はじめに


誰もが一度は憧れる、ヨーロッパを走る豪華列車「オリエント急行」。アガサ・クリスティの「オリエント急行殺人事件」など、数々の小説や映画の舞台にもなりました。
日本からも、オリエント急行に乗車するツアーが組まれたりもしています!
そんな「オリエント急行」の魅力をご紹介します。

「オリエント急行」の魅力①歴史ある豪華列車


オリエント急行は1893年にロンドン、パリからイスタンブールを結ぶ寝台列車として誕生しました。
6日間かけて東洋へ行く列車は、贅沢で、とてもエキゾチックなものでした。黄金時代は1920年代と言われていて、その頃から人々の憧れの列車とされていました。

その後、戦争や政治情勢の悪化で運休があったり、コストの高騰や他の高速鉄道網の発達によって廃止になったりしましたが、1982年、アメリカのシャーウッドがオリエント・エクスプレス・ホテルズ社を設立し、「ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス」の運行を始めました。

歴史あるオリエント急行のノスタルジーさや豪華さを受け継いだ「ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス」に乗った瞬間、古き良き時代を感じられるはずです。

「オリエント急行」の魅力②アンティークのようなキャビン


「オリエント急行」の列車内は、すべて黄金時代を細部まで再現しています。そのため、客室であるキャビンはまるでアンティークでできたお部屋のよう。

部屋には二段ベッドになる「ダブル・キャビン」と一人で使用できる「シングルキャビン」のふたつがあります。「ダブル・キャビン」を繋ぎ合わせて、スイートとして使うこともできるそう。

洗面所もついているので、プライベートな空間でゆったりと寛げそうですね。

「オリエント急行」の魅力③一流シェフによる食事


食事はフランス人の一流シェフによるフレンチです。食材は旅のなかで調達することもあり、現地の最高級の食材が味わえるようになっています。

レストラン・カーは豪華列車の楽しみの一つですよね!
ランプに映えるワイングラスを傾けながら、ほかの乗客とも触れ合える楽しいひとときを過ごす…。ドレスコードが設けられているため、まるで憧れの高級レストランの気分が味わえますよ。

「オリエント急行」の魅力④最高のサービス


パリッとした青の制服のスチュワードも、「オリエンタル急行」のシンボルのひとつ。最高のホスピタリティーでサービスをしてくれるスチュワードにエスコートされると、「オリエンタル急行」にいるという実感が湧きます。

日中は座席になっているキャビンを、夕食の時間を使ってベッドに直しておいてくれるのもスチュワードです。24時間、なにかあったときには迅速に対応してくれる、まさにおもてなしのサービスを受けられる点も、「オリエンタル急行」の魅力と言えそうです。

おわりに


昔から人々の憧れだった「オリエント急行」は、いまも昔のままの姿で、伝統を受け継いでいます。そんな素敵な車内にいると、まるで物語のなかに入ったような気分になりますよ。日本でもツアーが組まれているので、ぜひ一度乗車してみたいですね。



情報提供元: 旅色プラス