数ある犬種の中でも、最も賢いとされるボーダーコリーは、人間並みの知能を持っていると言われています。運動神経も抜群で、何をやらせても完璧にこなしてしまう、非常に優秀な犬種です。

今回は、そんな理想的な犬種であるボーダーコリーの、歴史や特徴について解説します。また、お世話の仕方やおすすめのドッグフードなど役立つ情報もご紹介します。

ボーダーコリーの基本情報

Border Collie on his hind legs sticking the tongue out, isolated on white (3 years old)

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ボーダーコリーの標準体高は、オスが53cmから55cm、メスが50cmから52cmです。平均体重は14kgから20kg程度です。ボーダーコリーは体格の個体差が大きい犬種です。オスよりメスの方が小柄な印象ですが、全体的にがっしりした力強い体型をしています。

ボーダーコリーは中型犬の部類に属していて、大型犬や超大型犬に比べると長生きする傾向があります。平均的な寿命は13歳から16歳と言われています。体格と同様、寿命も個体差が大きく、飼い主の努力によっては、16歳を超えても元気な犬も多くいます。

ボーダーコリーの平均的な販売価格は15万から20万です。血統や親のドックショーでの成績などで大きな価格変動があり、希少性の高い被毛カラーや、顔に白いラインが入っている子犬は高額で取引される傾向があります。

ボーダーコリーの歴史

ボーダーコリーの起源は定かではありませんが、その祖先はトナカイの牧畜を行なっていた犬だと考えられています。スコットランドの方言で、「コリー(collie)」という言葉は、牧羊犬全体を意味します。

8世紀後半から11世紀にかけて存在した武装海賊「バイキング」によって、北欧スカンジナビア半島から、イギリス北部のスコットランドに渡ったトナカイ用の牧畜犬がルーツであると言われています。

スコットランドの国境近くで飼育されていたから、イギリスから見て国境(ボーダー)の向こう側のコリーという意味で「ボーダーコリー」と呼ばれたという説や、スコットランドの山岳部にあるボーダー地方で飼育されたからという説など、名前の由来は諸説あります。

19世紀以降、王室や貴族の寵愛を受けるようになり、華やかなショードックとして美しく改良されていった他のコリー種とは異なり、牧羊犬としての作業能力に注意が向けられたので、ボーダーコリーは外観やサイズの統一性に欠けました。

その為、ボーダーコリーは長い間、牧羊犬として活躍してきた歴史のある犬ですが、最初に犬種標準ができたのは、1906年と近年になってからの事で、犬種としての歴史は古くありません。ボーダーコリーと言う犬種名が採択されたのは1915年の事です。

ボーダーコリーの特徴

急な斜面の多い山岳地帯などで牧羊犬として活躍していたので、身体能力が高くスタミナ抜群です。かなりの重労働でも粘り強く行うエネルギッシュな犬種です。

ボーダーコリーは中頭種に分類される犬です。鼻のあたりから両目の間を通る白い線をブレーズと言い、左右対称だけでなく、「面ずれ」や「パンダ」、「ガングロ」など形の違いで様々な種類があり、名前が付けられています。

耳の形もその犬によって様々で、立ち耳の犬もいれば、垂れ耳の犬もいます。また、稀に片方だけ垂れている場合もあり、多様なブレーズと相まって、一頭一頭他の犬とは違う個性的な表情をしているのもボーダーコリーの特徴の一つです。

被毛はダブルコートをしていて、長毛タイプと短毛タイプが存在します。多様なカラーの被毛が存在していて、公認されているものだけでも35種類あります。最も一般的なカラーは、黒をベースに顔や首など一部に白が混じった「ブラック&ホワイト」です。

ボーダーコリーの性格

ボーダーコリーは、並はずれた知能を持っているので、物覚えや状況判断に優れています。動物的な知能ではなく、人間の知能に近い賢さを発揮する犬種です。しっかり状況を把握しつつ、次の行動を自分で判断する事が出来ます。

牧羊犬として人間と共に作業する生活をしてきた事から、人と遊んだり触れ合ったりする事が大好きです。誰かの役に立つ事を好み、とても責任感が強い犬です。特に愛情を注いでくれる家族に対しては、従順な性格です。

