はじめに


ポカポカと陽射しが心地よく、外歩きが楽しい季節がやってきました。人気の観光地・京都へ旅したい方も多いのでは? でも、お目当てのスイーツ店へ行ってみたけれど、お客さんでいっぱい、なんてことも多いですよね。そんな時は、スイーツをテイクアウトしてみてはいかがでしょう。観光地としても、桜の名所としても人気のお店をピックアップしているので、桜が満開の季節に訪れてみるのもおすすめです。

【祇園白川】予約必須の“ぷるとろ”わらび餅/ぎおん徳屋


京町屋と石畳の道、時折舞妓さんの姿も見られる「祇園白川」は、もっとも京都らしいスポットのひとつ。そんな祇園白川エリアでいただきたいのが、甘味処「ぎおん徳屋」の本わらび餅。国産の最上級本わらび粉と、上品な甘さの和三盆糖で作られたわらび餅は、ぷるぷる&とろ~りな食感がやみつきになると大評判。テイクアウト用は黒蜜と一緒に竹の容器に入っていて、お店で独自に調合した、甘さ控えめのきな粉をまぶしていただきます。
一般的には、食べる時に黒蜜をかけるパターンが多いわらび餅。「ぎおん徳屋」では、「持ち帰って食べる時にも、こだわりの食感を楽しんで欲しい」と、練り上げてすぐに黒蜜に浸すことで、ぷるとろの食感をキープしています。かわいい巾着付きなので、手土産にしても喜ばれそう。
◆ぎおん徳屋
住所:京都府京都市東山区祇園町南側570-127
電話番号:075-561-5554
営業時間:12:00~18:00
定休日:不定休
※テイクアウト用本わらび餅(4個入り・2,600円)を購入するには、前日までの電話予約が必要。

白川沿いに咲くソメイヨシノやしだれ桜は、ライトアップされるので夜桜見物もおすすめです。

【哲学の道】映えるスティックショコラ/ベルアメール 京都別邸 銀閣寺店


銀閣寺を通る疏水沿い、2kmほどの小径である「哲学の道」周辺で買いたいのは、フランス語で“美しい苦味”という意味のショコラ専門店「ベルアメール 京都別邸 銀閣寺店」のスティックショコラ(1本540円)。棒付きアイスのような形で歩きながらでも食べやすく、カラフルな模様やトッピングが施された、映えるチョコレートなんです。フレーバーは約15種類(2020年3月現在)あり、大きく「ベーシック」「お茶プラリネ」「パティスリー」の3つに分類されます。
「ベーシック」の中のイチオシは、キャラメルチップやビスケット、アーモンドの食感が楽しめる「キャラメルサレ」。ほんのり効いた塩気が、チョコの甘さとほろ苦さを引き立てます。
「お茶プラリネ」の中のおすすめは、京都らしい「抹茶」。抹茶入りホワイトチョコに、練りごまの風味や玄米あられを加えた和のフレーバーです。「パティスリー」の中からは、鮮やかなピンクが目を惹く「フレジエ」をチョイス。アーモンド生地入り苺とピスタチオが2層になった、ちょっぴり甘酸っぱいチョコレートです。
◆ベルアメール 京都別邸 銀閣寺店
住所:京都市左京区銀閣寺町75-1
電話番号:075-771-1005
営業時間 10:00~17:00(L.O. 16:30)
※季節により営業時間が変更となる場合あります。
定休日:不定休

満開時には桜のトンネルができる哲学の道。全長約1.5kmの遊歩道は、のんびり散歩しながらお花見するのに最適です。

【鴨川沿い】クラシックなみたらし団子/加茂みたらし茶屋


京都に暮らす人々にとって欠かせない存在である「鴨川」。春は桜、夏は川床と、京都らしい風景を愛でられる場所です。川沿いの散策途中に立ち寄りたいのは、下賀茂神社に程近い1922年創業の老舗茶屋「加茂みたらし茶屋」。「みたらし団子発祥の店」とも言われ、黒砂糖の甘しょっぱいタレがたっぷりかかった、焼き立てのお団子をテイクアウトできます(5本入り650円)。ここのお団子をよく見ると、一番上がほかの4つと少し離れた不思議な形をしています。実はこの形にこそ、「みたらし団子」の発祥に深い関係が……。
その昔、下賀茂神社の境内にある「御手洗池」で後醍醐天皇が水を掬おうとした時、最初に泡がひとつ、そのあとに続いて泡が4つ出たという言い伝えがあります。それを模して作られ、神社にお供えされたのが「みたらし団子」の始まり。「加茂みたらし茶屋」では、今でもその伝統的な形を守って、お団子を作っているんですね。
◆加茂みたらし茶屋
住所:京都府京都市左京区下鴨松ノ木町53
電話番号:075-791-1652
営業時間:9:30~19:00(L.O.18:00)
定休日:水曜日(祝日は営業)

鴨川の両岸には北山通から五条通あたりまで桜が植えられ、春には多くの人が桜を見ながら散策しています。

【蹴上インクライン】ドーナツ型ティラミス/菓子・茶房 チェカ


南禅寺の近くにある「蹴上インクライン」は、世界最長(全長582m)の傾斜鉄道跡。“レトロな雰囲気が映える”と、近年人気急上昇中のスポットです。その周辺で抑えておきたいのが、京都市動物園のすぐ近くにある焼き菓子店「菓子・茶房チェカ」のティラミス(500円)。一見するとドーナツのような丸い形ですが、中心の穴から覗くのはエスプレッソソース。ベースはチョコレートのタルト、中にはマスカルポーネのムースが入っていて、一緒に食べれば間違いなくティラミスの味! 上にかかったホワイトチョコの甘さや、まわりのカカオニブの食感も良いアクセントになります。
ほかには、シュークリームやロールケーキも大人気。夏は行列ができるかき氷店としても有名なので、季節ごとに訪れてみてはいかがでしょうか?
◆菓子・茶房 チェカ(cheka)
住所:京都府京都市左京区岡崎法勝寺町25番地
電話番号:075-771-6776
営業時間:10:00~19:00(無くなり次第終了)
定休日:月・火曜日
春はソメイヨシノや山桜が線路沿いに咲き誇り、見事な光景を見せてくれます。

おわりに


京都の観光スポット近くで味わえる、テイクアウト可能なスイーツ、いかがでしたか? 桜の季節のみならず、新緑の季節にもおすすめです。

この記事とあわせて、話題の新スポットや桜名所を紹介している「月刊旅色」のエリアフィーチャー「春の一日、新しい京都で遊ぶ」をチェックして、これからの京都旅行計画に役立ててくださいね。


情報提供元: 旅色プラス