はじめに


天照大神を祀る出雲大社があり、神話の息づく場所として知られる島根県・出雲。そんな出雲に古代にタイムトリップした気分が味わえる離れのあるユニークな宿があります。日本三美人の湯のひとつとされる湯の川温泉を堪能しながら、ロマンを感じる滞在をしてみませんか。

古代の暮らしを疑似体験できる宿「松園」


銅剣が多数出土したことで有名な神庭・荒神谷遺跡や加茂岩倉遺跡からほど近い場所にある「松園」は、古代の暮らしを再現した高床式の離れがあるという珍しい宿です。
離れはそれぞれ古代風宮殿の「健部の郷の宮処(たけるべのさとのみやど)」、高床式倉庫をイメージした「宇夜都弁(うやつべ)」の2室があり、どちらも一日一組限定。

「宇夜都弁」と専用の貸切湯は、2011年のJIA中国建築大賞の優秀賞を受賞するなど、そのクオリティが評価されています。
一方、「健部の郷の宮処」は2~6人が宿泊できる広さを備え、10畳もあるバルコニーから田園風景を楽しめるようになっています。文献、資料などから古代の宮殿を推測して造られ、重厚感のある建物で王族になったかのような滞在を楽しめます。

こちらも離れ専用の浴室棟を利用できるので、贅沢な湯浴みを堪能したいですね。

美人の湯で美肌を手に入れよう


龍神温泉、川中温泉と並んで日本三美人の湯とされる湯の川温泉。「松園」では、加水、加温、循環なしの源泉かけ流しの湯を提供しています。離れ専用浴室棟の「勾玉の湯」は勾玉を形取った浴槽が特徴的で、同じく離れ専用の「健の湯」は八雲石、玄晶石などを使用した男性的な印象を与える湯処です。
そのほか、本館の女湯・男湯それぞれ大浴場に内湯と露天の坪風呂を完備。肌にうるおいを与えてくれる温泉は、神経痛や婦人病、動脈硬化症などに効能があるとされています。

島根の旬の食材と古代風にこだわった料理


「松園」では、「古代の宴コース」という古代人が食べていたとされる食材を使用したコース料理を提供しています。穀物類は黒米や粟、肉類はイノシシや雉など、40~50種類の素材を使って調理した料理が並びます。

そのほか、名陶 「出西窯」の器を使用した出西焼会席コース、地元ブランドである島根和牛をメインにしたコースなど、豊富な料理内容を用意しているので、どれにしようか悩んでしまいそうです。

「松園」には、ゆったりと寛げる暖炉のある古代風の談話スペースや、古代の住居をイメージした皆楽庵という展示スペースもあり、独創的な空間が広がっています。神々の国を旅するのであれば、宿もロマン感じるところへ宿泊してみてはいかがでしょうか。


◆松園
住所:島根県出雲市斐川町学頭1683-5
電話番号:0853-72-0024


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情報提供元: 旅色プラス