はじめに


なかなか旅に出られない時期が続き、モヤモヤしている方も多いのでは? そんな時は、今から旅が思い切りできる時に備えて、旅先をもう決めておきましょう。テーマに合った編集部の気になる旅先と、近くに建つおすすめの宿泊先を一挙に紹介します。第2弾は、日本の原風景を思わせる棚田。近年はその日本ならではの美しさが注目され、ライトアップや展望台など観光整備が進んでいます。ドライブ先としてもぴったりです。

注目の棚田①大河ドラマのオープニングでも登場「松代・松之山の棚田」(新潟)


十日町市の松代・松之山地域は「耕して天に至る」と表現されるほど、農村の原風景ともいうべき棚田が点在しています。約200枚の大小さまざまな水田が広がる星峠の棚田(写真)は、NHK大河ドラマ「天地人」のオープニング映像にも使われました。ほかにも「日本の棚田百選」に選ばれた狐塚の棚田、遠くに越後三山を望む蒲生の棚田は、朝霧や雪に覆われた冬の幻想的な景色を写真に収めようと多くの人が訪れます。


◆松代・松之山の棚田
星峠の棚田(ほしとうげのたなだ)
住所:新潟県十日町市峠
電話番号:025-597-3000(十日町市観光協会まつだい事務所)
アクセス:電車:北越急行ほくほく線まつだい駅から車で約20分
車:関越自動車道六日町ICから約1時間10分

狐塚の棚田(きつねづかのたなだ)
住所:新潟県十日町市松之山天水越
電話番号:025-596-3011(十日町市観光協会松之山事務所)
アクセス:電車:北越急行ほくほく線まつだい駅から車で約30分 
車:関越自動車道塩沢石打ICから約1時間15分

蒲生の棚田(かもうのたなだ)
住所:新潟県十日町市蒲生
電話番号:025-597-3000(十日町市観光協会まつだい事務所)
アクセス:電車:北越急行ほくほく線まつだい駅から車で約8分 
車:関越自動車道六日町ICから約1時間

泊まるならココ。「ホテル小柳」


幻想的な棚田に感動したら、新潟の温泉へ。車で2時間ほど北上し、“薬師の湯”として親しまれる湯田上温泉にある老舗の宿を目指しましょう。高台に建つホテル最上階の「展望露天風呂」からは、越後平野を一望できます。客室はスタンダードな和室のほか、ベッドのある和洋室や露天風呂付きの客室、バリアフリー対応客室などが揃います。また、旬の食材を活かした料理やデザートは、地場産の野菜や果物の味わいを満喫できますよ。


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注目の棚田②古くは政治の・文化の中心地だった歴史的風土保全地区に広がる「明日香村の棚田」(奈良)


明日香村は奈良県のほぼ中央、6世紀から7世紀末に政治・文化の中心として栄えた歴史的風土保全地区です。村には棚田を形成する阪田(さかた)、稲渕(いなぶち)、細川の3つの集落があり、いにしえの時代から米作りが行われ、現在はヒノヒカリ米が有名です。春は菜の花、秋は彼岸花と、棚田を鮮やかに染める花々も可憐で、夏には飛鳥川に蛍が舞います。


◆明日香村の棚田
住所:奈良県明日香村稲渕
電話番号:0744-54-4577(明日香村地域振興公社)
アクセス:電車:近鉄飛鳥駅から明日香周遊バス赤かめで約16分、石舞台下車、徒歩約20分
車:南阪奈道路葛城ICから約25分

泊まるならココ。「L'AUBERGE DE PLAISANCE 桜井」


宿は棚田から車で約15分とほど近い、奈良・桜井に佇む全9室のオーベルジュへ。周りは見渡す限りの田園風景で、四季の移ろいを肌で感じられます。食事は大和野菜をはじめ、豊かな風土で育った食材とフランス料理の調理技法を合わせた“奈良発”のフランス料理を堪能しましょう。一流レストランのシェフ渾身の、新鮮な食材を盛り込んだ料理でお腹を満たし、心地よいベッドでぐっすりと眠る幸せを。


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注目の棚田③伝統家屋と棚田が美しい農村風景「新川田篭(にいかわたごもり)の棚田」(福岡)


福岡県の南東部、耳納(みのう)連山と筑後川の清流に挟まれたうきは市は、国指定重要文化財「くど造り平川家」をはじめ、茅葺屋根(かやぶきやね)の民家が残る伝統的建造物群保存地区。山間の集落・葛篭地区には400年前から続く、300枚の石で積まれたつづら棚田があり、階段のように連なる畦(あぜ)の曲線と山々の深い緑、そして築100年以上の伝統的古民家が、唯一無二の景観を生み出しています。


◆新川田篭の棚田
住所:福岡県うきは市浮羽町新川
電話番号:0943-77-5611(うきは市観光協会)
アクセス:車:大分自動車道杷木ICから約30分

泊まるならココ。「料亭旅館 清流庵 」


棚田から車で1時間ほど、福岡の奥座敷と呼ばれる秋月に佇む「料亭旅館 清流庵 」。美しい日本庭園に囲まれ、客室から、四季折々に表情を変える花や草木を望む眺めは一幅の絵のようです。野鳥のさえずりや清流の音に耳を澄ませながら、心穏やかな時間を過ごせそう。また、旬の食材をふんだんに盛り込んだ会席料理は目にも鮮やかで、絶品です。


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注目の棚田④日本最大級の規模を誇る「丸山千枚田」(三重)


標高736mの白倉山南西斜面に広がる丸山千枚田。約400年前には形成され、「一枚足りなと思ったら笠の下に隠れていた」といわれるほど小さな水田がいくつも重なっています。現在は1340枚と日本屈指の規模を誇ります。棚田に映える水鏡も美しく、朝霧や夕日に染まる棚田の姿も圧巻。熊野古道の通り「峠丸山千枚田展望台」から、その全景を眺めることができます。


◆丸山千枚田
住所:三重県熊野市紀和町丸山
電話番号:0597-97-1113(熊野市地域振興課)
アクセス:電車:JR熊野市駅から熊野古道瀞流荘線瀞流荘方面行きで約35分、バス停千枚田・通り峠入口下車徒歩約30分
車:熊野尾鷲道路熊野大泊ICから約40分

泊まるならココ。「世界遺産リゾート 熊野倶楽部」


伊勢から熊野への路にある、山・海・里に抱かれた熊野古道近くの隠れ家リゾート。畳の清々しさや熊野杉の温かみにこだわり、美しい自然を感じられるように設計された客室は全室スイートのリッチさ。また、“美食オールインクルーシブ”のプランでは、夕食時のフリードリンク、地酒、熊野の旬会席や夜食、ハイブランドアメニティなど、特典多数でのもてなしが嬉しいポイントです。

※4月22日~23日・26日~28日は臨時休館
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おわりに


注目の棚田とおすすめ宿、いかがでしたか? 紹介した棚田、より詳しく知りたい! という人は月刊旅色でまとめた特集があるので、そちらもぜひチェックしてみてください。ここで紹介した以外の棚田もたくさん掲載していますよ。
情報提供元: 旅色プラス