はじめに


東京・八王子の高尾山といえば、ビギナーや女性でも登りやすい低山ハイキングの名所として知られていますよね。ただ、高尾山やその周辺の新スポットをまだ知らない人もいるでしょう。山には毎年恒例の“天空”ビアホールが期間限定オープンしました。その周辺では、6月に八王子市最大級のSCが開業。15年にも高尾山口駅のとなりに温泉施設ができ、人気は継続中です。これら3つの立ち寄りスポットを組み合わせて巡るのが、夏の高尾山ハイクの新しい醍醐味です!

文/小林智明

深緑に包まれる高尾山ハイキング


写真/(公社)八王子観光協会

標高約600mの高尾山は、低くて登りやすい女性や子連れのハイカーにも大人気。ミシュランガイドで三つ星(最高ランク)の観光地に選出され、年間約250万人もの観光客が訪れるそうです。植物では7月にサワギク、ギンリョウソウ、ヤマアジサイなど、8月にキジョラン、ヤマホトトギスといった花が咲き、深緑の森を彩ります。

また、浅葱色(薄い水色)が美しい大型のチョウ、アサギマダラが姿を見せることも。さらに登山ルートの一つ6号路に可憐に咲く、イワタバコとサワギウの山野草の花も見逃せません。その道中では清涼感に包まれる沢沿いを歩くので、夏にはもってこいのルートですね。


◆高尾山
住所:東京都八王子市高尾町
電話番号:042-664-7872(東京都高尾自然公園管理センター)

「高尾山ビアマウント」でカンパ~イ!


高尾山にはケーブルカーがあり、その駅を降りてすぐの展望台にあるのが、ビアホール「高尾山ビアマウント」です。ここは毎年大好評の期間限定店で、今年は10月15日までオープンしています。人気の最大の理由は、標高500mから眺められる景色でしょう。昼間は青空の下に広がる都心から横浜までの大パノラマが一望でき、夜は“1,000万ドルの夜景”と呼ばれるほど、都会のネオンの輝きに目を奪われます。

料理はバイキング式で、和洋中のメニューを常時30種以上用意。ドリンクも各種ビールをはじめ、ハイボール、ワイン、カクテルなどが揃い、充実しています。空気が澄んだ場所でナイスビューを楽しみながら飲む一杯は、格別ですよ。 


◆高尾山ビアマウント
住所:東京都八王子市高尾町2205
電話番号:042-665ー9943

大型複合商業施設「iias(イーアス)高尾」が開業


八王子最大級のショッピングセンター、「iias(イーアス)高尾」が、6月22日にオープンしたばかり。高尾駅から徒歩6分の場所にあるので、高尾山ハイクの前後に立ち寄れます。地域密着型をコンセプトに掲げたSCには、計120店が集結。食物販ゾーンでは地産地消にこだわった「EN TABLE(エンテーブル)」、レストランゾーンでは高尾名物・自然薯を使った「自然薯とそばの店 高尾の桜」といった、地元の名店も出店しているので気になりますね。また、フクロウなどのキュートな動物に触れ合える都内初出店の「Moff animal cafe(モフ アニマルカフェ)」は、動物好きの女性ならぜひ足を運んでほしいです。


◆iias(イーアス)高尾
住所:東京都八王子市東浅川町550-1
電話番号:042-667-2960

「京王高尾山温泉 / 極楽湯」で疲れを癒す


写真/京王電鉄㈱

15年にオープンした高尾山口駅となりの温浴施設「京王高尾山温泉 / 極楽湯で疲れを癒す」は、登山帰りに行くのに好都合。ほんのり白い濁り湯は、地下約1,000mから湧き出る天然温泉です。柔らかな湯触りのお湯にのんびり浸かって、高尾山ハイクの疲れを癒し、汗を流しましょう。景色のいい露天風呂は、あつ湯とぬる湯を完備。さらに、炭酸泉を人工的に再現した石張り風呂や座り湯も湯巡りできます。内風呂のマイクロバブルの檜風呂やサウナなども利用して、思う存分リフレッシュタイムを過ごしましょう。


◆京王高尾山温泉 / 極楽湯
住所:東京都八王子市高尾町2229-7
電話番号:042-663-4126

おわりに


「夏といえば海」ですが、高尾山なら季節問わずに楽しめるので、暑い時季にもおすすめします。ハイキング→ビアホール→温泉→ショッピングなど、自分好みの観光コースの計画を立てて、朝から晩まで一日中エンジョイしませんか?



情報提供元: 旅色プラス