友好的で、誰とでも仲良く出来るボーダーコリーですが、警戒心が強い一面もあります。用心深く聡明なので、見知らぬ人には、最初のうちは近づこうとしない時もあります。

それぞれの犬によって多少異なりますが、一般的に子犬の時は、好奇心が強くやんちゃな性格をしています。しかし、成長と共に次第に変化して、三歳前後で落ち着いてくるようです。

ボーダーコリーのお世話の仕方

ボーダーコリーを飼うに当たって、知っておく必要があるお世話の仕方について、幾つかの項目に分けてご紹介いたします。

適切な居住空間について

分厚い被毛に覆われているボーダーコリーは、寒さに強い一方、暑さには弱い犬種です。屋外で飼う事も可能ですが、夏場の熱中症には特に注意が必要な犬です。適切な温度は25℃前後なので、室内でエアコンなどを利用して過ごしやすい温度を維持しましょう。

室内で飼う場合には、関節や足腰への負担を考慮し、硬いフローリングやタイルにはマットを敷いてあげましょう。また、階段など滑りやすい所にも滑り止めのマットを取り付ける事によって、事故を防止する必要があります。

トリミングやシャンプーについて

bathing the border collie dog in the bathtub

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一般的にダブルコートの犬は抜け毛が多いので、毎日ブラッシングをして余分な毛を取り除く必要があります。抜け毛を放置すると絡まってしまい、毛玉が出来てしまったり、皮膚病にかかるリスクが高くなってしまうので、注意が必要です。

ボーダーコリーは、カットして被毛スタイルを保つ必要がないので、定期的なトリミングは必要ありません。清潔な状態を保つために、月に一回程度を目安にシャンプーをしてあげましょう。

散歩について

牧羊犬として活動的に生活してきた犬種で、高い運動能力を有しているボーダーコリーには、それ相応の運動量が不可欠です。運動量が不足するとストレスを抱え、病気や体調不良になってしまう可能性があるので、必ず毎日散歩に連れて行きましょう。

また、作業犬として人間と一緒に活動する事を好むので、その高い作業意欲を満たす為にも、ボールやフライングディスクなど、知力を使いつつ人間と一緒に楽しめる運動を取り入れると喜びます。

暑さに弱いので、夏の散歩は注意が必要です。早朝や夕方以降などの比較的気温が低い時間を選ぶようにして、愛犬の体に負担がかからないよう心がけましょう。また、自転車や車を反射的に追いかけてしまう習性を持っているので、事故に注意しましょう。

しつけ方について

ボーダーコリーは非常に賢いので、基本的に主従関係がはっきり認識できていれば、従順に行動してくれます。しかし、幼い時からしっかりと上下関係を教えないと、逆にずる賢い性格に育ってしまい、指示を聞いてくれない犬になってしまう危険性があります。

上下関係をはっきりさせる為に、必ず食事や移動する際の出入りなどは、飼い主が先に行なうようにしましょう。もし、犬が我慢できずに先に動いてしまった時には、「待て!」と制止し、同じ動作を飼い主が先に行なうまで待機させます。

空腹や散歩など、欲求が湧きおこって吠える事がありますが、基本的には吠えるのを止めるまで無視します。そうしないと、吠えれば何でも言う事を聞いてもらえると考えて、わがままに吠える犬になってしまいます。

叱る時は毅然とした態度で接するようにしましょう。中途半端な態度で叱ると、本当は怒っていないと理解して、また同じ行動を繰り返します。ただ、感情的に叱ると犬との信頼関係が崩れてしまう危険があるので、一度きちんと叱ったら、雰囲気を切り替えましょう。

また、叱るだけでなく、褒める事も大切です。愛犬が上手に出来た時には、大袈裟に思いっきり褒めるようにしましょう。飼い主に怒られるから正しく行動するのではなく、喜んで貰いたくて、従順に行動できるのが理想的です。

情報提供元:mofmo
記事名:「 賢い犬と知られているボーダーコリーに詳しくなろう!おすすめのドッグフードも紹介!