キャセイパシフィック航空は、10月1日に羽田空港を出発する香港行きCX543便をもって、ボーイング747−400型機を退役すると正式に発表した。


キャセイパシフィック航空は1989年6月にボーイング747-400型機を導入。当時は市街地にあった啓徳空港を拠点とした路線の発展に、主力機材として大きく貢献した。啓徳空港を最後に出発し、現在の香港国際空港に最初に着陸するなど、香港の航空業界にとっても非常に重要な役割を果たした。利用した乗客数は約1億6,000万人で、月と地球を約2,700往復に相当する距離を飛行した。現在は3機を運航しており、東京/羽田・東京/成田・台北/桃園〜香港線を中心に運航している。


ファーストクラス9席、ビジネスクラスは2階に22席、1階に24席、プレミアム・エコノミークラス26席、エコノミークラス278席の計359席を配置している。10月1日には最終便の搭乗証明書を配布するほか、ゲートでは出発セレモニーを行う予定。


退役フライトを記念し、キャセイ・パシフィック航空のFacebook公式アカウントを利用したキャンペーンを実施。ボーイング747型機に関わる思い出をテキストや写真、動画を用いてフェイスブックでシェアした人の中から抽選と審査で選ばれた10名を、10月1日の朝、最終フライトの離陸前に行われる機体見学会に招待する。8月中旬にも詳細を発表する。


これにより、羽田空港を発着する旅客便では、タイ国際航空とルフトハンザ・ドイツ航空、カンタス航空の3社のみがボーイング747型機を乗り入れることになる。キャセイパシフィック・カーゴでの貨物機の運航は継続する。


詳細はこちら

情報提供元: Traicy