酷い環境に置かれていた犬
犬はいつ何時もそこにいました。
飼い主さんらしき人は見当たらず、劣悪な環境のなかで独りぼっち。
そして、いつも寂しそうな表情をしていました…
解体作業現場の作業員たちは、そんな犬のことが気がかりでした。
休憩時間に犬の元に訪れてはエサを与えていたそうです。
また、誰もその犬の名前を知りませんでした。
そのため作業員たちの間では、解体を意味する「デモ」と呼ばれていたそうです。
デモは、作業員の姿を見ると嬉しそうに近寄ってきます。
そして尻尾を振りながらすり寄ってくるのです。
作業員たちは、次第にデモの姿を見るに堪えなくなってしまいました。
こうして地元の保護団体に助けを求めることにしたのです。
想像以上に劣悪な環境
それから数日後、団体のスタッフはデモの元へ訪れました。
そして我が目を疑うような光景を目の当たりにします。
通報してくれた作業員からある程度の状況は聞かされていましたが…
デモが置かれていた環境は、聞いていたものよりもさらに酷い状態だったのです。
犬小屋の上に立っているデモ。
おそらく大雨でぬかるんだ地面から逃れようとしているのでしょう。
寒い日なんかはもっと悲惨な状態でした。
デモは地面に穴を掘り、そこに身をうずめて寒さをしのいでいたのです。
その光景を見た団体のスタッフは言葉が出ませんでした。
本当は今すぐにでもデモを助けてあげたい。
しかし、飼い主さんの許可をもらわなければ、ここから出してあげることはできません。
団体のスタッフはデモに何もしてあげられないまま、その場を後にするしかありませんでした。
そして、デモは帰っていくスタッフたちを寂しそうに見つめていたそうです…
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SNSがデモの犬生を変える!