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ボロボロの姿で保護された犬。奇跡的に困難を乗り越えた末に待っていたこととは?


ボロボロの犬を保護

診察が明かした事実

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モリーはただ痩せて毛がもつれていただけでなく、胃にたくさん異物を抱えていました。
「住宅街でゴミを漁っていたみたい。胃には石ころやドングリ、ボロ布もあったわ。奇跡的に手術無しで全部排泄できたのよ」元預かりママのスーザンさんはそう振り返ります。
出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/matted-starving-goldendoodle-rescued

こちらが保護された当初のモリーの姿です。
伸びきった被毛がドロドロにもつれているせいで素顔すらわかりません。
この状態ではとてもゴールデンドゥードゥルには見えませんね。
あまりの空腹に石ころまで口にしてしまっていたとは、彼女のそれまでの犬生を思うと切なくなりますね。

その総重量、驚愕の3kg!

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モリーには毛刈りも必要でした。特に足の部分はもつれが酷く、そのため鎮静剤を用いて作業が行われました。そうして刈り落とされた毛は3kg近くもあり、実際の彼女の体重は10kgほどと標準の半分以下しかありませんでした。
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病院のスタッフに念入りに毛刈りをしてもらうモリー。
毛刈りをするのに鎮静剤?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、モリーのような放浪犬や野良犬は人に手入れをしてもらうことに慣れていません。
そしてバリカンの音に怯えて暴れてしまうと怪我をさせるなど、誰にとってもいいことなどありません。
それを防ぐための鎮静剤の使用なのです。

全身すっきりしたモリーがどんな姿になるのかちょっと楽しみですね。

預かり先は決まったけど...

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モリーには預かり先が必要でしたが、移動に耐えうる体力がついた後、ニュージャージー州にあるBurlington County Animal Alliance(BCAA)への移送が決まりました。
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幸先よく預かり先が決まったのは良かったのですが、モリーのいたノースカロライナ州はニューヨーク州とフロリダ州のちょうど中間に位置する州。
ということは車での移動は難しくなります。
しかしこんな時、アメリカには強い味方がいるみたいですよ。

犬生初の空の旅へ

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Flying Fur Animal Rescue(FFAR)がニュージャージーへのフライトを引き受けてくれました。機内でのモリーは時折眼下に広がる世界を眺めていました。そして目的地到着間際にはパイロットのポールさんにも慣れ、キスをプレゼントしてくれました。
出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/matted-starving-goldendoodle-rescued

ひじ掛けに顎を乗せて空の旅をリラックスして楽しむモリー。
パイロットのポールさんが創設者であるFFARは、長距離移動が必要な保護犬にフライトを無償で提供するボランティアチーム。
飛行機の操縦が趣味だったポールさんがこの任務を始めたきっかけは、保護犬という存在を知ったことだったのだそう。
ただの趣味が有意義なものになる。
こんなに素敵なボランティアはなかなかお目にかかれませんよね。

準備はOK!

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「モリーはすごくいい子だったわ。でも私にもうちの犬達にもすごく遠慮がちだったから毎日一緒に遊んだり、散歩したりして少しずつ慣れて行ってもらったの」とスーザンさん。
そして3週間後にはすっかり慣れ、新しい家族の元へ旅立つ準備が整って行きました。
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こちらがモリーの新しい家族となったスグロイ家です。
人間のママとパパと兄弟、そして犬の兄弟もできてとても幸せそうですね。
それにしてもスグロイ家のみなさんはどのようないきさつからモリーを家族に迎えることになったのでしょうか。

写真を見て一目惚れ

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「私の友達のダイナがBCAAの預かりをしてて、モリーの写真を見せてくれたの。一目で気に入って応募したわ。それからトライアルをして、家族みんなが彼女を好きになったのよ」とママのシェリルさん。
スグロイ家に来た当初はまだ遠慮がちのモリーでしたが、子供達と2匹の犬がリラックスできるよう助けてくれたのです。
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すっかり家族にも慣れてお腹も見せてくれるようになったモリー。
人間のお姉ちゃんと二人でまったりする姿は実に微笑ましいですね。
ここまで心を開くことができたのは、純粋な心を持った子供達と、快く新入りを受け入れてくれた2匹の先住犬のおかげなのでしょうね。
やっぱり家族がいるって一匹の犬の心理に大きな変化をもたらすんですね。

すっかり健康に

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「最初の頃は物音にすごく敏感でソファのきしむ音にもビクビクしてたけど、今ではすっかり慣れてへそ天で眠れるまでになったのよ」とシェリルさん。
今のモリーはすっかり健康になり裏庭で同居犬達と毎日元気に遊んでいます。
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とっても広い裏庭があるおうちで雪遊びを楽しむモリー。
その顔は自信に満ち溢れていて、かつてボロボロだった頃の面影はそこにはもうありませんね。
保護犬を家族に迎えることの醍醐味はまさにこんな一瞬を目の当たりにできることにありますね。

命のリレーに感謝でいっぱい

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シェリルさんはモリーの救助に関わった全ての人に感謝をしています。
「初めて会った時のモリーは痩せっぽちで、どんな暮らしをしていたのか話して欲しいと願ったほどよ。でも今では欠かせない我が家の一員。みんなモリーが大好きなの」とシェリルさん。
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お気に入りのベッドですっかり安心しきって眠るモリー。
彼女が今の幸せを掴めたのは、たくさんの人の命のリレーのおかげですね。

これから先はお腹を空かせる心配も、寝る場所に困ることもありません。
そして推定2歳というモリーにはこれから先、たくさんの楽しいことが待ち受けていることでしょう。

良かったね、モリー!ずっとずっと幸せにね!

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