ユナイテッド航空は、ニューヨーク/ニューアーク〜デリー線を、デリーの大気汚染の影響で一時的に運休している。



ユナイテッド航空では変更手数料や運賃差額を免除する措置を行っている。アメリカン航空やデルタ航空はデリーへ運航していない。大気汚染が原因で運休を決めるのは極めて稀。



外務省は、インドで10月から1月下旬頃にかけて大気汚染が顕著になる傾向にあることから、注意を喚起するスポット情報を発出している。2016年のヒンドゥー教の祝祭であるディワリ後にあたる11月6日には、大量の花火により大気汚染が深刻化し、在インド米国大使館が公表している状況指数は最高値の999を超え、計測不能になった。



2016年に世界保健機関(WHO)が、微小粒子物質のPM2.5の年平均値を公表したところ、デリーは1立方メートルあたり122マイクログラムと世界で最も悪いレベルで、WHOの基準である同10マイクログラム、インド政府の基準である同40マイクログラムを大幅に超えている。この調査では、北京では同85マイクログラムだった。PM2.5は肺の奥深くまで入り込みやすく、呼吸器系や循環器系への影響が懸念されている。

情報提供元: Traicy
記事名:「 ユナイテッド航空、デリー線を一時的に運休 大気汚染が原因