上にスキンシップが必要です。
実は子犬とスキンシップをしながら、上手にしつけも行うことができます。
人の場合、「三つ子の魂百まで」という言葉のように、3歳までに受けた教育は100歳になるまで変わらないと言われます。
犬の場合は、人よりも成長が早いので、生後2~3カ月までのしつけがものをいいます。
でも、子犬の時期はとってもかわいいので、ついつい甘やかしてしまいますね。
子犬のあどけなさやかわいさに負けて、しつけの手抜きをすることのないようにしましょう。
犬が長生きするためには、歯を磨いたり、爪切りやブラッシングをする必要があります。
子犬の時に上手にスキンシップすることで、成長してもお手入れが好きな犬になります。
ところが犬は口回りを触られるのが嫌いです。
また指先を触られることも嫌がります。
そのまま成犬になるなら、体を触られると「触らないでよ」と怒ったりします。
そうならないように、子犬とのスキンシップはきちんとやっておきたいものです。
子犬とスキンシップする方法
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遊びながら犬のマズルを触るようにしましょう。
元々スキンシップやお手入れが苦手な犬種がいます。
そうであったとしても、やはり子犬の時期からのスキンシップがポイントになります。
子犬はなんでも口に入れたがりますし、甘噛みが激しいものです。
遊んでいても、どさくさに紛れて手や腕、家具などを甘噛みしていることに気づきませんか?
そんなときには、毅然とした態度で、「ダメ」とか「No」とはっきり伝えましょう。
なんでも噛もうとするのは、遊びたい、飼い主にかまってもらいたいというサインでもあります。
大事な備品を噛まれないように、飼い主がしつけます。
とにかく何かを噛みたいという衝動に対しては、要らなくなったタオルを与え、ボールなど犬のおもちゃもいいですね。
かじり木やぼろきれなどもいいですよ。
とにかくある程度ストレスを発散させましょう。
片っ端から甘噛みする癖は、子犬の頃にどれだけしっかりとしつけやスキンシップができているかによります。
犬の気持ちが落ち着いている時に、体をなでなでしてあげましょう。
犬の体の首、背中、腰、胸、お腹、足、爪、肉球、お尻、尻尾と範囲を広げましょう。
ただし、首を絞めつけるようなやり方や、指先に力を込めて、無造作に触ると犬は驚きます。
犬が興奮して、暴れ回ったり、攻撃的になったりすることもあります。
いくらかわいいからといって、無理やりかわいがるような方法は避けてくださいね。
なでるときは、優しく毛並みに沿ってゆっくりさわるといいですよ。
「いい子だね」と声掛けをしてあげるといいですよ。
大事なのはいきなりではなく、少しずつ触るようにすることです。
警戒心が強い柴犬と良い関係を築くためには、「子犬期」のしつけや関わり方が重要なポイントとなります。いきなり距離を縮めるのではなく、徐々にスキンシップに慣れさせていかなければなりません。遊び終わって疲れているときや眠たいときなど「落ち着いているとき」にスキンシップをとりましょう。エネルギーがありあまっているときに接すると、甘噛みを誘発する恐れがあるので注意が必要です。出典:https://wanpedia.com/knowledge-shiba/
簡単に体を触らせてくれない犬でも、タイミングをはかって触れるようにしましょう。
次第に慣れてくれば、ひどい拒絶反応も改善されていきます。
うまくスキンシップができると、多くの犬が嫌がる顔だって触らせてくれるようになります。
目や口の周辺、マズルや耳や口の中まで触れるようになれば、スキンシップも成功だといえます。
人から体のどこを触られても嫌がらない犬にすることは、犬と一緒に暮らしていくうえで大切なことです。飼い主にも触らせない部分があると、動物病院やグルーミングサロンに行ったときに暴れたり、人がなでようとしたときに咬みついたりすることもあり、のちのち問題行動にもつながりかねません。出典:http://www.kao.co.jp/pet/dog/jiten/category05/
子犬へのしつけ方法
体を触っても怒らないようにしつけることは非常に重要です。
なぜなら、毎年狂犬病予防や予防接種を受けるために動物病院へ連れていきます。
その度に体を触られることに拒絶反応を示すなら、獣医師も飼い主も大仕事になり大変苦労します。
獣医師も飼い主もひっかき傷やガブリと噛みつかれることだってあり得ます。
成犬になってからでは手がつけにくくなるので、子犬の頃からのしつけが非常に大事になります。
中には、自立を促すために子犬の頃からスキンシップする時間が多くすることに否定的な意見もあります。
犬の気持ちを考えつつ、ある程度の自立を促すにはどれくらいのスキンシップがいいのか分かってくるものです。
スキンシップがあたりまえになれば、気難しい性格の犬でも体を触られると喜ぶようになります。
パピー期から地道にコツコツとスキンシップする習慣をもちましょう。
どの犬にもできるスキンシップの方法
犬が嫌がるタイミングや部位を強引に触らないことが重要です。
嫌がるときにはすぐにやめて、時間をかけて慣れるようにしてゆきます。
お腹、マズル、尻尾、爪先といった箇所は犬にとってあまり触られたくないところです。
犬の気持ちとタイミングをよくみながらスキンシップするなら、どこを触っても喜ぶようになります。
自分からお腹を出して、触ってほしいとアピールすることもありますよ。
多くの犬が触られるとうれしい部位は、頭頂部から後頭部、首に近い背中、耳、顎と首の間です。
頬や耳を触っても喜びますよ。
やり方は、指先を少しだけ曲げて、指のお腹部分で円を描きながらマッサージする感覚です。
耳へのマッサージは、人差し指と親指でつまむようにして持ち、優しくこすり合わせます。
気持ちよくて犬の目がとろーんとなり、眠るようなら上手にマッサージできている証拠です。
犬の目を正面からきちんと見ながらスキンシップすることも忘れないでください。
スキンシップをとりながらアイコンタクトができるようになるとしつけで有利になります。
犬の方が常に、飼い主の方が自分よりも上の立場にいると認めるので、基本的なしつけがやりやすくなります。
飼い主としてリードしながら、犬の信頼を得られるようにスキンシップをしましょう。