全日本空輸(ANA)とANAウイングスはきょう21日、国土交通省から文書による厳重注意の行政指導を受けた。



ANAはアルコール検査記録の欠損、ANAウイングスは運航乗務員の飲酒に伴う便の遅延が理由。



国土交通省のANAへの立入検査で、過去1年間のアルコール検査記録が全体の約0.3%にあたる406件欠損していたことがわかった。ほぼすべての件で、乗務便が急遽変更になったことなどで無意識に検査を実施していなかったことや、検査の実施を運航乗務員の自己管理に委ねていたこと、記録確認の手順化や管理体制の構築が不十分であったことが原因だという。緊急対策として12月7日から、羽田空港でアルコール検査の第三者確認を実施しており、以降、これまでに記録の欠損はないとした。



ANAウイングスの運航乗務員の飲酒による運航便の遅延は、10月25日、前夜の飲酒による体調不良のため運航乗務員を交代したため、5便が遅延した。運航乗務員は論旨退職とし、ANAとANAウイングスの役員2名の役員報酬を10%減額する処分をすでに発表している。

情報提供元: Traicy
記事名:「 国土交通省、ANAとANAウイングスに厳重注意